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認知能力・記憶能力】知的障害

特徴

【療育手帳対象のケースが多い】

日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障がある。
法令上の定義はないが、遅滞の判断として、知能指数70ないし75未満とするケースが多い。

原因となる主な疾病

基本的には先天性の脳の障害
ダウン症等の染色体異常、自閉症などの先天性疾患、出産時の脳圧迫
事故などの後遺症による知能低下は含まれない。

代替手段、自助具、携行医療機器、対処法、など

デジタルカメラ、ICレコーダ、集音機、タイムエイドなど各種タイマー、スケジュールボード、メモ、携帯用会話補助装置(VOCA)、シンボル(絵文字)の利用、ワンボタンスイッチ(シンプルテクノロジー)による学習

日本の該当者数

54.7万人
(在宅41.9万人、施設入所12.8万人、在宅のうち18歳以上は29.0万人)
(厚生労働省「知的障害児・者基礎調査」平成17年)

一般的な配慮方法

・フェイルセーフ設計、フールプルーフ設計
・トライアンドエラーに対して壊れにくくする。
・投げられたり落とされたり濡らされたりしても耐えられるようにする。
・操作に集中できるような工夫(機器、環境)
・突然の大きな警告音などで驚かさない配慮をする。
・フィードバックを適宜(できるかぎり具体的に)おこなう。
・待ち時間がある場合ははっきりとさせる。
・タイムアウトの時間を調整できる。
・状態表示をする、さらにわかりやすくする(タイムアウトになった場合はそのことを伝える)。
・(当事者が認識できない場合があるので)介助者がサポートしやすい工夫。
・口に入れても無害、飲み込めない大きさにする。
・不安になる要素を取り除く、不安を感じるものに触れさせない。
・職場では本人の特性を見極め、不得意な分野を担当させない。