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内部障害】循環器・呼吸器系

特徴

【身体障害者手帳対象】

・心臓機能障害
動悸、息切れ、胸痛、めまい、失神、疲れやすい、むくみなどの体力低下症状がある。

・腎臓機能障害
食欲不振や貧血などの体調不良となり、骨がもろくなったりする場合がある。
乏尿、無尿、多尿、血尿、夜間尿、蛋白尿などがある。
透析通院では定期的な時間的拘束が必要となり、同時に心身的負担が生じる。(週に数回、1回4時間程度)
塩分制限などの食事管理が必要。

・呼吸器機能障害
慢性的な呼吸困難、息切れ、咳の症状がある。
苦しさだけでなく、不安や恐怖感を伴う。
大きく重い携行用ボンベ(カート、リュック)が必要な場合もある。
ボンベ使用時は、鼻にチューブを挿すことで人目が気になるだけでなく、火気を避ける必要があるため行動に制限が生じる。

原因となる主な疾病

・心臓・循環器機能
虚血性心疾患、狭心症、急性心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋梗塞、心筋症、洞不全症候群、不整脈、高血圧、動脈硬化、動脈瘤、心臓神経症、脳梗塞、一過性脳溢血

・腎臓機能
腎炎、急性腎不全、慢性腎不全、糖尿病性腎症、膀胱炎、腎孟腎炎、腎・尿路結石、ネフローゼ症候群、

・呼吸器機能
気管支喘息/喘息、結核や肺炎など感染性疾患、肺がん、閉塞性肺疾患、拘束性肺疾患(じん肺、肺気腫など)、肺水腫など肺循環障害、睡眠時無呼吸症候群

代替手段、自助具、携行医療機器、対処法、など

・心臓機能障害
ペースメーカー、ニトログリセリンの携行(狭心症)

・腎臓機能障害
透析シャント(動静脈ろう)、食事管理のための塩分チェッカー

・呼吸機能障害
携行用酸素ボンベ(カート、リュック)と鼻カニューラ

日本の該当者数

総数:107.0万人
 心臓機能:59.5万人
 腎臓機能:23.4万人
 呼吸器機能:9.7万人
 膀胱、直腸機能:13.5万人
 小腸機能:0.8万人
 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害:0.1万人
(障害者白書 平成20年版 )

人工透析対象者:27.5万人
(日本透析医学会 平成19年)

一般的な配慮方法

・心臓機能障害
突然の刺激(大きな音や衝撃)を与えない、ペースメーカーに配慮した小電力通信

・腎臓機能障害
食事制限/食事管理、感染症の予防、透析シャント(動静脈ろう)に対する配慮(圧迫しないなど)
、透析を織り込んだツアー(旅行)

・呼吸機能障害
粉塵対策や分煙など環境の配慮

・共通
気温や湿度など環境の配慮

内部障害は外見でわからない場合が多く、社会的レベルの理解と慎重な対応が必要。
(ペースメーカー装着者やオストメイトの多目的トイレ使用への理解不足、交通機関の優先席使用に対する誤解)