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住空間PJ 平井副主査(2/4)

2011.03.20掲載

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次に紹介しますのは2008年に視察しました沢田マンションという高知県にあるセルフビルドの共同住宅です。この視察を通じ、多くのUDプラス的な気づきを得ることができました。

集合住宅

はじめに、身体面への負荷・刺激の気づきの事例です。

身体面への負荷・刺激

5階までつづくスロープは、自転車やバイクなどの「乗り物を上まであげたい」との住民の要望に答え、増築されたものです。スロープを登るのは、身体的にはきついのですが、生活は、大変楽になったようです。
また、住宅内にある欄干の高さがかなり低く、一見危ないようにも見えます。しかし、実際は、色がつくる安心感もあり、怖いというより歩くのが楽しいと感じられる通路でした。

次は心理面への負荷・刺激気づき事例です。

心理面への負荷・刺激

共用廊下は、床の一部が空いています。そこから、上下の階で暮らす人達の音や臭い、人の動きなどを感じることができ、「風通し、人通り」の良い暮らしができる仕掛けになっていました。また、最上階はオーナーさんの住居ですが、屋上庭園があって、集合住宅とはとても思えない、自給自足の暮らしが実践されていました。
これらのことから、「UDプラスの心理的しかけ」として、 

  • ふれあい、コミュニケーションが生まれる
  • 楽しく暮らせる
  • 自然と共生する暮らし
このようなキーワードを抽出できました。

また、沢田マンションで開催したWSでは、オーナー様や住人の皆様との対話・振り返りを通じ、スロープや階段などの空間的なしかけにより、

  • 行動するのが楽しい
  • 自然に住民同士のコミュニケーションが生まれている、など
多くのUDプラス的な気づきを得ることができました。


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