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2019.11.25掲載
私たち、国際ユニヴァーサルデザイン協議会の研究部会では、誰もが心豊かに暮らせる暮らしと住まいづくりを目標に、様々な視点から「楽しいUD」の実現を目指しています。そのひとつとして、UDの基本である「身体的・心理的なストレスのない状態を目指す」ことだけに留まらず、「身体的、心理的に適正な負荷(刺激)を与えることで機能の低下を防ぎさらに向上させる」など +αの発想を加えることで、快適で達成感がある暮らしを実現することを目標とした「UDプラス」の考えを推進しています。
この度、学生の皆さんのUDプラスの発想による『2025年以降の日本の暮らしと住まい「UDプラス」のプロトタイプを考える』についてのコンペを開催いたしましたので、その結果を発表いたします。
IAUD住宅学生コンペは熱心な学生の方々からエントリーがあり、審査委員会による厳正且つ公正な審査の結果、「グランプリ」対象なし、「入賞」1件、「佳作」2件、「テーマ賞」1件を選定しました。
※作品名をクリックすると作品のコンセプトや審査委員の講評をご覧いただけます。
2019年のUD+学生コンペティションには10件の応募があった。
さて今回はこれまでの住宅中心から若干変えて、募集要綱に「住宅に留まらない、暮らしとすまい」という表現を用いたことから、個別の住宅のデザインではなく、コミュニティのありようを考える提案が出てきた。また、前回まではUDや防災の視点を強調している応募案がやや目立っていたが、今回はそれらがさらりとまとめられているように思われた。さらに、さまざまな可能性を考える切り口として五感に訴えるとして匂いと音をデザインに組み込む提案も出てきたのも特筆できよう。