2019.11.25
第3回 IAUD住宅学生コンペ テーマ賞
2019.11.25掲載
テーマ賞:
「ドアの声、音の階段」
日本福祉大学
健康科学部福祉工学科
バリアフリーデザイン専修3年
砂田 ひかる
コンセプト:
感情をコントロールしづらい人にとって余計に感情を抑え込む事になり危険だと仮定し、感情をやわらかくコントロールする最終手段として逆に音を出しても程よく心地の良い音色に転用させることを試みる。
審査委員による講評①
審査委員長:古瀬 敏/静岡文化芸術大学 名誉教授
五感に訴えるように空間をデザインすることはけっこう難しい。音の階段はかつてソニービルで試みられたことがあるが、ドアを対象として音をデザインするというアイディアは初めてか? もちろん、音に過敏で耐えられないという人がいることも忘れないように。
審査委員による講評②
生活上の不快な音を「当たり前」「仕方ない」ととらえると、音を小さくする方向=改善に向かうのが常だが、ドアや階段の有り様からの提案で既成概念を壊す楽しさのある提案。その音を特に苦手とする人々を意識しながらも、全ての人にデライトを届ける意思が感じられる点を評価したい。木の樹種やサイズにより音階を作りだす提案もユニーク。一方で現状ではパーツで終わっていることが残念。部屋の中にセンサーを埋め込み、空間が能動的に暮らしをサポートするという提案は今後必要になるだろう。この作品では音に限っていたが、暮らし全体や地域でのこういったアイディアの活用も聞いてみたい。
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