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第3回 IAUD住宅学生コンペ 入賞作品

2019.11.25掲載

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入賞作品:得意をシェアする共栄住宅

入賞:
「得意をシェアする共栄住宅」

佐賀⼤学⼤学院
峰 雄⼤



コンセプト:

誰しも得意なこと、苦⼿なことがある。将来、会社を経由せず個⼈同⼠で仕事を依頼し合う時代がくるのではないだろうか。まずは近いもの同⼠から。
本提案は健常者、⾼齢者、障害者が⼊り混じった共同住宅で、得意をシェアしながら⼈と繋がる住宅を提案する。


審査委員による講評①

審査委員長:古瀬 敏/静岡文化芸術大学 名誉教授

隣近所でそれぞれが自分の得意なことを出し合って助け合う、というのはもともと伝統的なコミュニティのありようだった。現代にあってもこれができるだろう、という提案であるが、以前ある建築家が同じようなアイディアを提起したことがある、今回の提案は分量の制約もあって十分に独自性を出すところまでは踏み込めていない。そもそもこういうふうにして助け合うのは、お互いの顔を知らないとなかなか難しいのだが、ひとたび知り合えば昔取った杵柄をそれぞれ出せるに違いない、そのことに期待を込めてもう少し考えを深められるといいと思う。


審査委員による講評②

スキルシェアは既知の仕組みなので課題設定には新鮮味が強くは感じられなかった。しかしながら時間に余裕がある人と無い人の差が顕著になっている現在、その時間=シゴトとしてシェアするとより良い時間の創造とシゴトを核としたコミュニティの創造に繋がる社会が見えるという、地に足の着いた提案が評価される。コミュニティの活性化をコトとしてとらえ推進するサービスを取り入れている点も実現可能性を感じた。また、それを加速するための、建築的工夫、運営方法、民泊など第三者を組み込み、バランスを考えている点など多方面からまとめられておりわかりやすかった。困りごとの解決、防災、コミュニティ醸成において「モチベーション」や「デライト」の部分を表現いただけるとさらに良かった。また、ハード面の工夫や人口減少に悩んでいる地域はどうするのかなど場の設定を聞いてみたい。


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