IAUD国際デザイン賞2019 受賞結果発表

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IAUD第5次中期活動計画

1. 基本事項

(1)IAUD理念

ユニヴァーサルデザイン(UD)のさらなる普及と実現を通して、社会の健全な発展に貢献するとともに、日本発のUDを広く世界に発信し、みんなが平和に快適に暮らせる社会を目指します。

(2)IAUDヴィジョン

IAUDは、民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いによって、生活に不便さを感じること無く、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”社会づくりを目指します。そのために、以下の3つの視点で活動します。

  1. 社会全体のUD基盤整備
  2. 企業・団体によるUD製品・サーヴィスの提供
  3. 生活者のためのUD風土の醸成

2. IAUD第5次中期活動計画

IAUD第5次中期活動計画は、2014年度に策定した第4次中期活動計画を振返ると共に更なる成長、発展を目指した今後4年間(2019年4月~2023年3月)の活動指針とします。国連が提唱する2030年までの持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)に至るロードマップや、東京2020オリパラ以後の新たなランドマークをどのように策定するか、「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」を目指すIAUDとしては、引き続き本邦および海外におけるUDの普及と実現を目指しつつ、さらにプレゼンスを高めて行くために、なお一層の奮闘・努力が期待されています。

(1) 第4次中期活動計画の振り返り

第5次中期活動計画策定に際し、第4次中期活動計画(2016年4月~2019年3月)の達成状況の評価を行いました。その結果、

  1. 「社会全体のUD基盤整備」については、国際ユニヴァーサルデザイン会議に関するやり取りを通して中央官庁や自治体との緊密な関係構築が進められたと考えます。
    2015年6月に五輪担当大臣に就任した遠藤利明氏がその就任記者会見で「東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとしてユニヴァーサルデザイン社会を残す」と発言したことを契機に、他の省庁でも徐々に「ユニヴァーサルデザイン」の文言が施策の中に表現されるようになってきました。五輪担当大臣はその後、丸川氏、鈴木氏、桜田氏と変わりましたが、いずれの大臣も就任時に「レガシーとしてユニヴァーサルデザイン社会を残す」の言葉を繰り返し発言しています。また、安倍総理は、2016年に名古屋で開催した国際UD会議の開会式の挨拶でも「競技施設だけでなく、その周辺の道路や駅も全てユニヴァーサルデザインで整備する」と発言しており、さらに2018年12月に「ユニバーサル社会実現推進法」も成立したことから、着実にUD基盤整備が進みつつあると考えます。
  2. 「企業・団体によるUD製品・サーヴィスの提供」においては、電機、自動車、住宅設備等の製造業を中心に多くの具体的な開発成果が生み出されており、そのクオリティも年々向上しています。これには、IAUD国際デザイン賞(旧IAUDアウォード)での受賞・表彰も少なからず貢献していると思われ、次第に大企業から中小企業へ、またサーヴィス業や金融・保険業などの第三次産業へも普及が拡大していることがうかがえます。
  3. 「生活者のためのUD風土の醸成」については、「ユニバーサル社会実現推進法」の成立で、徐々に一般の生活者にもUDの考え方や意義への理解が広がってきたといえます。人々が身近に接する文字(書体、フォント)の世界においても、IAUDアウォード2017で受賞した「MORISAWA BIZ+」などの直感的に理解しやすいUDフォントの利用が広がっており、「UDデジタル教科書体」の導入を決定した教育委員会も増えていることからいずれ全国の小中学校に普及していくものと考えます。

(2)活動方針—IAUDにおける新たな成長計画—

第5次中期活動計画については、第4次中期活動計画の達成状況を踏まえ、IAUD理念、ヴィジョンを達成するための新たな成長計画として、引き続き、以下のような活動方針を策定しました。

  1. UD製品・サーヴィスにとどまらず、各業界の垣根を超えた社会システム・UD基盤構築に向けた研究テーマ、普及活動に取り組み、その成果を基に国内外の政府機関や自治体への具体的な提案と協働を行い、法律、政策、条例等の仕組みづくりに貢献できるよう、「研究」、「普及」段階から「実現」段階へ積極的に事業を展開します。
  2. 過去7回の国際会議開催経験とその成果に鑑みて、国際会議をIAUDの中心事業と位置づけ、国内外への活動成果の発信、コミュニケーション活動として毎年度開催を目指します。同時に、検定・認定、アウォード、ワークショップ等の自主事業を育成しつつ、盤石な財政基盤を確立するため、当面は一般財団法人として運営整備します。

(3)アクションプラン

第5次中期活動計画については、第4次中期活動計画の達成状況を踏まえ、IAUD理念、ヴィジョンを達成するための新たな成長計画として、引き続き、以下のようなアクションプランを策定しました。

  1. 基本活動
    • [研究開発] 外部機関・専門家との連携によるUDプロジェクト研究の推進
    • [活動成果の発信] 公式ウェブサイトの充実、各種メディアを活用した広報の拡充
    • [自主事業の育成] 48時間デザインマラソン、IAUD国際デザイン賞、UD施設認定、UD検定等の事業育成および認知度向上。
  2. 重点活動
    • [国際UD会議] IAUDの基幹事業として位置づけ、国内、海外を問わず、可能な限り毎年度開催とする。必ずしも、「国際会議」の形式にこだわらず、シンポジウム/セミナーのみ、あるいは展示会主体など、時と場合に応じて展開する。
      海外は東南アジア、南アジア、中近東、アフリカなど発展が著しい国や超高齢社会に向かうEU諸国などを開催候補地として検討する。
      国内は、大阪、神戸、横浜、札幌などの大都市、または地方都市で国際UD会議の誘致に熱心な自治体を候補として検討する。
  3. 強化活動
    • [国際連携] 海外UD教育・研究機関/団体、国連諸機関との連携強化
    • [国内連携] 省庁、自治体、教育・研究機関、学会、職能団体、障害者団体、NPO等との連携拡充
    • [運営体制] 一般財団法人としての盤石な組織体制構築

※ユニヴァーサルデザイン(UD):できる限り多くの人々に利用可能なように最初から意図して、生活環境、建築、機器、システム、サーヴィスなどをデザインすること。IAUDでは、さらに一歩踏み込んで、「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」こそが、ユニヴァーサルデザインの本質であると考えます。

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