バナー:国際ユニヴァーサル研究講座 受講生募集中

メニュー

余暇のUDプロジェクト 神戸主査、山田副主査(3/4)

2011.03.20掲載

LINEで送る

それでは続いて、2つ目のテーマ、交流会のUD「みんなが笑顔で楽しめる交流会」について山田からご紹介させていただきます。

山田/それでは、ここから交流会のUDについてご説明させていただきます。
まず、なぜ交流会のUDなのか。
交流会といっても様々ありますが、パーティ、飲み会、忘年会、送別会などは企業では身近なイベントとして行われていると思いますが、本来、こうした交流会は楽しむために行うものが多いと思います。その交流会の中で 障がいのある方も健常者もみんな本当に楽しめているのでしょうか?
そこで私たちは、実際に多様な人と交流会を行い、本音の議論をして、みんなが楽しめる解決策を考えたいと思ったのが、このテーマを決めたきっかけです。

着目したシーン

まず、みなさんがどのような場面で不安を持っているのか、縦軸に行事の公私の度合いをとり、横軸に人数をとったマップで考えてみました。
私たちが着目したシーンは右上の部分です。大人数で公的な行事にとなると、健常者が大半をしめる場合が多く、問題も多くあるのでは?と考えました。

障がい者へのアンケート
健常者へのアンケート

次に余暇のPJメンバーの悩みや本音を掘りおこし、それをもとに定量的なアンケート調査を行いました。
障がいのある方に対して障がいを理由に交流会に参加したくないと思ったことは?という質問に対し、非常に多くの方が「参加したくない」と思ったことがあるということがわかりました。
また、健常者のアンケートでは、交流会で障がいのある方と同席することについて不安に思う方がわりと多いことがわかりました。

障がい者と健常者の温度差

こうしたアンケート調査や本音の議論から見えてきたことは、障がい者側のニーズに対し健常者側はコミュニケーションする方法や知識、ツールがなく、それが不安につながっているということでした。
この障がい者側と健常者側の温度差をなくすためには、何か良いものはないのか。私たちは、まず既存の障がい者対応マニュアルやコミュニケーションツールについての情報やツールを集めました。そして実際に余暇のプロジェクトのメンバーで交流会を開き、それらを試してみて、分析をしてみました。しかし、これらのモノは現実に即していないものが多く、楽しめるものはなかなかありませんでした。
ここで私たちはみんなが楽しめる交流会の実現のために次のようにコンセプトを考えました。それは「楽しいツールとさりげないサポートでみんな笑顔で交流会を楽しもう!」というものです。それを実現するための提案として、みんなが楽しめるノウハウ集や使いやすくて楽しいコミュニケーションツールを試作しました。
ここで、私たちが試作した3つのアイテムを簡単に紹介します。


研究部会概況説明へ

インデックスへ戻る

標準化研究WGへ

関連記事

ページトップへ戻る