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余暇のUDプロジェクト 神戸主査、山田副主査(1/4)

2011.03.20掲載

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神戸主査と山田副主査

神戸(写真左)/みなさん、こんにちは。パイオニア株式会社の神戸です。

山田(写真右)/DNP映像センターの山田です。

神戸/本日は私たち、余暇のユニヴァーサルデザインプロジェクトの活動から、「テレビCMにも字幕を」と「交流会のユニヴァーサルデザイン」の2つのテーマについてご説明いたします。よろしくお願いいたします。

私たちは、当初より一貫して、「うれしい」「楽しい」「面白い」をキーワードに、余暇生活が充実する社会づくりを目指して活動してきました。「ないと困る」からうれしい、楽しい、面白いへ! ハードだけでなくソフトのあり方についても考え、調査・研究をしています。
また、私たちのプロジェクトには、聴覚障害者や車いすユーザーなど、制約のある生活者の視点を持つ人たちが数多く参加しています。私たちは、こうしたメンバーの特徴を活かしたテーマに取り組んできました。
1つ目は「テレビCMにも字幕を」、2つ目は、「交流会のUD」です。

テレビCM字幕の現状

それでは、まず1つ目テーマ「テレビCMにも字幕を」の活動をご紹介します。
地デジ対応テレビの普及も9割を超えました。地デジ対応テレビには字幕を表示する機能が標準装備されています。長い年月をかけ、多くの番組に字幕がつくようになりましたが、CMには字幕がついていないことをご存知でしたか? 私も聴覚に障害があるので、字幕がないとまったく内容をつかむことができません。今はストーリー性のあるおもしろいCMが多いと話題になっているので、とても残念です。
なんでCMには字幕がつかないんだろう…
私たちはまず、CMに字幕がついていない理由を調べる所から始めました。そして、字幕放送システムがCMに対応していないことなどを少しずつ勉強しました。

生活者ニーズと字幕の有効性

また、聴覚障害者団体などの協力の下、生の声を集めました。その結果、CMに字幕が欲しいと回答した人が9割を超えました。
「命に関わることではないけど、字幕がついているのといないのでは生活の潤いが全く違うと思う」そんな感想の数々は、今でも私たちの活動の支えです。

生活者への啓発活動

そして今年度はCM字幕の問題を大人だけでなく、子供にも広く知ってもらいたいと考え、小さい子にも読める絵本風の啓発冊子を作成しました。
この冊子は、静岡県内の聴覚特別支援学校の小学部を中心に300部を配布し、アンケート調査を実施しました。これによると聴覚障害児の86%がCMに字幕が欲しいと答え、またこうした啓発活動の必要性を多くの保護者が認めています。
この冊子は、IAUDのサイトで、デジタルブックとして閲覧可能なので、ぜひ読んでみてください。
「テレビコマーシャルにも字幕を」冊子閲覧ページはこちら

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