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2023.07.31掲載
一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、この度、より研究教育的な事業として、新たに国際ユニヴァーサルデザイン研究学院(International Institute for Universal Design)を設置し、2023年10月より国際ユニヴァーサルデザイン研究講座を開講いたします。
ユニヴァーサルデザイン(UD)は障害者や高齢者向けのデザインだけを意味するものではありません。UDの領域は拡大進化しており、人権意識や社会の持続可能性を考慮したデザイン経営の実践こそがいまやUDの本質です。
国際ユニヴァーサルデザイン研究講座では、そのような新たなUD思考を身につけるためのリカレント教育、リスキリングのコースを提供します。自己研修や経営幹部養成プログラムの一環として活用いただければ幸いです。
国際ユニヴァーサルデザイン研究学院(International Institute for Universal Design)開設趣意
この事業の目的は、一旦企業や団体などに就職した社会人が必要なタイミングで再び専門教育を受ける、いわゆるリカレント教育、また最近特に政府が奨励するリスキリングの支援であり、再教育を通してユニヴァーサルデザイン(UD)の本質を理解し、それぞれのビジネスに活用していただくことです。
ユニヴァーサルデザインとは、民族、文化、慣習、宗教、国籍、性別、年齢、能力の違い等にかかわらず、できる限り最大限多くの人に利用可能であるように最初から意図して、機器、建築、空間、システムなどをデザインすることです。IAUDでは、さらに一歩踏み込んで、「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」こそが、ユニヴァーサルデザインの本質であると考えています。
障害者、高齢者向け対応に限らず、人権擁護、人間性の尊重といったユニヴァーサルデザインの根底にある考え方を踏まえた、真に多様性の包摂を実現した共生社会の創造を到達目標とします。
ユニヴァーサルデザイン(UD)とは、できる限り多くの人々に利用可能なように最初から意図して、生活環境、建築、機器、システム、サーヴィスなどをデザインすることです。IAUDでは、さらに一歩踏み込んで、「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」こそが、ユニヴァーサルデザインの本質であると考えます。ユニヴァーサルデザイン研究講座では、私たちを取り巻く様々な課題を広い視点から捉え、自ら課題を発見し、その解決のために行動する人材の育成を目指します。そして、この目標に基づき、次のような受講生を求めます。
また、研究講座受講に必要な条件として、次のいずれかを満たしていることが求められます。
ユニヴァーサルデザイン(UD)は社会に貢献する生活環境創造行為です。社会の変化やテクノロジーに対応できる基本的能力の修得や国際化に対応できる知識と能力の確立が必要です。一定の表現技能を備え、且つ豊かな人間性を持つ社会性のあるUD専門家を養成します。
講義は全てオンラインで行われます。情報保障として、字幕を表示いたします。所定の時間割に従い、1回目のオンライン実施はリアルタイムでのオンライン受講となりますが、それ以降はいつでも好きな時にオンデマンドで視聴可能です。
演習も原則としてオンラインにて実施しますが、講師と受講生の条件が合えば演習場所を設定し、対面でのワークショップとすることがあります。
多様なUD領域の中から受講者の個性や能力に応じた選択肢を準備して基礎と専門のメソッドを習得出来るようにカリキュラムを実施し、次のような到達目標を掲げています。
到達目標を達成したと認められる人には、IAUDがディプロマ(修了証書)を授与します。 ディプロマ(DipUD)修得に必要な単位は16(必修:8、選択:8)です。学位論文は不要ですが各科目で求められる試験やレポート提出はクリアしなければなりません。
下線がついている科目名称は、クリックするとシラバスに飛びます。
科目名称(仮) | 授業方法 | 必修単位 | 選択単位 | 備考 |
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ユニヴァーサルデザイン特論 | 講義 | 2 | 共通科目 | |
ユニヴァーサルコミュニケーション特論 | 講義 | 2 | コミュニケーションデザイン系 | |
インダストリアルデザイン特論 | 講義 | 2 | インダストリアルデザイン系 | |
環境デザイン特論 | 講義 | 2 | 環境デザイン系 | |
ユニヴァーサルデザイン経営特論 | 講義 | 2 | デザイン経営系 | |
ユニヴァーサルサイネージ特論 | 講義 | 2 | コミュニケーションデザイン系 | |
モビリティユニヴァーサルデザイン特論 | 講義 | 2 | インダストリアルデザイン系 | |
建築デザイン特論 | 講義 | 2 | 環境デザイン系 | |
ユニヴァーサルファッション特論 | 講義 | 2 | デザイン経営系 | |
ユニヴァーサルツーリズム特論 | 講義 | 2 | デザイン経営系 | |
サステイナブルデザイン特論 | 講義 | 2 | 共通科目 | |
ユニヴァーサルハウジング特論 | 講義 | 2 | 環境デザイン系 | |
ユニヴァーサルタウンプランニング特論 | 講義 | 2 | 環境デザイン系 | |
ユニヴァーサル住宅設備設計特論 | 講義 | 2 | インダストリアルデザイン系 | |
イヴェントプランニング特論 | 講義 | 2 | デザイン経営系 | |
ユニヴァーサルヘルスケア特論 | 講義 | 2 | インダストリアルデザイン系 | |
ユニヴァーサルデザイン演習 | 講義・演習 | 4 | UD検定上級として実施 | |
インクルーシブデザイン演習 | 演習 | 2 | ワークショップ事業 | |
サステイナブルデザイン演習 | 演習 | 2 | 共通科目 | |
修了研究 | 演習 | 6 | 各受講生がテーマを設定 |
※科目は順次、改定(更新・追加)されます
静岡文化芸術大学名誉教授、工学博士。専門はユニヴァーサル/インクルーシブデザイン。
1971年東京大学工学部建築学科卒業。1972年に大学院を中退して建設省建築研究所に入所。1975年から2年間科学技術庁に出向。1978年から1年間英国建築研究所に客員研究員として滞在。建築研究所第一研究部長、企画部長、(独法)建築研究所首席研究員など歴任。
2003年から2014年まで静岡文化芸術大学教授。2017年10月より一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会理事長。
超高齢社会のありようを長寿社会対応住宅設計指針で提案するなど、建築の安全性や使い勝手、またユニヴァーサルデザイン全般に関する研究成果を国内外に発信。日本にユニヴァーサルデザインを広めた第一人者で、第1回ロン・メイス賞などを受賞。
著書に「バリアフリーの時代」(都市文化社、1997年)、「建築とユニバーサルデザイン」(オーム社、2001年)、「ユニバーサルデザインへの挑戦」(ネオ書房、2002年)など。翻訳に「アトリウム建築」(共訳、鹿島出版会、1988年)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(共訳編、丸善、2003年)など。
株式会社キッド・ステューディオ代表取締役。名古屋学芸大学名誉教授。
1976年九州芸術工科大学卒業。77年同大学専攻科修了。80年英国王立芸術大学院(Royal College of Art)修了。81年デザイン事務所「カワハラIDステューディオ」を創立。88年株式会社キッド・ステューディオを設立、代表取締役社長となる。92年より通商産業省グッドデザイン賞審査委員ほか地方自治体等公的機関の各種委員・役員、異業種協業デザインネットワーク「東京クリエイティブ」商品開発コーディネーター等を歴任。国際デザインコンペティション、グッドデザイン賞など受賞多数。
2002年に横浜で開催された国際ユニバーサルデザイン会議2002の発起人/実行委員/事務局長となる。03年国際ユニヴァーサルデザイン協議会を設立、専務理事として現在に至る。2006年から2022年まで名古屋学芸大学大学院教授を務める。
産業機器、情報機器、住宅設備機器、医療福祉機器ほか、多岐に渡る工業製品の企画開発に携わる。とりわけユニヴァーサルデザイン、サステイナブルデザインなど社会的テーマに関わる商品開発を得意としている。
京都工芸繊維大学名誉教授/デザイナー/デザイン学、人間工学、地域研究、経営学
神戸芸術工科大学芸術工学部長/プロダクト・インテリアデザイン学科教授
1977年九州芸術工科大学工業デザイン学科卒業。1997年九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科生活環境専攻博士後期課程単位取得満期退学。2012年神戸芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術工学専攻学位取得 博士(芸術工学)乙第16号
1977年社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団に入社、1998年まで総合リハビリテ―ションセンターに勤務。1998年有限会社住まいと道具研究所代表取締役に就任、現在に至る。
2000年神戸芸術工科大学准教授に就任。2004年同大学教授となり、現在に至る。
2015年社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団兵庫県立福祉のまちづくり研究所参与に就任、現在に至る。2022年神戸芸術工科大学芸術工学部長に就任、現在に至る。
所属学会等:日本デザイン学会、芸術工学会、日本福祉のまちづくり学会、日本リハビリテーション工学協会(顧問)、IAUD(理事)
専門分野:工業デザイン、福祉工学
名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科クラブ顧問。一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会理事。CDA中部デザイン協会理事。
専門はインダストリアルデザイン、トランスポーテーションデザイン、ユニヴァーサルデザイン。
デザインコンサルタント
1949年東京都出身。東京造形大学卒業後1978年にデザイン事務所を開設、1991年に株式会社オープンハウスを設立。家電製品やトランスポーテイションをはじめ主に国内企業の製品開発の仕事をしてきたが、1990年代以降、国内外で大学等でのデザイン教育に携わる一方で、地方の中小企業などのデザイン振興に関わってきた。
現在の専門分野は社会的課題に挑むデザインであるエコデザイン、ユニバーサルデザイン、キッズデザイン等。中でもサステナブルデザインに関しては2006年から10年間に亘って毎年、サステナブルデザイン国際会議(ICDS)を主宰してきた。
2013年にオープンハウスを東京都心から山口県宇部市の中山間部に移転し、サステナブルな暮らしと仕事を実践している。
著書に「エコデザイン」(共編著、ダイヤモンド社、1999年)、エコデザイン(共編著、東京大学出版会、2010年)、その他。
1962年多摩美術大学卒業。同美術研究科修了。1964年イタリア留学中より視覚言語LoCoS研究開発。1966年イタリア国立美術学院修了。1967〜72年東京造形大学助教授を経てピクトリアル研究所設立。1973ドイツ・ミュンヘン大学と1978年アメリカ国立EWCに招聘され共同研究。1987年サイン素材情報センター設立。1990年日本サイン学会設立。会長を9年間務める。1992〜2012年多摩美術大学教授。2001年NPO法人サインセンター設立、理事長を17年間務める。東京都屋外広告物審議会委員を経て8年間東京屋外広告コンクール審査委員長。国際標準化機構(ISO)専門委員会委員並びに国内(JIS)対策委員会委員を30年余務め、経産大臣より標準化功労者賞を授与される。東日本大震災(3.11)以降、避難誘導サイントータルシステム(100社125名)を主宰。
これまで64年間の個人研究「絵ことばLoCoS」は、単語の形と意味と発音が連携しているので、学習の負担が激減。国語や環境や文化の違いに左右されず1時間でマスターできる。今後は多くの協力を得て、改善を目指す。
著書:『ピクトグラム(絵文字)デザイン』柏書房刊、共著『サインコミュニケーション1、2』柏書房刊、共著全5巻『コミュニケーションデザイン』遊子館刊、電子出版『LoCoS Visual Sign Language For Global Communication(英語版、日本語版)』他
※ 講師プロフィールは、順次、改定(更新・追加)されます。
次のいずれかを満たしていること
修業年限は1年間(前期15週、後期15週の合わせて30週)で、受講料は年間60万円です。ただし、IAUDの会員は会員割引価格48万円、学生は学生割引価格30万円で受講可能です。
※学生の方は、お申し込みの際に学生証を撮影したデータを添付してご提出ください。
所定の受講申込用紙をダウンロードして必要事項を記入し、「国際ユニヴァーサルデザイン協議会」事務局 IAUD国際ユニヴァーサルデザイン研究講座担当までメール添付(MS-Word形式推奨)にてお送りください。
受講生1名につき、受講料として600,000円(+消費税)をお支払いください。ただし、IAUDの会員は会員割引価格48万円(+消費税)、学生は学生割引価格30万円(+消費税)です。
受講料のお支払いが遅れる場合は事務局までご連絡ください。
申込にかかる諸費用は応募者でご負担ください。
【受講申込用紙のダウンロード】
受講申込用紙WORD版のダウンロードはこちら(MS-Word:29KB)
受講申込用紙PDF版のダウンロードはこちら(PDF:172KB)
【銀行名】 三菱UFJ銀行
【支店名】 たまプラーザ支店(支店番号629)
【口座番号】 0248863(普通)
【口座名義】 一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会
第1期受講生募集 | 2023年7月下旬~2023年9月29日(金) |
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シラバス/時間割発表 | 2023年8月下旬 |
受講申込締切 | 2023年9月29日(金) |
第1期(前期)開始 | 2023年10月上旬 |
第1期(前期)終了 | 2024年2月中旬 |
第1期(後期)開始 | 2024年4月上旬 |
第1期(後期)終了 | 2024年7月中旬 |
第1期修了式 | 2024年7月下旬 |
受講案内PDF版のダウンロードはこちら(PDF:463KB)
受講申込用紙WORD版のダウンロードはこちら(MS-Word:29KB)
受講申込用紙PDF版のダウンロードはこちら(PDF:172KB)
原則として、受講申込書類は返却いたしません。申込書類等に記載された内容および個人情報については本研究講座の運営以外には一切利用いたしません。
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