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研究部会概況説明 大澤部会長

2011.03.20掲載

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大澤部会長

では、研究部会の概要について報告いたします。
私は研究部会の取り纏めをしています日立製作所の大澤です。


まずは、本年度の研究方針と組織の編成について説明いたします。


研究方針と組織編成

先程来お話のありましたように、本年度は国際会議に向けてプロジェクトや業種を超えた共同調査、情報の共有化を促進し、具体的な提案・提言を積極的に発信していこうということを進めてきました。
組織はテーマごとのプロジェクトが7つ。横断的研究をしている標準化研究WGなど、計8つの活動を170名の会員の参加で推進しています。

研究領域

各プロジェクトの研究領域をまとめました。
横軸をパブリック、パーソナル、縦軸をソフトウェア、ハードウェアという、対象研究領域を当ててみると、衣・食・住空間・余暇は個人や家庭などパーソナルなテーマを、移動空間、労働はパブリックスペース、あるいはオフィスでのUDの研究を進めています。最近では余暇もパブリックなテーマに移行してきています。そして最も新しいメディアについては、パブリック領域のカラーハザードの調査から、今は色の配色というソフト面の研究に広がりつつあります。
この領域全体をカバーするようにUDのデータベースや指標作りなどを標準化ワーキンググループが作業しています。

研究開発計画
研究アプローチは大きく2つです。
横軸に会員の満足度、縦軸に社会貢献度。
基本的には会員満足度を高めながら、社会貢献度も高め、両立するような目標で進めていこうとしています。多くは会員、企業の関係や関心のあるもの、また、関係のあるもの、そういったテーマからスタートするものが多いです。
一方、CM字幕のような、もともと視点が社会貢献からスタートしたものもあります。
右側に開発のプロセスが書いてありますが、テーマを決めて、調査をしながらコンセプトを立案する。そこから1つの仮説を出し、検証し、ブラッシュアップをする。その中で提案の具体的や一般化・手法化・データベース化などを進める。
先ほどのすべてのプロジェクトはステップ3、4の段階で、計画通り推進しております。

今後の取り組み

今後の取り組みについてですが、先ほど成川理事長から説明があり、一部、重複するところもありますが、1つ目は、「社会・会員が利活用できる提言・研究の深耕」です。国際会議での評価を踏まえ、実りある成果ができるよう引き続き着実な活動を進めていきます。
2つ目ですが、幾つかのプロジェクトで報告があると思いますが、「新たなUD概念の提言」を行っていこうと考えています。
これを進める上では会員の皆様の知恵、経験をいかしながら、シナジー効果を生み出しながら横断的な研究を進めていきたいと思います。
3つ目は、「提言の実現力、貢献力の強化」です。良い成果を世の中で活用され、定着しなければ成果と言えませんので、国、自治体、関係事業体に対しては積極的な働きかけを進めていきたいと思います。

最後に、これはいつもやっているのですが、研究部会では、広くより多くの方の参加をお待ちしています。多くの会員の方々の知恵や経験を集めて、公益性の高い提言や具体的なテーマ研究をしませんか。興味を持たれた方は、ぜひ事務局まで連絡してください。お待ちしています。

私からは以上です。

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