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IAUD国際デザイン賞2023表彰式/プレゼンテーション開催報告

2024.02.29掲載

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オンライン開催された「IAUD国際デザイン賞2023表彰式/プレゼンテーション」大賞表彰状授与の様子



一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、2月20日(火)に「IAUD国際デザイン賞2023表彰式/プレゼンテーション」をオンラインで開催し、世界15か国から約200人の参加を得て、大変盛況のうちに終了しました。


UDを対象とした世界唯一の国際的デザイン賞

2011年の創設以来、今回で13回目を迎える「IAUD国際デザイン賞」は、持続的な共生社会の実現に向けたUD活動の実践や提案を国際的に表彰する、UDを対象とした世界唯一の国際的デザイン賞です。これまでに国内外の優れた活動や製品が受賞しています。
表彰式も2017年度はドイツ・ミュンヘン、2018年度はタイ・バンコクと海外でも開催しており、毎回世界各国から多くの方にご参加いただいております。
今回も前回同様オンラインで開催したところ、米国、インド、カナダ、韓国、トルコなど世界15か国からデザイナーや建築家、教職員や学生、メディア関係者など約200人のご参加を得ました。
情報保障としては日英の同時通訳を設け、参加者は日本語と英語の音声を自由に選択できるようにし、日本語字幕(他言語は自動翻訳字幕)も同時配信しました。



大賞は米国の大規模多目的公園「タルサの集いの場」


司会進行の川原審査委員

まずは司会進行の川原啓嗣審査委員/IAUD専務理事(名古屋学芸大学名誉教授)より、受賞結果が発表されました。

今回は世界8か国 (米国、英国、イスラエル、カナダ、韓国、中国、タイ、日本) 44件のエントリーの中から、「IAUD国際デザイン賞2023審査委員会」により「第1次審査(書類審査)」と「第2次審査(本審査)」が厳正中立に行われた結果、「大賞」には、米国のMichael Van Valkenburgh Associates Incによる、あらゆる人々を対象とした大規模多目的公園「タルサの集いの場」が選ばれました。



大賞の表彰状と古瀬理事長

さらに、「金賞」12件、「銀賞」9件、「銅賞」10件が発表されたほか、「学生デザインチャレンジ優秀賞」には、大分県の小学6年生後藤優奈さんによる点字と指文字を楽しく簡単に学べる「点字・指文字の理解を深めるアプリケーション」が受賞しました。

受賞者には、古瀬敏IAUD理事長とオンニ・エイクハウグ審査委員長(EIDDデザインフォーオール・ヨーロッパ理事・ノルウェー)より、表彰状が授与されました。



表彰状を授与され喜びのコメントを述べる受賞者


※受賞結果と審査講評の詳細は下記リンクをご覧ください。
IAUD国際デザイン賞2023受賞結果 
IAUD国際デザイン賞2023審査講評 

IAUD国際デザイン賞2023審査委員会による講評

エイクハウグ審査委員長
エイクハウグ審査委員長

その後、世界7か国のUD専門家からなる「IAUD国際デザイン賞2023審査委員会」から講評がありました。

エイクハウグ審査委員長は、「今回は、デザインとイノベーションがどれほど重要な変化をもたらすかを示す素晴らしい事例が多かった。エントリーも小規模の民間グループや起業家、行政機関からなど幅広く、これはUDのコンセプトが拡大し、あらゆる分野でUDがイノベーションの強力な原動力になっていることを証明している。審査では、ユーザーとの関りを重要視したデザインリサーチプロセスを経たものに高い評価を与えた。」と述べました。


益田審査副委員長
益田審査副委員長

益田文和副審査委員長(株式会社オープンハウス代表取締役/名古屋学芸大学客員教授)は、「大賞の『タルサの集いの場』は、大規模で優れた地域計画とディテールのデザインで高い評価を受けただけでなく、ここがかつて人種差別を生んだ悲劇の現場であったという特別の意味を持つ。UDがこうした社会性や政治的な意味合いを持つ可能性に期待すると同時に、客観性と普遍性に対する配慮が求められることを再認識させられた。」と講評しました。

他の審査委員からもコメントが述べられました。



「学生デザインチャレンジ優秀賞」受賞の小学生がプレゼンテーション

その後、「IAUD国際デザイン賞2023プレゼンテーション」が行われ、大賞1件と金賞12件、学生デザインチャレンジ優秀賞の受賞者が、受賞した取り組みについて米国、カナダ、日本からそれぞれリモートで紹介しました。

受賞者の皆様には、非常にわかりやすく素晴らしいプレゼンテーションをしていただき、UDについてさらに多くの方と興味を深め、共有することができました。

特に、「学生デザインチャレンジ優秀賞」を受賞した後藤さんによるプレゼンテーションには、小学生の斬新なアイデアに、参加者が大変な感銘を受けました。



世界各地から受賞した取り組みをリモートでプレゼンテーションする受賞者


IAUD国際デザイン賞2024開催へ


世界15か国から約200人が参加


最後には、参加者全員によりオンライン懇親会が行われ、自由に感想や意見交換が行われました。

参加者からは、「受賞を励みに今後もUD普及に貢献していきたい」「学びの多いプレゼンテーションだった」「世界のUDについて理解を深められた」「これを機にUD開発にさらに真摯に取り組んでいく」、などのお言葉をいただきました。

IAUDは今年も「IAUD国際デザイン賞2024」を実施いたします。応募要領は近日中にIAUD公式サイトに掲載します。

多くの皆様からのご応募をお待ちしております。



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