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IAUD国際デザイン賞2021プレゼンテーション/表彰式 開催報告

2022.02.03掲載

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オンラインで開催された「IAUD国際デザイン賞2021プレゼンテーション/表彰式」大賞表彰授与の様子



一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、1月28日(金)に「IAUD国際デザイン賞2021」の表彰式及びプレゼンテーションを開催し、成功裏に終了しましたので下記のとおりご報告いたします。


開催概要

  • 日時:2022年1月28日(金)19時~22時
  • 会場:Zoomによるオンライン開催
  • 参加人数:世界11カ国から受賞者やデザイナー、教職員、メディア関係者など約200人
  • プログラム:
    • IAUD国際デザイン賞2021結果発表・表彰状授与
    • IAUD国際デザイン賞2021審査委員会による講評
    • 大賞、金賞、学生デザインチャレンジ優秀賞受賞者によるプレゼンテーション
  • 情報保障:日英の同時通訳、日本語字幕(他言語は自動翻訳字幕)


開催報告


司会進行の川原審査委員

2011年の創設以来、今回で11回目を迎える「IAUD国際デザイン賞」は、持続的な共生社会の実現に向けたUD活動の実践や提案を国際的に表彰するもので、これまでに国内外の優れた活動や製品が受賞しています。

表彰式も2017年度はドイツ・ミュンヘン、2018年度はタイ・バンコクと海外でも開催しており、毎回世界各国から多くの方にご参加いただいております。



古瀬理事長と大賞の表彰状

今回は新型コロナウイルス対策のため、前回同様オンラインで開催したところ、世界11カ国から受賞者をはじめデザイナーや建築家、学生や教職員、メディア関係者など約200人が参加しました。

情報保障としては日英の同時通訳を設け、参加者は日本語と英語の音声を自由に選択できるようにし、また日本語字幕(他言語は自動翻訳字幕)も同時配信しました。

まずは司会進行の川原啓嗣IAUD国際デザイン賞2021審査委員/IAUD専務理事(名古屋学芸大学大学院教授)より、受賞結果が発表されました。

今回は世界9カ国(イスラエル、イタリア、オーストラリア、スペイン、タイ、ドイツ、日本、フランス、ノルウェー)54件のエントリーの中から、「IAUD国際デザイン賞2021審査委員会」により「第1次審査(書類審査)」と「第2次審査(本審査)」が厳正中立に行われた結果、「大賞」2件、「金賞」9件、「銀賞」18件、「銅賞」10件が選出されました。各賞が発表されると、主催者を代表して古瀬敏理事長より表彰状が読み上げられました。

続いて、今年度から新設された「学生デザインチャレンジ優秀賞」1件、「学生デザインチャレンジ賞」7件も発表され、オンニ・エイクハウグ審査委員長(EIDDデザインフォーオール・ヨーロッパ理事・ノルウェー) より表彰状が読み上げられました。

受賞者からは、「名誉ある賞をいただき大変光栄」「IAUD国際デザイン賞を目標に開発してきたのでとても嬉しい」「国際的に評価されたことを励みに、これからもUDへ真摯に取り組んでいきたい」など、喜びのお言葉を頂戴しました。



大賞、金賞、学生デザインチャレンジ優秀賞の受賞者より喜びのコメントを頂戴した


※受賞結果と審査講評の詳細は下記リンクをご覧ください。
IAUD国際デザイン賞2021受賞結果 
IAUD国際デザイン賞2021審査講評 

エイクハウグ審査委員長
エイクハウグ審査委員長

その後、エイクハウグ審査委員長より全体の講評がありました。エイクハウグ審査委員長は、「IAUD国際デザイン賞はUDに関する唯一の国際的な賞。世界中が様々な課題に直面している現在、解決にはUDの実践が不可欠であり、今回はこれまで以上にこの賞がいかに重要かを実感した。受賞した取り組みは、ジェンダーやアイデンティティ、マイノリティの排除、官・民・地域の連携など、新しく独創的な実践例が多かった。IAUD国際デザイン賞を通じて知識を共有し学ぶことで、よりインクルーシヴな社会に導くことができる。これからも素晴らしいプロジェクト成果を世界に紹介できるこの絶好の機会を見逃さないでほしい」と述べました。


益田文和副委員長
益田副委員長

さらに、益田文和副委員長((株)オープンハウス代表取締役)も、「毎年UDの領域の広がりを強く感じている。今回も、人権や差別など様々な社会問題という新たなフロンティアに踏み込んでいる。また、若い人からの応募も増えており、世界の未来を感じて嬉しい」と講評しました。

続いて、トーマス・バーデ審査委員(IUDユニヴァーサルデザイン研究所CEO・ドイツ)、ラーマ・ギーラオ審査委員(英国王立芸術大学院ヘレンハムリンセンター所長・英国)、フランセスク・アラガイ審査委員(デザインフォーオール財団代表・スペイン)、アンティカ・サワスリ審査委員(モンクット王工科大学建築学部長教授・タイ)、ヴァレリー・フレッチャー審査委員(人間中心デザイン研究所所長・米国)、川原審査委員からもコメントが述べられました。



その後、「IAUD国際デザイン賞2021プレゼンテーション」が行われ、大賞2件と金賞9件、学生デザインチャレンジ優秀賞1件の受賞者が受賞した取り組みをオーストラリア、タイ、ドイツ、日本、ノルウェーの世界各地からリモートで紹介しました。

受賞者の皆様には非常にわかりやすく素晴らしいプレゼンテーションをしていただき、UDについてさらに多くの方と興味を深め、共有することができました。



世界各地から受賞した取り組みをリモートでプレゼンテーションする受賞者



世界9カ国から約200人が参加した

今回もオンラインでの開催となりましたが、日本全国及び海外から多くの方にご参加いただきました。

参加者からは、「説得力のある充実した内容のプレゼンテーションだった」「受賞作品はどれもアイディアにあふれており、感銘を受けた」「UDへの世界各地の取り組みが理解できる素晴らしい機会だった」など、大変良い評価をいただきました。

IAUDは今年も「IAUD国際デザイン賞2022」を実施いたします。ぜひ、多くの皆様に奮ってご応募いただきたくお願いいたします。



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