バナー:IAUD国際デザイン賞2022 募集期間延長9/30まで

メニュー

住空間PJ 小泉しをり主査(2/2)

2012.04.10掲載

LINEで送る


「夢のみずうみ村」ワークショップ合同開催


「UDプラス」の気付きを共有

昨年度までは住空間PJの視点で「UDプラス」について調査研究を重ねてまいりましたが、本年度の新たな取り組みとして、「UDプラス」のテーマは住空間に限らず、各PJ共通のテーマにもなりえるのではないか?とのことから、「UDプラス」の視点を共有するため、他のPJとも合同で「夢のみずうみ村」で視察ワークショップを開催いたしました。
「夢のみずうみ村」は山口県で「人生の現役養成道場」をコンセプトとするデイサービスを運営する夢のみずうみ社が2011年7月に首都圏ではじめて開所した直営のデイサービスセンターです。ワークショップには4つの研究部会から23名が参加しました。


夢のみずうみ村ワークショップ「気付きシート」の作成

メンバーからは「障がいを持っても、社会復帰への希望をわかせる仕組みがふんだんにあると感じた」「楽しみながらリハビリや復帰への努力をしたくなる考え方が参考になった」など、多くの気付きを得ることができたとの感想がありました。
その後、11月には見学時に記入した「気付きシート」を読み込みながら、「UDプラス」視点での気付きを参加メンバーで共有し、まとめていく作業を行いました。


「夢のみずうみ村」歩き回りたくなる仕掛け

この夢のみずうみ村に通う皆さんには「自分の足で歩けるようになる」「自分で出来ることは自分でできるようになる」といった目標があるのですが、そのために、ただ鍛える、というだけでは辛くなってきます。
そこで、楽しく鍛えるための仕掛けとして、歩き回りたくなる仕掛けがあり施設内を歩き回ることにつながるモチベーションとして、他の人とのコミュニケーションや施設内でのみ利用できる地域通貨の獲得があります。
この地域通貨は色々なことにチャレンジ、すなわち身体や認知機能を鍛えることで獲得できるわけですが、それにより、マッサージや仲間との創作活動、あるいは非常に盛り上がるというギャンブル要素のあるゲームなど、様々な楽しみにつながり、楽しいから更に鍛える、という「より楽しく、元気になる」スパイラルを生み出すことに一役かっています。


「夢のみずうみ村」での効用

夢のみずうみ村での効用をまとめてみました。
施設内を歩き回ることにつながるモチベーションとして、他の人とのコミュニケーションがあり、建物の中を歩き回りたくなる仕掛けとして、他の人の作品を見て回れる廊下があり、それらが楽しく鍛えるための仕掛けとして、機能しています。
その結果、人によっては杖無しで歩けるようになる、という効用がもたらされるのです。まさにUDプラスな事例だといえるのではないでしょうか?



今後の取り組み


UDプラス・コンセプトの構築と今後の取り組み

私達は住空間事例の視察やワークショップの開催を通じ、UDプラスの事例収集と研究をすすめています。
2010年度には、図のように、モチベーションに環境・機会をかけあわせたところにUDプラス的な効用があるのではないか?という仮説の実証実験も行いました。
今後も私たちは『UDプラス』仮説の検証をさらに深めてまいります。
また、UDプラスの住まいの評価軸やガイドラインなど「客観的な指標」を見つけ出し、使うことで「鍛えることができる」「楽しい」というUDの新たな視点を様々な場面で紹介・発信するとともに、住空間以外の分野との連携も深めていきたいと考えています。



研究部会概況

インデックスへ戻る

移動空間PJ

関連記事

ページトップへ戻る