最新記事
2025.01.01
明けましておめでとうございます。
2024.12.24
【トライアル版】「IAUD 字幕CMアドバイザリーサービス」 が、テレビCMに起用されました!
2024.12.09
2024.12.09掲載
担当講師:古瀬 敏、川原 啓嗣、ほか | ||
2単位 | 必修 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
ユニヴァーサルデザイン(Universal Design:以下、適宜UDと略す)の広範な領域に関する基本的かつ本質的な知識を身につけ、人間の多様性と生活環境との関係性への理解および洞察をもとに、受講者が自発的に問題意識を持ち、人権や人間の尊厳を踏まえた人間中心のデザインについて考える力を養うことを到達目標とする。
ユニヴァーサルデザインとは、民族、文化、慣習、宗教、国籍、性別、年齢、能力の違い等にかかわらず、できる限り最大限多くの人に利用可能であるように最初から意図して、機器、建築、空間、システムなどをデザインすることである。国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)では、さらに一歩踏み込んで、「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」こそが、ユニヴァーサルデザインの本質であると考える。本科目においては、人間とその周囲の生活環境との関係性において、人間中心のデザインに必要な知識を、建築、人間工学、社会学、心理学、生理学、人類学等の学際的体系から修得・考察することを目的とする。
第01回 | 概論(授業概要/ユニヴァーサルデザインの理念) |
第02回 | 普及・教育(バリアフリーからユニヴァーサルデザインに至る経緯・歴史) |
第03回 | 法令・規格(建築物から生活用品に至る各種法体系とISO/JIS規格) |
第04回 | ユーザー特性(高齢者・障害者の身体特性と日常生活における留意点) |
第05回 | 多様性と包摂性(誰のためのユニヴァーサルデザイン?) |
第06回 | 建築・まちづくり(生活環境のデザイン) |
第07回 | 交通(公共交通と公共空間における移動) |
第08回 | 情報・コミュニケーション(サインや情報のデザイン) |
第09回 | 住宅・設備(ユーザビリティのデザイン) |
第10回 | 商品・生活用品(身の回りの生活用品のデザイン) |
第11回 | 衣と食(ファッションデザインと食品パッケージデザイン) |
第12回 | 人間中心のデザイン思考(人権・人間性の尊重) |
第13回 | 地球環境保全(持続可能な社会の実現に向けて) |
第14回 | 安全・防災(災害時の避難環境におけるUD) |
第15回 | 平和・国際貢献(世界を救うUD)/総合レポートのフィードバック |
「知る、わかる、ユニヴァーサルデザイン ~IAUD UD検定・中級 公式テキストブック~」
「IAUD UDマトリックス ユーザー情報集・事例集」(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(丸善)など、ユニヴァーサルデザインについて書かれた本は多い。
「誰のためのデザイン?」(新曜社)、「生きのびるためのデザイン」(晶文社)などもユニヴァーサルデザインに関連した名著である。
担当講師:多数(オムニバス) | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
ユニヴァーサルデザイン(UD)は1980年代後半に米国で提唱された概念で、その後、急速に世界各国に広がったが、実は同様の概念は1960年代から既にヨーロッパほかいくつかの国々で提唱されていた。「ノーマライゼーション」、「障害者のためのデザイン」などは北欧諸国で提唱され、日本にも影響を与えた。そして、1990年代以降、「デザインフォーオール」、「インクルーシブデザイン」、「人間中心デザイン」など多くの呼び名を持つ考え方が登場してきた。ただ、注意しなければならないのは、それぞれに成立の背景や観点が異なるだけで、どれが最も優れているというようなものでは無く、いずれも尊重されるべき考え方であるということだ。ちなみに、国連の障害者権利条約ではUDを基本的な用語として採用している。
本科目では、UD及び同様の概念が世界各地でどのように紹介されてきたか、また現地特有の文化背景や風土・生活習慣とどう関わり合いがあるかなどを知ることで、UDの広範な領域に関する基本的かつ本質的な知識を身につけ、人間の多様性と生活環境との関係性への理解および洞察をもとに、受講者が自発的に問題意識を持ち、UDに関する柔軟な思考力を養うことを到達目標とする。
世界各地でUD及び同様の考え方を提唱し、UDの普及発展に貢献してきたリーダーたちを、代わる代わる講師として招き、それぞれの国・地域での活動の経緯や考え方、そして具体的な事例を紹介する。
本科目においては、世界の様々な国や地域でUDおよび同様の概念がどのように展開されてきたか、文化、生活習慣、宗教などの多様性および包摂性の観点から修得・考察することを目的とする。
第01回 | 概論(授業概要/世界各地のユニヴァーサルデザイン及び同様の考え方を比較して学ぶ意義) |
第02回 | 世界のユニヴァーサルデザイン |
第03回 | 米国のユニヴァーサルデザイン |
第04回 | 北欧のユニヴァーサルデザイン |
第05回 | 英国のインクルーシブデザイン |
第06回 | スペインのデザインフォーオール |
第07回 | ドイツのユニヴァーサルデザイン |
第08回 | インドのユニヴァーサルデザイン |
第09回 | インドのユニヴァーサルファッション |
第10回 | 東南アジアのユニヴァーサルデザイン |
第11回 | ノルウェーのインクルーシブデザイン |
第12回 | 欧州のツーリズムフォーオール |
第13回 | 日本のユニヴァーサルデザイン |
第14回 | 未定 |
第15回 | まとめ/総合レポートのフィードバック |
※授業の順番は変わる可能性があります。
特に定めない。
担当講師:フランセスク・アラガイ | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
文化的背景、性別、年齢、身体的特徴、感覚や運動能力の異なる観光客など、多様な利用者の要求や期待に、観光産業やツーリズム活動がどのように応えることができるかを理解する。
障害などの身体的差異や文化、生活習慣などの異なる利用者に差別や屈辱感を感じさせないようにすること。
この分野における様々な優れた実践例を知り、分析すること。
これらの知識に基づいて、受講生は生態学的、社会的、経済的観点から持続可能なツーリズムの提案をデザインすることができるようになる。
ツーリズム(観光)とは、文化、スポーツ、美食、宗教、自然など、さまざまな側面を含む余暇活動である。 誰もがこの余暇を楽しむことができるようにするためには、活動を行うことを決定した瞬間から、体験の思い出を保存するまでのすべての段階を考慮する必要がある。
この授業では、ツーリズム活動のすべての段階を深く分析するとともに、ツーリズム体験の一部となりうるさまざまな活動について考える。
実際の事例を通して、すべての人がツーリズムを楽しみ、誰一人取り残されることなく、持続可能な開発と調和するよう、「ツーリズムフォーオール(万人のための観光)」がどのように計画されうるかを説明する。
第01回 | ツーリズムフォーオール概論(観光分野の説明と観光に関連する人間の多様性の側面) |
第02回 | ツーリズムフォーオールの経済的効果 |
第03回 | ツーリズムフォーオールと特定ユーザーグループ向けツーリズムの違い |
第04回 | 観光産業における機会を特定するためのHUMBLESメソッド |
第05回 | いくつかの選択肢を想定し、その中から解決策を導きだす |
第06回 | 7つの相互依存的成功要因(7ISF)に基づく効率的な実施 |
第07回 | 観光オファーの評価と行動計画策定のための7つのISFの活用 |
第08回 | 旅行体験 |
第09回 | 観光目的地としての都市(環境、資源、サービス) |
第10回 | 万人のための博物館、文化遺産保護とツーリズムフォーオール |
第11回 | 観光地におけるウェイファインディング(道案内)と自然環境におけるツーリズムフォーオール |
第12回 | ツーリズムフォーオールとガストロノミー(美食) |
第13回 | 受講生の既存観光資源分析のレビューまたは新しい活動の提案-1 |
第14回 | 受講生の既存観光資源分析のレビューまたは新しい活動の提案-2 |
第15回 | 結論と今後の課題 |
すべての人に目的地をECA 2017
行政のためのECA 2013
ユニヴァーサルデザイン、ユーザー中心ビジネスのためのHUMBLESメソッド
担当講師:シンガナパリ・バララム | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
インドは今日、地球上で最も人口の多い国である。しかし、この世界の多数派国家は、身体的・精神的障害というあらゆる問題が、カーストや信条といった社会的・文化的障害と強く結びついているため、インクルーシビティという問題を複合的に抱えている。また、貧弱なインフラ、低い識字率、不十分な医療施設など、他の開発問題とも切り離せない関係にある。片方の足が遅れていては歩けないように、世界の一部、つまり多数派の世界がユニヴァーサルデザインから遅れていては、世界はうまく動くことができない。それは不均衡であると同時に民主的でもないのである。
この授業は、参加者にマジョリティ世界特有のユニヴァーサルデザインの問題についての認識をもたらし、感化することを目的とする。
インドは人口が多く、社会文化的に多様な国で、宗教的信念や社会的タブー、カーストなどの不平等が深く根付いている。また、約16の主要言語、文字、人口動態の多様性もある。そのため授業は、この複雑さを乗り越えて、設計のためのある一般的な方向性を見出すように構成されている。概念の妥当性を示すために、実際のケーススタディが用いられている。
第01回 | コンテクスト マジョリティとマイノリティの世界(その違い、何が、何故か) |
第02回 | 世界の不平等をマクロにとらえ、差異のメリットを考える。 |
第03回 | マジョリティ世界であるインド特有の社会的、文化的、政治的側面 |
第04回 | インドのユニヴァーサルデザイン教育と開発 |
第05回 | 未開発の富(大多数の人々にとってのユニヴァーサルデザインの商業的価値とビジネス上の美徳) |
第06回 | ワンネス(見上げるべき新たなグローバル・パラダイム) |
第07回 | 白の要請(すべての色が一体となって白を作る未来の世界へ) |
第08回 | 観光の課題と機会 |
第09回 | インドのユニヴァーサルデザイン事例(やるべきこととやってはいけないこと) |
第10回 | 政府、政策、非政府組織の役割 |
第11回 | デザイナー、専門家団体、公共メディア、教育機関の役割 |
第12回 | ユニヴァーサルデザイン・インドの原則 2011 |
第13回 | インドのユニヴァーサルデザインに関する課題 |
第14回 | 課題の評価とフィードバック |
第15回 | まとめ、結論と今後の展望 |
担当講師:パドミニ・バララム | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
「インドのユニヴァーサルファッション」というタイトルは、すべての人にとって着やすく、着替えやすい、快適な服を意味する。機能的で、能力の差に関係なく魅力的に見える服は、現代世界の一部となる手段を提供する。貧しい人々には手ごろな価格で、裕福な人々には高価な価格で提供する。
インドのユニヴァーサルファッションをデザインするために必要な、様々なレベルの能力と、インド国内での様々な価格や文化が複雑に絡み合っていることを理解するのがこの授業の目的である。
インドには21種類の身体的・精神的多様性が存在する。インドは世界で最も人口が多く、一人当たりの所得が最も低い国の一つである。貧困層に属する多くの人々は、様々なタイプの多様性/異なる能力/限られた能力を持ち、自分自身の治療のために使うお金を持っていない。従って、富裕層、中間層、貧困層に属する、様々な種類の限られた能力を持つ全ての人のためのファッションをデザインすることは、むしろ挑戦的なことなのである。また、インドは高齢者や子供の人口が非常に多い。彼らにも快適で見栄えのする特別なファッションが必要である。また、インドの様々な地域で必要とされる衣服の多様性、多文化的な側面、重要な注意事項についても紹介する。 この「インドのユニヴァーサルファッション」コースは、主に次の3点に対応するものである。
第01回 | ユニヴァーサルファッションとは?通常のファッションとの違いは? インドで一般的な障害の種類と、彼らの限られた能力を理解するために似たような障害をグループ化し、着やすい服をデザインする。 |
第02回 | 障害者施設での調査方法。アンケートの作成方法と、許可が下りた場合の記録の留意点。 課題1:受講者は居住地近くの施設を訪問し、問題点を授業で発表する。そして、障害の違いに関する情報を共有する。 |
第03回 | インドの様々な地域で使用されている伝統的なインドの衣服とその社会的重要性(インド東部) |
第04回 | インドの様々な地域で使用されている伝統的なインドの衣服とその社会的重要性(インド北東部) 課題1の提出 |
第05回 | 共有学習:課題1(フィールドワーク)の受講者からのプレゼンテーション1 |
第06回 | 共有学習:課題1(フィールドワーク)の受講者からのプレゼンテーション2 課題2:フィールドリサーチに基づく、快適で着やすい衣服のデザインにおける留意点 |
第07回 | インドの様々な地域で使用されている伝統的なインドの衣服とその社会的重要性(インド北部) |
第08回 | インドの様々な地域で使用されている伝統的なインドの衣服とその社会的重要性(インド西部および中央部) 課題2の提出 |
第09回 | インドの様々な地域で使用されている伝統的なインドの衣服とその社会的重要性(インド南部) |
第10回 | 過去に学ぶ(インドのアジャンター石窟群に描かれたファッショナブルな織物) |
第11回 | 縫製された衣服と縫製されていない衣服(利点と欠点) 教授陣のコメントを交えたグループ・ディスカッション |
第12回 | 身体障害者のための着やすい衣服及びファッションの創造における考慮すべきポイント |
第13回 | 高齢者と子供のための衣服及びファッションの創造に関する考察 課題3:最終報告書の作成(フィードバックと修正が必要な場合は提出) |
第14回 | 講師からのフィードバックと指摘(提出課題の添削は必須) 課題3:評価用最終レポートの提出 |
第15回 | まとめ、結論と今後の展望 |
担当講師:アンティカ・サワディースリ | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
この授業は、ASEANおよびそれ以外の地域における持続可能な開発に関連するユニヴァーサルデザインおよびインクルーシヴデザインの原則に関する必須知識を受講生に習得させることを目的としている。人間中心デザイン、文化的多様性、持続可能性との接点を理解することで、受講生はアクセシブルでンクルーシヴ、かつ持続可能な環境づくりに必要なスキルを身につけることができる。その目的は、人権、人間の尊厳、持続可能な開発目標(SDGs)に沿った建築環境の課題に取り組むための批判的思考と実践的な問題解決能力を養うことにある。
この授業では、ASEANの様々な環境的・文化的文脈に適用されるユニヴァーサルデザインの概念を取り上げ、建築、都市計画、公共政策がいかにして持続可能性と包摂性を統合できるかを探求する。トピックには、環境の持続可能性、ンクルーシヴな都市デザイン、コミュニティ開発との関係が含まれる。受講生は、建築学、社会学、人類学、都市計画学、環境科学を取り入れた学際的なアプローチを通して学ぶことになる。
第01回 | ユニヴァーサルデザインとインクルーシヴデザイン入門(コース概要、ASEANにおける持続可能性との関連性、主要概念) |
第02回 | ASEANにおけるユニヴァーサルデザインの歴史的背景(アクセシビリティからインクルーシヴで持続可能なデザイン実践への進化) |
第03回 | 文化的・社会的影響(文化的価値観や社会規範がASEAN諸国のデザインにどのような影響を与えるかを探る) |
第04回 | 人間中心デザインの原則(多様性、ユーザーニーズ、インクルーシヴアプローチの理解) |
第05回 | 持続可能性とユニヴァーサルデザイン(環境の持続可能性とインクルーシヴデザインの統合による長期的なインパクトの実現) |
第06回 | 包摂性のための都市計画(包摂的な公共空間を優先したASEAN内の都市プロジェクトのケーススタディ) |
第07回 | コミュニティ参画と参加型デザイン(より良い成果を得るためのデザインプロセスにおけるコミュニティ参画の手法) |
第08回 | 法律と政策の枠組み(ASEANのデザインに影響を与える関連法、規制、基準のレビュー) |
第09回 | アクセシビリティのための革新的技術(公共空間におけるインクルーシヴデザインを助ける技術的進歩の探求) |
第10回 | 多様な人々のためのデザイン(デザインソリューションにおける異なる年齢層や能力のニーズへの対応) |
第11回 | 公共空間とインフラ(ASEANにおけるインクルーシヴでアクセシブルな公共インフラの事例研究) |
第12回 | 環境保全とデザイン(SDGsの目標を支援するために、ユニヴァーサルデザインを環境に優しい慣行と整合させる) |
第13回 | 緊急時計画とレジリエンス(災害や緊急時の安全性とアクセシビリティの確保) |
第14回 | 事例研究の評価(包括的で持続可能な実践の模範となるASEAN地域の成功プロジェクトの分析) |
第15回 | 最終発表とフィードバック(学生が総合的なプロジェクトを発表し、フィードバックとディスカッションを行う) |
教科書は特に定めない。
担当講師:太田幸夫、ロイク・マルレックス、溝部達司 | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
ユニヴァーサルコミュニケーションデザインとしての本講座では、人類史の中で特に特化してきた絵文字・絵ことばの事例を特論として理解・認識し考察する。2次元から3次元、4次元へと次元を広げたコミュニケーションデザインの成果と動向の考察については、近い将来、概論として取り上げていくことが望まれる。
第01回 | 授業概要/ユニヴァーサルコミュニケーションデザインの概要 |
第02回 | ピクトグラムの機能と歴史 |
第03回 | 非常口サインのデザイン1 |
第04回 | 非常口サインのデザイン2 |
第05回 | 蓄光材による安全誘導サイン |
第06回 | 光の面照明開発(蓄光シート) |
第07回 | 音の概念がかわるフイルムスピーカー |
第08回 | LoCoSの単語のデザイン1 |
第09回 | LoCoSの単語のデザイン2 |
第10回 | LoCoSの文章のデザイン |
第11回 | LoCoSの発音のデザイン |
第12回 | LoCoSの歴史 |
第13回 | LoCoSのデータ化 |
第14回 | LoCoSのキーボード |
第15回 | LoCoSの未来、ウエブサイトのアップデート・ライブラリーオープンソース |
『新しい絵ことばLoCoS』太田幸夫(講談社) 『Pictogram Design』『ピクトグラム(絵文字)デザイン』太田幸夫(柏書房)
「IAUD UDマトリックス ユーザー情報集・事例集」(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(丸善)など、ユニヴァーサルデザインについて書かれた本は多い。
「誰のためのデザイン?」(新曜社)、「生きのびるためのデザイン」(晶文社)などもユニヴァーサルデザインに関連した名著である。
担当講師:古瀬 敏 ほか | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
われわれを取り巻く都市の環境がユニヴァーサルデザイン(Universal Design:以下、適宜UDと略す)の概念を満たすにはどうあるべきかについて学び、議論して、最終的に自身で提案できるようになることを到達目標とする。
本科目においては、主に住まいをでて構築環境(Built Environment:自然環境と対比して人間がつくりあげた環境を総称する)のなかを移動し、目的地に行くまでの環境のありようについて、現状を把握するとともに、人間特性との関係においてどうあったらいいのかをデザインするのに当たって必要な知識を学び、つくりあげていく手順を考察することを目的とする。
第01回 | 概論(授業概要/ユニヴァーサルデザインの理念) |
第02回 | 障害の医学モデル、社会モデルと人権モデル。都市のかたちはどうなっているだろうか |
第03回 | 何が問題かを利用者の視線で考えてみる(ユーザー特性) |
第04回 | 生まれてから死ぬまでを支える環境とは(とくに高齢化をどうとらえるか) |
第05回 | 移動:歩くこと |
第06回 | 歩ける範囲の環境のありよう |
第07回 | 移動:公共交通システムを考える |
第08回 | 交通機関で移動するときに遭遇すること |
第09回 | 都市公園と自然公園 |
第10回 | 多様な居住環境のあり得べき姿を考えてみる |
第11回 | 演習 |
第12回 | |
第13回 | |
第14回 | |
第15回 | まとめ/総合レポートのフィードバック |
「知る、わかる、ユニヴァーサルデザイン ~IAUD UD検定・中級 公式テキストブック~」
「ユニバーサルデザインへの挑戦」古瀬敏著
「建築とユニバーサルデザイン」古瀬敏著
「IAUD UDマトリックス ユーザー情報集・事例集」(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(丸善)など、ユニヴァーサルデザインについて書かれた本は多い。
担当講師:久保 雅義 | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
事業経営におけるUD経営の位置づけ、必要なUD経営関連知識を講述する。
評価は、毎回講義終了時に報告書作成・提出したものをベースに行う。
第01回 | はじめに(ガイダンス) |
第02回 | UD経営実践のために改めて、先鋭企業の経営理念を学ぶ(①なぜ経営理念が必要か ②各社の経営理念 ③ダイバーシティ経営とは) |
第03回 | UD経営における組織運営の在り方(①UD組織 ②UDを実践する組織の形態 ③UD経営の実践 ④UD経営を実践する風土の醸成) |
第04回 | UD経営を実践するためにUD経営管理を考える(①事業計画 ②決算 ③原価 ④経営評価など経営管理を学びなおす) |
第05回 | UD経営における人材育成(①事業は人 ②人と仕事のマネジメント ③労使関係) |
第06回 | グローバルUD経営(①グループ&グローバルUD経営 ②国際化のあゆみと障壁 ③更なる国際化) |
第07回 | UDマーケティング(①UD製品開発 ②UD市場開発 ③UDプロモーション) |
第08回 | UD経営とSDGs(①UDライフサイクルアセスメント ②持続可能なUD経営 ③環境負荷を再考するステークホルダー経営) |
第09回 | UD共創経営(①競争とコンソーシアム ②UDリーダーシップ ③UD差別化 ④集中と選択のUD経営) |
第10回 | UDブランド経営 (①UDブランドとは ②UDブランドマネジメント ③UDブランド評価 ④UD企業ブランド、UD製品ブランド) |
第11回 | UD経営革新(①創造と破壊 ②業務改革 ③意識改革 ④自己改革) |
第12回 | UDと知的財産権戦略(①工業所有権 ②権利と侵害 ③契約) |
第13回 | 求められる新たなUD経営の視座(UD関係受賞企業に学ぶ) |
第14回 | 遵法とUD経営(①コンプライアンス ②顧客保護・製造物責任 ③多様性容認と遵法 ④守秘) |
第15回 | まとめと総括 |
論文、論評、記事、事例 など 都度提示
担当講師:大島 誠 | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
ユニヴァーサルデザインに関する基本的な知識のもと、受講者が自発的に問題意識を持ち、自動車をはじめとするモビリティのユニヴァーサルデザインに焦点を絞りその起源、デザインの方法や検証法について実例を踏まえ歴史を探る。また刻々と変化するモビリティの将来動向に合わせ新しいヒューマンマシンインターフェース、乗降性や操作性などの人間中心のデザインについて考える力を養う。
20世紀初頭から人々は移動のために多くの乗り物をデザインし、輸送機器は時代の要請とともに機能上の改良や所有する価値を求めて発達してきた。モビリティにおけるユニヴァーサルデザインとは、人々の移動欲求に対しできる限り多様な用途に利用可能であるように最初から意図して、空間、装置、システムなどをデザインすることである。本科目においては、人間とモビリティとの関係性において、人間中心のデザインに必要な知識を修得・考察することを目的とする。
第01回 | 人とモビリティの起源、モビリティユニヴァーサルデザインの理念 |
第02回 | 時代の要請と輸送機器の発達、建築、都市構造との関係性 1910年代〜1940年代 |
第03回 | モビリティユニヴァーサルデザインの発生 |
第04回 | 時代の要請と輸送機器の発達、エルゴノミクス、省エネルギー 1950年代〜2000年代 |
第05回 | 自動車におけるモビリティユニヴァーサルデザインの展開 |
第06回 | エルゴインデックスとは |
第07回 | シーン適合度とは。中間レポートまたはペーパーテストの実施 |
第08回 | 公共の乗り物におけるモビリティユニヴァーサルデザインの展開 |
第09回 | 鉄道、航空機、船舶におけるモビリティユニヴァーサルデザインの展開 |
第10回 | 将来のモビリティの展開と課題 |
第11回 | カーボンニュートラルへの取り組み |
第12回 | ヒューマンマシンインターフェースの現状と将来展望 |
第13回 | 自動運転とモビリティユニヴァーサルデザイン |
第14回 | モビリティの複合機能とトランジット |
第15回 | 新たなるモビリティの可能性と課題(レポートのテーマ) |
「Automobile and Culture 」「The streamlined decade」「The style of the century」
「世界デザイン史」(阿部公正) 「コルビジェの愛した車」(岡田邦雄)
「IAUD UD マトリックス ユーザー情報集・事例集」「生きのびるためのデザイン」(晶文社)
担当講師:古瀬 敏 | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
建築物のユニヴァーサルデザイン(Universal Design:以下、適宜UDと略す)はどうあるべきかについて学び、議論して提案できるようになることを到達目標とする。
本科目においては、われわれを取り巻く構築環境(Built Environment:自然環境と対比して人間がつくりあげた環境を総称する)のうちでも住まいから外に出たときにもっとも頻繁に遭遇するさまざまな建築物のありようについて現状を把握し、人間特性との関係においてどうあるべきなのか、デザインするのに当たって必要な知識を学び、つくりあげていくやりようを考えていくことを目的とする。
第01回 | 概論(授業概要/ユニヴァーサルデザインの理念) |
第02回 | 障害の医学モデル、社会モデルと人権モデル(バリアフリーからユニヴァーサルデザインに至る経緯・歴史) |
第03回 | 何がバリアでなぜバリアかを使い手の視線で考える |
第04回 | ユーザー特性(高齢者・障害者の身体特性と日常生活における留意点) |
第05回 | バリアフリー法とUD(高齢化をどうとらえるか) |
第06回 | 建築物におけるUDの展開(アクセスと利用の視点から) |
第07回 | トイレ(なくては外出がままならない) |
第08回 | 階段(より使いやすく安全な階段とは) |
第09回 | 情報提供の重要性(ウェイファインディングなど) |
第10回 | 学校のUD(大規模災害の際、避難所となることを運命づけられている) |
第11回 | 小規模ビジネスの考え方(Reasonable accommodation, Alternative accommmodation) |
第12回 | 歴史的文化財のUD(どこまで対応できるか、すべきか) |
第13回 | 避難安全(火災時の避難) |
第14回 | 住宅(生まれてから死ぬまでとはどういうことか:別途特論で詳細に述べる) |
第15回 | まとめ/総合レポートのフィードバック |
「知る、わかる、ユニヴァーサルデザイン ~IAUD UD検定・中級 公式テキストブック~」
「ユニバーサルデザインへの挑戦」古瀬敏著
「建築とユニバーサルデザイン」古瀬敏著
「IAUD UDマトリックス ユーザー情報集・事例集」(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(丸善)など、ユニヴァーサルデザインについて書かれた本は多い。
担当講師:久保 雅義 | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
本講義は、UTコンシェルジュ育成など新しいインクルーシイブサービスの萌芽を意識しており、本講義を契機に関連分野へ継続学習を求む。そのため、【介護】、【観光】に関して興味関心を持つ受講希望者が望ましい。
ユニヴァーサルツーリズム(Universal Tourism 以下UT)は、すべての人が楽しめるようにつくられた旅行。高齢や障害等の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる旅行を指す(観光庁)。本講義は観光困難者に、移動、介助、宿泊などの支援を必要とする人を支える仕組みなどUTについて学ぶ。
評価は、毎回講義終了時に報告書作成・提出したものをベースに行う。
第01回 | はじめに(ガイダンス) |
第02回 | UTとは(UTの定義、国連の障害者権利条約、障害者差別解消法などUTにまつわる法整備など) |
第03回 | UTはNPOから始まった(法整備が整う前からNPOが主体的に障害者の外出サポートを行ってきた経緯と現状) |
第04回 | UTコンシェルジュ(介助と観光の垣根を越えて力を合わせるUT コンシェルジュの役割) |
第05回 | ツーリズム・旅行・観光(定義および学としての違いや生業としての位置づけなど) |
第06回 | 旅行困難者(旅を諦めたことがある人が諦めた理由は何か、諦めないために必要な配慮や介助は何か) |
第07回 | UTとUD(誰でも利用できる環境や製品サービスの提供がUDだが、旅行に適応できない場合のUTの心配りやサポートは何か) |
第08回 | 高齢者とUT(自立高齢者と後期高齢者の違い及び旅行サポート(介護・介助)の差異、受入れ準備や必要な配慮に関して) |
第09回 | 障害者とUT(障害者の状態と旅行希望地域の条件により異なる旅行困難度、全体最適・個別最適の旅行サービスの在り方に関して) |
第10回 | 移動とUT(都市部と地方での公共交通、タクシーなど移動手段の違い、旅行困難者におけるハード・ソフト、サービスについて) |
第11回 | 宿泊とUT(障害者権利条約による障害者宿泊の環境整備、受入れ準備や必要な配慮に関して) |
第12回 | 立ち寄り先とUT(博物館、美術館、景勝地、飲食施設など旅行者が立ち寄る施設などのバリアフリーとサポート、ヘルプの在り方) |
第13回 | UTマーケティング(旅行困難者のための旅行関連ビジネスが成立するための経営課題や市場開拓について) |
第14回 | グローバルUT(旅行困難者が世界を難なく旅行できるためにどのような準備や配慮が必要か、将来の方向性を考える) |
第15回 | まとめと総括 |
論文、論評、記事、事例 など 都度提示
担当講師:古瀬 敏 | ||
2単位 | 必修/選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
住宅はどのようにできていればユニヴァーサルデザイン(Universal Design:以下、適宜UDと略す)の概念を満たすことができるかについて学び、議論して、最終的に自身で提案できるようになることを到達目標とする。
本科目においては、構築環境(Built Environment:自然環境と対比して人間がつくりあげた環境を総称する)のうち、衣・食・住と称されてきたことが示すように、暮らしていくために必須の環境条件である住まいのあるべき姿について、現状を把握するとともに、人間特性との関係においてどうあるべきなのか、デザインするのに当たって必要な知識を学び、つくりあげていく手順を考察することを目的とする。
第01回 | 概論(授業概要/ユニヴァーサルデザインの理念) |
第02回 | 障害の医学モデル、社会モデルと人権モデル。住宅は歴史的にどうだったか |
第03回 | 何が問題かを住まい手の視線で考えてみる(ユーザー特性) |
第04回 | visitabilityとlivability(訪問客が求めることと住まい手に必要なこと) |
第05回 | 生まれてから死ぬまでを支える(高齢化をどうとらえるか) |
第06回 | 個々人に対応するには(住まい手が決まらないと、ある程度以降は詳細を決められない) |
第07回 | 移動経路を考える。そして階段とエレベーター |
第08回 | トイレと浴室(基本的な生理的要求を満たすには) |
第09回 | キッチン、あるいは食事をどう考えるか |
第10回 | 戸建て住宅と集合住宅(国によって思想が違う) |
第11回 | 安全と使い勝手を再度確認してみる(日常安全を再度見直す) |
第12回 | 避難安全(火災時の避難) |
第13回 | 「住宅」ではない住まいの環境とは? |
第14回 | 住宅社会学という視点 |
第15回 | まとめ/総合レポートのフィードバック |
「知る、わかる、ユニヴァーサルデザイン ~IAUD UD検定・中級 公式テキストブック~」
「人にやさしい住まいづくり―長寿社会対応住宅の手引き」古瀬敏著
「安心快適な高齢者配慮住宅」古瀬敏・田中賢共著
「ユニバーサルデザインへの挑戦」古瀬敏著
「建築とユニバーサルデザイン」古瀬敏著
「IAUD UDマトリックス ユーザー情報集・事例集」(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(丸善)など、ユニヴァーサルデザインについて書かれた本は多い。
担当講師:益田 文和 | ||
2単位 | 選択 | 講義 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
サステイナブルデザイン(Sustainable Design:以下、適宜SDと略す)は、サステイナブルな社会をつくるためのデザインである。人間優先の経済発展の代償として、地下資源の大量消費や地球レベルの自然環境破壊から気候変動をもたらし、生物多様性の損失、ひいては人間自身の生存をも危うくする状況をもたらしている。つまり、現代文明はこれ以上このまま続けることができない(unsustainable)という認識に立って、新たな価値観に基づく新たな社会の在り方を探り、具体的な目標を設定して、そこに至る道筋をデザインする。あらゆるモノやコト、製品や空間や制度やサービスなどのデザイン行為をサステイナビリティの評価軸に沿って再調整してゆく能力を養う。
「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」をめざすユニヴァーサルデザインと、地球上のあらゆる生命体と人間との共生を目指すサステイナブルデザインが矛盾することがあってはならない。厳しい経済開発競争が人間社会に差別や不公正を生み出す一方で、人間も含むあらゆる動物や植物に対して生存の危機に関わるストレスをかけているという事実を認識することで問題の本質が見えてくる。国連が掲げるSDGs(サステイナブルな開発目標)でも誰ひとり取り残さない" No one will be left behind“を基本原則としている。その「誰」が人なのか、あるいは人を含むすべての命なのかを考えることで、ユニヴァーサルデザインの本質を理解する。
毎回の授業後に提出する即日レポートでの授業の理解度 (50%)
及び、最終授業目に提出する総合レポート(50%)によって評価する。
第01回 | 概論(授業概要/サステイナブルデザインの意味) |
第02回 | 環境をどうとらえるか |
第03回 | サステイナビリティとは何を意味するのか |
第04回 | 環境とデザイン、その歴史と現在 |
第05回 | エコデザインの考え方と方法論 |
第06回 | 地球環境の今 |
第07回 | サステイナブルデザインとユニヴァーサルデザイン |
第08回 | SDGsの狙いとデザイン |
第09回 | SDGs#1~#4とデザイン事例研究 |
第10回 | SDGs#5~#8とデザイン事例研究 |
第11回 | SDGs#9~#12とデザイン事例研究 |
第12回 | SDGs#13~#16とデザイン事例研究 |
第13回 | SDGs#17に加えて#18の考え方 |
第14回 | サステイナブルな社会をデザインする |
第15回 | サステイナブルデザインとユニヴァーサルデザイン |
「成長の限界」ローマ・クラブ(1972ダイヤモンド社)、「宇宙船『地球』号」バックミンスター・フラー(1972ダイヤモンド社)
「生きのびるためのデザイン」ヴィクター・パパネック(1974晶文社)、「不都合な真実」アル・ゴア(2007ランダムハウス講談社)
「エコデザイン」山本良一+益田文和(1999ダイヤモンド社)、「エコデザイン」浅井治彦+益田文和(2010東京大学出版会)など50年前から今日まで多くの警鐘が鳴らされ、注目され、議論され、結果無視されてきた。図書館などで手に取ってみてほしい。
SDGsに関する情報はたくさんあるが、できれば原文で読むことをお勧めする。日本語版ならUNICEFの解説が分かりやすいかもしれない。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/
担当講師:古瀬 敏、ほか | ||
2単位 | 選択 | 演習 |
前期開講(オンライン・オンデマンド) |
ユニヴァーサルデザイン(Universal Design:以下、適宜UDと略す)の広範な領域の中から、受講生それぞれが設定したテーマおよび領域に沿って専門特化した研究を行なう。人間の多様性と生活環境との関係性への理解および洞察をもとに、受講者自身がそれぞれの現場でリーダーシップを執り具体的なプロジェクトを推進することができる能力を養うことを到達目標とする。
受講者は毎回、それぞれ担当講師とのほぼマンツーマンのチュートリアルミーティングを行いながら研究テーマの深掘りを行い、創造性(creativity)、独自性(originality)のある研究成果を導くことを求められる。
本科目は、IAUDが行うUD検定・上級の検定試験を演習形式で行うものである。従って、受講者には研究講座の正規の受講者だけでなく、UD検定・上級のみの受講者も含まれる。後者にも単位認定がなされるため、後日、改めて研究講座を受講する際には取得単位としてカウントすることができる。
第01回 | オリエンテーション(課題設定と概要説明) |
第02回 | 現状把握/文献調査 |
第03回 | 現状把握/文献調査結果発表 |
第04回 | 現状把握/実地検証・課題発見 |
第05回 | 中間発表1(調査分析に基づく課題発表 |
第06回 | 課題検証/UDの仮説提示 |
第07回 | 仮説に基づくデザイン開発/ラフスケッチ(形式自由)の制作 |
第08回 | 中間発表2(ラフスケッチによるデザイン案の発表) |
第09回 | デザインの再検討(修正、深化、具体化など) |
第10回 | 中間発表3(完成形が分かる資料によるデザイン案の提示) |
第11回 | 評価用モデル(評価内容によって形式は自由)の開発 |
第12回 | フィージビリティ(実現可能性)に関するヒヤリング調査 |
第13回 | 提案モデル(提案内容によって形式は自由)の制作 |
第14回 | 発表資料(形式自由)の作成 |
第15回 | 合評会(発表形式自由)・最終評価(採点・単位認定) |
教科書は特に定めない。必要に応じて参考文献等のアドバイスを行う。
「知る、わかる、ユニヴァーサルデザイン ~IAUD UD検定・中級 公式テキストブック~」、「IAUD UDマトリックス ユーザー情報集・事例集」(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(丸善)など、ユニヴァーサルデザインについて書かれた本は多い。
「誰のためのデザイン?」(新曜社)、「生きのびるためのデザイン」(晶文社)などもユニヴァーサルデザインに関連した名著である。
担当講師:大島 誠 | ||
2単位 | 選択 | 演習 |
後期開講(オンライン・オンデマンド) |
インクルーシブデザイン及びデザインシンキングに関する基本的な知識のもと、受講者が自発的に問題意識を持ち、ユーザーと共に行動することによって日常、または非日常生活の上での不便を共感しその解決策を考える。その解決策が特定のユーザーのみでなく多くの人々にとって暮らしを便利に楽しくすることができればさらに良い到達目標となる。更にはプロトタイプを制作し成果物をユーザーに検証してもらうことが重要である。
この演習は2つの授業形態で構成されており、一つはオンライン形式の座学によってユーザー参加型ワークショップの意義、ノウハウを理解する。次に1回目の集中講義で実際にユーザーと共に生活体験を行い、身近な行動の中でのユーザーが感じる不便、または困難な状況を体験、共感する。これを持ち帰ると同時に解決策を練り、アイデアを具現化し第2回目の集中講義で成果物をユーザーによって検証していただく。修正や改良を行うことができれば、最終のプレゼンテーションに織り込む事が可能となる。
第01回 | 参加型インクルーシブデザインワークショップの重要性 |
第02回 | 48時間デザインマラソンとは |
第03回 | これまでの48時間デザインマラソンの事例(1) |
第04回 | これまでの48時間デザインマラソンの事例(2) |
第05回 | 集中講義 インクルーシブデザインワークショップ(ガイダンス) |
第06回 | 集中講義 インクルーシブデザインワークショップ(サーベイ) |
第07回 | 集中講義 インクルーシブデザインワークショップ(サーベイまとめ) |
第08回 | インクルーシブデザインアイデア展開と中間チェック |
第09回 | インクルーシブデザインアイデア展開 |
第10回 | 集中講義 インクルーシブデザインワークショップ(プロト作成) |
第11回 | 集中講義 インクルーシブデザインワークショップ(プロト作成) |
第12回 | 集中講義 インクルーシブデザインワークショップ(検証) |
第13回 | 集中講義 インクルーシブデザインワークショップ(修正) |
第14回 | インクルーシブデザイン演習プレゼンテーション |
第15回 | 新たなるデザインの可能性と課題(レポートのテーマ) |
「IAUD UD マトリックス ユーザー情報集・事例集」
「生きのびるためのデザイン」(晶文社)
「Inovating with People The Business of Inclusive Design」 Norwegian Design Council
担当講師:益田 文和 | ||
2単位 | 選択 | 演習 |
後期開講(オンライン・オンデマンド) |
テーマ:サステイナブルでインクルーシブな社会を実現するためのデザイン
サステイナブルな社会を構想し、計画し、実現する全ての過程にデザインが関わる。例えば健康的な食事を摂ろうと思うなら、野菜や穀物を育てる豊かな土壌と水と気候が不可欠であるし、その栽培から収穫、流通、供給のシステムと、購買者側の経済的条件、加工し、調理し、摂取するための手段とその作業をフォローする設備や道具などの物理的条件が整わなければならない。
新鮮な魚を食べるには、川や海の水をはじめとする魚にとっての自然条件が揃ったとしても、それを手に入れる手段と、調理に向いたきれいな水が確保できなければ食べることができないのである。
そのうえで、自身の身体的、精神的条件が整わなければならないし、もしそこに何らかの困難があるのであれば、人や社会の支援や、道具や仕組みによる補助が必要となる。
つまり、人の尊厳ある暮らしには、安定した自然環境と、その中で続けられる社会環境がなくてはならないのである。
本演習においては、inclusiveでsustainableな社会を実現するための可能な限り詳細な考察と検証に基づいて、可能な限り具体的なデザインを提案する。サステイナブルデザイン特論で学んだ知識技術を結集して実施してほしい。
[想像力・考察力・分析力◎/判断力・考案力・表現力・○]
これまでに学習した知識と経験をベースに、社会の様々な領域からテーマを発見・選択し、自らの仮設に基づいた調査と分析、あるいは実験の検証と考察を重ね、自主的に研究を進めること。
担当教員はそれぞれの進捗状況に応じて個別に指導と助言を行なう。
研究内容(社会性・時代性・視点・研究の深耕度など)40%
表現力(オリジナリティ・クリエイティビティ・クオリティ)40%
研究姿勢(努力度・取り組み態度)20%
の割合で、総合的に評価する。
第01回 | オリエンテーション(課題設定と概要説明) |
第02回 | 現状把握/文献調査 |
第03回 | 現状把握/文献調査結果発表 |
第04回 | 現状把握/実地検証・課題発見 |
第05回 | 中間発表1(調査分析に基づく課題発表) |
第06回 | 課題検証/サステイナブルUDの仮説提示 |
第07回 | 仮説に基づくデザイン開発/ラフスケッチ(形式自由)の制作 |
第08回 | 中間発表2(ラフスケッチによるデザイン案の発表) |
第09回 | デザインの再検討(修正、深化、具体化など) |
第10回 | 中間発表3(完成形が分かる資料によるデザイン案の提示) |
第11回 | 評価用モデル(評価内容によって形式は自由)の開発 |
第12回 | フィージビリティ(実現可能性)に関するヒヤリング調査 |
第13回 | 提案モデル(提案内容によって形式は自由)の制作 |
第14回 | 発表資料(形式自由)の作成 |
第15回 | 合評会(発表形式自由)・最終評価(採点・単位認定) |
特に定めない。
必要に応じて書籍の紹介や、簡単な資料を準備する。
文献調査や資料、フィールドリサーチなどは常時、継続的かつ積極的に実施する。
日常の直接的あるいは間接的な体験の全てがヒントになるから、常に受容器官のスイッチを開いておくこと。
人は、それぞれの身体的、精神的条件によって、あるいは文化的背景や信条、居住地域など様々な社会的条件によって、価値観や個性に違いがあることを前提において、独善的な提案にならないよう配慮すること。
担当講師:古瀬敏、川原啓嗣、久保雅義、ほか(共同担当) | ||
4単位 | 必修 | 演習 |
前期・後期開講(オンライン・オンデマンド) |
各自が設定した修了研究のテーマに応じて、社会状況やそこに内包される問題点などをユニヴァーサルデザイン(Universal Design:以下、適宜UDと略す)の視点から調査・分析する。形状や機能だけでなく、その提案がユーザーの多様性と生活環境や労働環境に及ぼす影響まで考察し具体的な研究提案を行うことが望まれる。研究の進行状況を担当講師に綿密に報告をして相互の理解を深めて行くことが肝要である。前期に中間発表3回、後期に中間発表2回と最終プレゼン(修了研究発表)を行う。ユーザーの多様性への理解および洞察をもとに、受講者が自発的に問題意識を持ち、人権や人間の尊厳を踏まえた人間中心のデザインについて社会実装可能な提案に結びつく力を養うことを到達目標とする。
テーマに沿って授業の到達目標に達するよう、演習形式でスケジュールに応じた個人指導を行う。
毎回の授業では「調査」「分析」「検討」「計画」「プロトタイピング(試作)」「評価」などのUDプロセスを経て、研究・制作を実践し修了研究として完成させる。
第01回 | 概論(授業概要/何が問題か?) |
第02回 | 研究テーマ設定/スケジュール作成 |
第03回 | 問題点の把握/現状調査(市場調査) |
第04回 | 問題点の把握/現状調査(ユーザー調査) |
第05回 | 中間発表1(プレゼンテーション&ディスカッション) |
第06回 | 問題点の分析 |
第07回 | 仮問題点の評価/再分析 |
第08回 | 問題点の構造化/イメージマップの作成1 |
第09回 | 問題点の構造化/イメージマップの作成2 |
第10回 | 中間発表2(プレゼンテーション&ディスカッション) |
第11回 | 研究課題の設定(あるべき姿と現状のギャップから解決すべき課題を設定する) |
第12回 | フ課題設定の精緻化 |
第13回 | コンセプト構築 |
第14回 | 中間レポート提出 |
第15回 | 中間発表3(プレゼンテーション&ディスカッション) |
第01回 | 研究テーマおよび課題設定の確認(再設定・修正)/スケジュール作成 |
第02回 | |
第03回 | |
第04回 | |
第05回 | 中間発表4(プレゼンテーション&ディスカッション) |
第06回 | |
第07回 | |
第08回 | |
第09回 | |
第10回 | 中間発表5(プレゼンテーション&ディスカッション) |
第11回 | |
第12回 | |
第13回 | |
第14回 | 総合レポート提出 |
第15回 | 最終プレゼンテーション(修了研究発表) |
必要に応じて、参考文献等のアドバイスを行う。