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移動空間PJ 和田主査(3/4)

2011.03.20掲載

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1番目のJR静岡駅構内の案内から8番目の静岡鉄道新静岡駅の運賃表まで、各ポイントでこのようなデザインを展開しました。これらは現場の写真にレンダリングを合成したスケッチです。
本日はこの中から5つ、ご紹介します。

静岡駅構内現状

まずJR静岡駅構内の写真です。
例えば市役所や県庁に行くためのサインがあります。これはほとんど北口に集中しています。実際は、この矢印のとおりに出ればいいかというと、このあと地下道をくぐらないといけない。しかしその表記がありません。

静岡駅構内提案

そこで、まず地下道の存在を明確に案内することが必要だと考え、要素別アイディアにあった、立体的な矢印と字幕を使った表示を入れて、「地下道をくぐってください」と表記しました。距離別の矢印も使いながら、施設により距離感が違うということも表現もしています。

ロータリー広場現状

続いてロータリー広場の総合案内です。
ここは初めて訪れる人が多く立ち寄る場所で、バス乗り場や地図が並んでいます。ここでも目の前に国道1号線があるのですが、地下道をくぐることが分かりにくくなっています。 また、円柱に案内図が貼ってあるので、見る角度によっては違う方向を指し示すように見えます。

ロータリー広場提案

ここでも先ほどの立体の矢印を使い、国道1号線の下をくぐり、その先にこういう施設があるということを示しています。
円柱にあったサインも、平面看板へ移動しました。
こういったアイディアは、今の案内板を少し改良するだけでできます。

エレベーター乗り場現状
エレベーター乗り場提案

次にエレベーターのりばです。
静岡市は景観との調和のため、ガラス素材を多く使っています。しかしエレベーターの存在そのものが周囲に溶け込みすぎて分かりにくいという声も一部で挙がっていました。そこで、ガラス壁面にピクトグラムをつけることで、エレベーターの存在をわかりやすくしました。

商店街現状

ここは商店街です。
商店街はところどころ地図があるものの、地図は店や地域のサインに入り混じって、連続性や統一感がありません。また、距離が長いので、方角があっているかどうか不安になることもあります。

商店街提案

そこで、商店街にバス停が何カ所かあるということに着目し、バス停に駅や施設の案内を一緒に付けるというアイディアを出しました。バス停は一定区間に必ずあるので、連続的で統一した案内ができます。
また、歩道にも点字ブロックの横に地面サインを設置することを提案しました。商店街のような場所では、連続的な案内といっても限界があるので、地面は最も有効な利用手段だと思っています。


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