バナー:国際ユニヴァーサル研究講座 受講生募集中

メニュー

移動空間PJ 和田主査(2/4)

2011.03.20掲載

LINEで送る

静岡調査概要

最初に静岡の調査の概要です。 2009年11月に行い、16名のモニターさんに参加いただきました。調査範囲はJR静岡駅北口から静岡鉄道新静岡駅の往復です。
静岡駅北口は、国道1号線という広い通りがあり、信号などがありません。駅前広場からその向こうに行くには地下道を通らなければ行けません。これがここの土地の特徴で、普通に歩くと新静岡駅まで10分くらいですが、この地下道があることネックになっています。
ここをモニターさんと私たち調査員が一緒に歩き、開発した調査シートを使い、それぞれの場所にある案内表示板、サイン、地図、駅の運賃表などを評価してもらいました。

静岡調査まとめ

まとめの結果ですが、これは見つけやすさ、わかりやすさのグラフです。
縦軸は「良い」と「悪い」。横軸は、先ほどの区間の断面図です。JR静岡駅構内、駅前広場があり、国道1号線の地下通路、商店街を歩いて五差路があって、静岡鉄道新静岡駅の建物という構造になっています。分析をすると、評価がやや下がっていることに気づくと思います。これについては後ほど詳しく述べます。
実際にこの写真のように、モニターさんが迷っている風景が見受けられます。
モニターさんにいろいろ聞きますと、初めて訪れるとなると、予想外で変則的な動線で不安を感じるという声を多く聞きました。これを緩和させるにはより直感的な案内表示が必要です。
私たちは「できる限り動線や距離・地形が予測しやすいサイン」をコンセプトにアイディア抽出をしました。

共通デザインポリシー

では、「予測しやすいサイン」とはどういうことか。要素別にデザインを考えてみました。 例えば、矢印と距離の表示はいろいろ使われていますが、矢印の長さで距離を表すと、より直感的になるというアイディアです。
また通常、矢印は平面的なデザインですが、この場所の特徴である地下道をくぐるということを立体的なデザインにすることで、より直感的になります。道が分からないときに人から教わることがあると思います。その感覚を字幕のような書き方で親切に教える案内も必要ではないかという、要素別アイディアを出しました。
これら要素別のデザインを取り入れながら、より場所ごとの具体的なデザインに展開したものがこちらです。

提案内容サマリー

移動空間PJへ

インデックスへ戻る

衣のUD-PJへ

関連記事

ページトップへ戻る