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2011.03.20掲載
最後に地下道です。地下道には幾つか地図がありましたが、地上地図と地下地図が混在していて分かりにくい、という声がありました。地下道は地上に比べて方向感覚が失われがちです。
私たちはこの地域の特徴であるこの地下道に着目し、特にここに注力してアイディアを練りました。
検討の結果、地上と地下が立体に見えるような3D地図によってルートを表示し、更に地下通路のウォークスルー画面を付け加えることになり、その試作を作ることになりました。それでは、イメージ図とデモ画面をご覧ください。
まずは、イメージ図です。これはMoving mapを略して、私たちはMoo MAP(ムーマップ)と名付けました。
ハードとしては、この図のような案内板がロータリーや地下に置いてあるイメージです。ボタンを押しながら、行き先やルートを選びます。画面で立体地図やウォークスルーの画面を見ることができます。言語の選択、音声ガイド、字幕、ボタンの点字などUDとして不可欠な仕様が装備されています。
それでは、デモ画面で操作と画面の動きをご覧いただきます。
まだ少し動画が続くのですが、この辺で割愛します。
今、いくつか具体的なアイディアを見ていただきましたが、最後に今後の計画とまとめについてお話します。
静岡の関係各部署の方からは大変高い評価をいただくことができました。ただ、実施については今後の検討になります。
また、ここまで私たちがやってきた調査の手法、アイディアそのものは、静岡だけでなく、ほかの地域や施設でも取り上げてもらい、役立たせることが大切だと思っています。近々これらの内容を一般公開したり、他の国・自治体に提案することも計画しています。
国際会議では、発表・展示を通して多くの方からご意見をいただきました。関係者とプロジェクトメンバーのおかげです。また、具体的な事業者の方から、協働の調査や研究のオファーもいただいております。このような情報とメンバーのご意見、要望を取り入れながら、来年度は新しいことに取り組みたいと思っています。
移動空間プロジェクトメンバーには、サインのデザインを専門にやっている人はいません。いろんな業種のメンバーが、楽しく刺激し合いながらやっています。移動空間は誰もが一生活者として提案できるテーマです。みなさまの積極的な参加をよろしくお願いいたします。
ご清聴ありがとうございました。