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標準化研究WG 松田副主査(3/4)

2011.03.20掲載

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実際の製品を用いた評価会

次に3番目のご説明、「現場で使えるツールの開発」です。IAUD・UDマトリックスを実際に試してみて、その有効性の確認と、改善点の洗い出しを行ないました。これは2007年に家電製品や自動車を評価することによってIAUD・UDマトリックスの評価を行った際の模様です。

この評価会で抽出された課題と対応アイデアについてですが、とにかくマトリックスは大きくて、「情報が多すぎて見にくい」という課題に対しては、「ユーザー情報部分を一冊の冊子にまとめてはどうか」。「UDのアイデアを考える時に、参考になる事例を見たい」という課題に対しては、「絵本のようなビジュアルベースの事例集を作ってはどうか」、といった構想が次々に生まれました。

さらに、これらの構想を形にするにあたって、具体的な要望が集まりました。「もっと気軽にどこからでも見たい」という声には、「Web化によって共有とアクセスを容易に」。「もっとツール利用者との距離を縮めたい」という声には、「手許に置けるハンドブックというかたちに」ということで、要望に対する答の形を探ってきました。

このようにして、IAUD・UDマトリックス関連アイテムのエクセル版、Web版、冊子版、3つのツールが揃うことになりました。これらは、UD開発者のさまざまなシーンを補完して使い分けられます。

Web版UDマトリックス1

それでは、ツールの1つ、Web版の画面イメージをご紹介いたします。これが、トップ画面です。大分類ごとにグルーピングされたユーザー特性のボタンが配置されています。このうち運動機能分類の「手足で操作する」をクリックします。

Web版UDマトリックス2
Web版UDマトリックス3

このように 詳細な情報が現れます。ここで、「特殊な状況下」ボタンをクリックします。「手袋をしている場合」、「長い爪の人」など、さまざまな状況を想像するための状況例が示されます。

Web版UDマトリックス4
Web版UDマトリックス5

更にここから事例集をクリックすると、このようなビジュアルな事例が一覧できます。このように、大きな写真と、説明のページが表示されます。このページは、現在、IAUD会員のみなさまに公開されています。一般向けには、写真以外の「ユーザー情報集」のパートに限って公開されています。
Web版UDマトリックスのページはこちら


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