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日本が様々な面でよりインクルーシヴな都市に変わっていくことに期待

2015.08.05掲載

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マリア・ベンクソン氏

スウェーデン・ヴェリディ代表

■インタヴュアー:北村 和明(IAUD情報交流センター長/株式会社岡村製作所)
■日時:2014年11月12日 12:40~

プロフィール


―ご自身の国のUDの特徴を聞かせてください。


マリア・ベンクソン(以下 ベンクソン):障害者向けというような捉え方からインクルーシヴという方向に動いて来ていると思います。社会的・文化的に違いや問題があったとしても、全てインクルーシヴに社会の中に取り込んでいこうという動きが出てきていると思います。

国としてもデザインフォーオールという考え方があり、支える土台となっているのが国連の規定です。それをベースに皆が均等な機会を持てるように、という考え方です。



―具体的にUDを広めていくにはどのような手段を取られていますか?


ベンクソン:政府としては、1999年に計画された障害に関するポリシーというものがあり、全ての人は同じ機会を持つ(機会均等)という事で、これは言わば差別というものに対する戦い、という言い方をしても良いかと思います。
日常の中では、自立して生活するということ、障害となっているものを取り除くなどアクセシビリティを高めていく事が行われています。

政府は、アクションプラン(2011年~2016年 5ヵ年の行動計画)を出しており、その中で政府としては何をやっていけばいいのかが書かれています。
これを通じていろいろな事が達成できていますが、まだやらなければならない事も多々残っているといった状況です。 そのやらなければならない事は、9つの分野に分かれており、これらに力を入れていく事になっています。

9つの分野を挙げますと、1.仕事、2.教育、3.安全、4.健康、5.アクセシビリティ、6.旅行・輸送、7.インターネット、8.文化・新聞・スポーツ、9.警察・裁判所関係 になります。
教育を例に申し上げますと、学校において難読症など学習障害を持つ子供達を支援して、学びやすくなるよう対策を行っています。
スウェーデンの国の機関では、障害に関するポリシーが社会の全てに普及するよう監視する役割をしています。それにより、どんな人でも完全に社会に参加できるようにしていきたいと思います。

この5ヵ年計画については、終了したら結果報告される事になっています。



“Photo:Maria

―日本の会議に参加されて、日本のUDの印象はいかがでしょうか?


ベンクソン:横浜で開催された2002年の会議にも参加しましたが、私の印象は、本当に目標に向かって動いており、物事が実現していると感じています。
審査委員会の委員長をされているロジャー・コールマン教授も、「日本は非常にUDが進化している」とおっしゃっており、私が感じた印象を確認できました。



―2020年 東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、街のあり方やIAUDへの期待など、ご意見をいただければと思います。


ベンクソン:今朝会議に参加して皆さんが演壇で話されている内容を聞き、いろんなことを学びました。 東京はすばらしい機会に恵まれており、大きな可能性を感じております。UDの効果を 使い、更に良くする事ができると感じています。



― IAUDとしては、いろいろワークショップなどを重ねて2020年に向けて提言していきたいと思っておりますが、IAUDに対しての期待というものはありますか?


ベンクソン:今までIAUDが重ねてきた様々な実績を考えてみますと、非常に大きな影響をもたらす事ができると信じています。
2020年の開催後に残された遺産、例えば住宅とか交通など様々な面でメリットとなっていくのではないかと思います。
また オリンピック・パラリンピックに備える事によって、もっと東京がインクルーシヴな都市に変わっていくのではないかと思います。


―ありがとうございました。



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