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2012.04.10掲載
移動空間プロジェクトでは、「誰もが 行きたいところへ 安全に 快適に 移動できること」という考え方に基づき、移動の継ぎ目における情報の分断が問題であることを発信してきました。そして「情報の継ぎ目のない移動環境へ」を目標に活動を行っています。
2008年度までは移動情報の調査手法研究というテーマで行ってきました。2009年は具体的案件でのトライを行い、自治体交通事業者の方々のご協力を頂いています。現地調査を経てアイデア抽出を行い、関係者に提案報告させていただきました。 本年度は継続テーマとして「空港」「公園」での調査を行い調査手法のブラッシュアップを行いました。 本日は事例1「駅~空港間の案内情報」、事例2「公園ゲートのフィールドワーク」の二つについてご報告いたします。
調査手法の有効性確認の為に、羽田新国際空港ターミナルの案内情報を調査いたしました。羽田新国際空港ターミナルはUDを積極活用した先進事例として着目いたしました。
案内情報の「見つけやすさ」「わかりやすさ」を客観的に把握する為に今まで研究してきた「移動情報UD調査シート」を使用して調査しています。
調査ルートは京急品川駅改札口から新国際線ターミナル駅を経て空港フロアー・出国ゲート、バス停乗り場までです。調査対象は施設のつなぎ目などにある情報案合いを評価しました。駅の表示や写真、改札口などを評価しています。
この表は調査シートを使って得られたデータから、案内板の「見つけやすさ」「わかりやすさ」をビジュアル化したものです。
中心線から上が評価点が高くわかりやすい、中心線から下が評価点が低くわかりづらいとなります。空港施設内は概ね高評価で「入り口全体でデザインされている」「次の行動が予測しやすい」「直感的でわかりやすい」ものが評価されました。
調査シートの有効性については、以前調査した他事例(左側)と今回の羽田空港のグラフ(右側)を比較してみました。
ユーザーの方がわかりづらいと感じた左の事例では評価点が全体的に低く、右側の羽田新国際空港のUD最新事例では評価点が全体的に高くなっています。
このようにモニターさんの感覚的な印象と評価点がリンクしており、評価手法として有効であると確認できました。