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労働環境PJ 松本日出夫氏(2/2)

2012.04.10掲載

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ユニヴァーサルな働き方「在宅勤務」


これらを踏まえ、本プロジェクトでは、様々な特性を活かしすべての人が気持ちよく働けるユニヴァーサルなワークスタイル実現に向け、場所や時間にとらわれないユニヴァーサルな働き方である「テレワーク」に着目しました。また多様なテレワーク形態のうちより多様性の広がりが見られると思われる「在宅勤務」に着目し、UDに関する研究及び情報発信を目指します。



意識調査実施


テレワークに関する意識調査1

新テーマにおいて二つの意識調査を実施しました。 一つ目はWEB調査にて、テレワーク未実施者500名の意識調査を確認しました。調査の結果、テレワークを実施したい人は3分の2以上ということがわかりました。またそれに対し、実際の在宅勤務経験者は14%としてまだまだ開きがあります。一番多い理由は、通勤時間の削減ですが、4番目にあるとおり、震災など有事の対応を挙げる方も26%いらっしゃいました。こうしたことから、テレワークへのモチベーションは高くテレワークへの需要が高まっていますが、まだまだギャップがあると現状認識しました。


テレワークに関する意識調査2

またテレワーク利用者へのインタビューを実施しました。対象者は子育て支援及び視覚障がいを持つ電機メーカ社員です。インタビューを通し、文献やネットなどの統計情報からは得にくい新たな気づきを得ました。
例えば、通勤困難を解消することよりも、職場メンバーとのコミュニケーションを第一に考えていたり、始業時間などが厳格なルールにある程度縛られ実は自由度が低く、週に一回の在宅が限界で障がい者のワークスタイルに配慮した環境整備ができていない、などです。
これら利用者の現場の状況を深掘りしていき、UDの観点でまとめることは非常に有益であることがわかりました。



今後の活動方針


今後の活動方針

これを踏まえ、来年度に向けて利用者の生の声をできるだけ多く集め、利用者中心の視点でその状況を取りまとめるフィールドワークやインタビューを実施し、テレワークをUDの視点で視覚化していく予定です。
また、日本テレワーク協会様にご協力いただきながら、利用者の生の声とテレワーク有識者とのワークショップを企画し、様々な特性をもつすべての人が気持ちよく働けるユニヴァーサルなワークスタイル実現に向けてガイドブック化を目指すなど、情報発信をしていきたいと考えております。


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