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2011.03.20掲載
国際会議をゴールとして、まずはアイデア出しを行いました。メンバーのアパレル知識・経験をもとに、コンセプトを「その機能は美しいか」としました。着脱が容易で、着心地の良い、おしゃれなスポーツカジュアルジャケットを作ろうとプロジェクトで決定しました。
次に、私たちは素材の選定をしました。上着の着脱において、最も負担なのは腕を通す時、そしてファスナー、ボタンを操作することだという仮説をたてました。また、軽さ、肌触りに着眼しました。それをもとに、素材メーカーさんと幾度となく勉強会を行い、最終的にファスナーについては、YKKファスニングプロダクツ販売株式会社のルミナという商品、生地は帝人ファイバー株式会社のサイネックスという商品を選択しました。
次にデザインです。生地やファスナーの機能を最大限に生かしたデザインを心がけました。特に腕の可動域を確保するデザインをポイントにしました。この考え方は地方特別行政法人東京都立産業技術研究センターの共同研究によるものです。普通の服は肩から脇にかけて、また、袖から脇、裾まで縫い目があり、そこで動きが制限されてしまいます。その縫い目の線をずらしてあげることで、腕の動きを妨げない、ということです。
その研究をもとにデザインをおこし、プロトタイプを試作しました。何度も着たり脱いだり、破れたりと、何着も作り直した結果、修正点を検討して、パターン化しました。脇がすっきりとしていますが、当所は、ぶかっとした脇になっています。どのくらい修正するのかということが非常に難しく、更にパターン化が難しいため、そこで多くの時間を費やしました。
その結果、国際会議では最終的に5種類8着ができあがりました。そのうちの男性用Lサイズは私が今着ているものです。