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2011.03.20掲載
現在パッケージで使われている「ピクトグラム」は、どれぐらい正確に、その意味が生活者に伝わっているのか? まず現状の「ピクトグラム」の理解度を、105名を対象に調査しました。パッケージで使われている「やけど注意」を表す記号が、文字情報を隠して、どれだけ理解されるかを調べました。
理解度の比較をするために、JIS化されている「くず入れ」や「リサイクル」を表すピクトグラムとあわせて、20種類の記号をモニターに提示しています。その結果、食品パッケージの「やけど注意」記号は、文字情報を隠すと、ほとんどその意味が伝わらないデザインである事がわかりました。ご覧の表のように、20種類の記号の中で、理解度の下位を独占する形となりました。
そこでプロジェクトでは、「伝わる」デザインモチーフは何かを話し合い、デザインの作成に取り掛かりました。「やけど注意」をどのように表現していけばいいのか。ミーティングを重ね、具体的なモチーフを検討。プロジェクトメンバーでもある「デザイナー」が、のべ100点以上に渡るデザイン案を作成。具体案をベースにさまざまな検討を加えました。
デザインを検討していく中で、初期段階ではスタンダードな「手と火の組み合わせ」や「顔の表情」、さらには「カチカチ山のたぬき」に至るまで柔軟にイメージを膨らませ、モチーフやその表現について、様々な角度から意見を交わしました。
そしてその中から9つの方向性に絞込み、一般モニター50名を対象にその「理解度調査」を行いました。そこでは、「火」「湯気」「蒸気」「手や指」などのモチーフと、それを包む「三角形」「四角形」「正円」といったフレームを組み合わせ、そこから連想されるイメージを細かく調査しました。
その調査結果をもとに、モチーフとフレームの組み合わせを決定し、より明快で、わかりやすいデザインになるよう、改良を行いました。調査結果や、多くのトライアルを重ねた後、「文字情報なしでも、伝わるデザイン」が出来上がりました。
しかし、「やけど注意」という意味が、一般の方に、本当に伝わるデザインと言えるのか…という事が曖昧になっていました。そんな時、JISで定められた「消費者用警告図記号―試験の手順」という手法の存在を知りました。プロジェクトでは早速JISの関係書類を取り寄せ、その手順に則った「評価手法による検証」を実施しました。