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2025.03.18掲載
IAUD国際デザイン賞2024 大賞3件の表彰状と受賞作品
一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、2月28日(金)に「IAUD国際デザイン賞2024 表彰式/プレゼンテーション」をオンラインで開催し、世界14か国から約180人の参加を得て、大変盛況のうちに終了しました。
2011年の創設以来、今回で14回目を迎える「IAUD国際デザイン賞」は、持続的な共生社会の実現に向けたUD活動の実践や提案を国際的に表彰する、UDを対象とした世界唯一の国際的デザイン賞です。これまで国内外の優れた活動や製品が受賞しています。
今回、表彰式を前回と同様にオンラインで開催し、米国、アイルランド、イタリア、韓国、ブラジル、フランスなど、世界14か国から約180人の方にご参加いただきました。情報保障として、日本語と英語の同時通訳と、字幕の表示機能を設けて、配信しました。
表彰式では最初に、司会の川原啓嗣審査委員/IAUD専務理事(名古屋学芸大学名誉教授)より、受賞結果が発表されました。 世界9か国(アメリカ、イスラエル、イタリア、英国、韓国、日本、ノルウェー、ブラジル、フランス)36件のエントリーの中から、IAUD 国際デザイン賞 2024審査委員会によって第1次審査(書類審査)と第2次審査(本審査)が厳正中立に行われた結果、全ての応募のうち最も優れていると審査委員会が認めたものに授与される「大賞」の選定について、3つの候補者がノミネートされ、活発な議論が行われました結果、3者に「大賞」を授与するという決定がなされました。
さらに、「金賞」 7件、「銀賞」 6件、「銅賞」 11件が発表されたほか、学生部門では「学生デザインチャレンジ優秀賞」 1件、「学生デザインチャレンジ賞」 1件が発表され、古瀬敏 IAUD 理事長とオンニ・エイクハウグ審査委員長(イノベーションフォーオールAS 創設者・ノルウェー)より、受賞者に表彰状が授与されました。
※受賞結果と審査講評の詳細は下記リンクをご覧ください。
IAUD国際デザイン賞2024受賞結果
IAUD国際デザイン賞2024審査講評
表彰の後、世界7か国のUD専門家からなる「IAUD国際デザイン賞2024審査委員会」から講評がありました。
エイクハウグ審査委員長は、「今年は興味深い進展がいくつかあった。ビジネスの世界ではデザイン・プロセスは知的財産とみなされ、あまりオープンに共有されることはないが、今回の大賞のうち2つは、長年にわたり学んだことを共有している。これは素晴らしいニュースであり、企業の社会的コミットメントを示す指標としてのユニヴァーサルでインクルーシヴなデザインを強調するものである。また、これまで参加がなかった国々が応募や受賞しているのも頼もしい限り。数年前に応募した人が、新規プロジェクト、または以前のプロジェクトを改良して応募があったり、ヘルスケア、高齢化、教育などの分野で、より包摂的で集中的なAI技術の応用が出現したり、とても期待できる未来を感じさ せる。」と述べました。
益田文和副審査委員長(株式会社オープンハウス代表取締役/名古屋学芸大学客員教授)は、「近年の応募を通して見えるのは、企業活動のためのコミュニケーション活動、施設やまちづくりなど地域活動におけるアクセシビリティなど、価値観や利害関係を共有する場で共有の精度を高めることで、UDの新しい領域への発展として喜ぶべきことである。ただ、もう少し本質的な課題にも目を向けたい。アメリカのトランプ大統領が主張する、多様性、公平性、包摂性に対する批判に我々はどう答えるのか。これはAIではなく我々人間が議論し考えて答えを見つけなくてはいけない。」と講評しました。
その後、他の審査委員からもコメントが述べられました。
プレゼンテーションのプログラムでは、大賞および金賞の受賞者に、韓国、日本、フランス、ノルウェー、英国からリモートで、受賞した取り組みについて紹介をしていただきました。
受賞作品について詳しく説明をされ、また、今後もより一層ユニヴァーサルデザイン、インクルーシブデザインに取り組むという抱負なども述べられました。参加された方から、「受賞者の皆さんの献身的な努力と素晴らしい取り組みに心から尊敬します」「とても多くのことを学ばせてもらい、参加できてよかった」などのご感想がありました。
受賞した取り組みを世界各地からリモートでプレゼンテーションする受賞者
最後のプログラムの参加者全員によるオンライン懇親会では、自由に意見交換や歓談が行われ、取り組みの経緯の質疑応答があったり、参加された方が受賞された方へ直接お祝いのコメントをしたりと、とても和やかで有意義な懇親会となりました。
IAUDは、今年も「IAUD国際デザイン賞2025」を実施いたします。応募要領は近日中にIAUD公式サイトに掲載します。多くの皆様からのご応募をお待ちしております。
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