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基調講演[KS-04]

公共交通

講演者

 ムーア氏は、85歳の老女に変装して実験的に3年間、生活した経験から得た教訓や、近年開発に携わった航空機や鉄道に関するプロジェクトを紹介した。


 続いて、定村氏から、福岡市の地下鉄七隈線の開発プロセスや、トータルにデザインを行なうことにより実現された様々なUD的工夫が紹介された。
最初から意図してデザインした結果、当初予算額の3000億円を大きく400億円もコストダウンした2600億円で完成したとの報告は貴重である。


基調講演[KS-04]おわり

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基調講演[KS-05]

UDマネジメント論

講演者

  • 渡邉政嘉氏(岩手大学客員教授/人間中心設計機構評議委員)

【写真01】基調講演の様子

 渡邉氏は、「アセスメント・オブ・UD(UDプロセスを推進するための組織能力の水準評価)」の有効性を、実例を挙げながら示した。


 またその中で、UDマネジメントにおいて、「何が問題かを把握しきれないことが最大の問題」と指摘し、それを乗り越えるためには、「問題を自分で分析し、認識できる方法論を確立することが効果的なアプローチ」であるとの考えを示した。


基調講演[KS-05]おわり

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基調講演[KS-06]

ドイツにおけるUD

講演者

 フレンクラー氏は、「デザイン」という言葉の定義、2006年にドイツで設立されたユニヴァーサルデザイン協会の取り組み、さらに、マーケティングとブランディングの観点から今日のデザインの課題などについて語った。


基調講演[KS-06]おわり

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基調講演[KS-07]

北欧におけるUD

講演者

【写真02】基調講演の様子

 はじめに、リンドバーグ氏から、スウェーデンにおける福祉分野発展の経緯、そして現在の福祉政策の枠組みが、具体的な事例とともに紹介された。


 続いて、レポカリ氏からは、フィンランドにおける自身の取り組みが紹介された。


基調講演[KS-07]おわり

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基調講演[KS-08]

70年代日本のUD

講演者

  • 野村歡氏(国際医療福祉大学大学院教授 / 日本福祉のまちづくり学会会長)
  • 古賀唯夫氏(九州芸術工科大学名誉教授)

【写真03】基調講演の様子

 はじめに、野村氏から、日本における1970年代のバリアフリーデザインの活動やその背景が、具体的な事例とともに紹介された。野村氏はその中で、1970年代のバリアフリーデザインの活動は、「今から見れば非常につたない内容であった」としながらも、「現在のUDの基盤を築いた重要な活動だった」と、その重要性を強調した。


 続いて、古賀氏は、日本における今日のUDに至る経緯、今後のあるべき姿について話した。古賀氏はその中で、今日のUD運動に至る経緯を、1945年〜1969年頃の身体障害者のためのデザインの時代、1970年〜1994年頃のバリアフリーデザインの時代、1995年頃からのUDの時代の3期に分け、自身の取り組みも交えながら、様々な事例とともに紹介した。また講演の最後に、「バリアフリーはかなり進んできた。今後、高齢化社会において一番重要なことは、健康のためのデザインを考えていくこと」と、今後の方向性について示唆した。


基調講演[KS-08]おわり

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基調講演[KS-09]

インクルーシブデザイン

講演者

 クラークソン氏は、「排除(エクスクルード)されている人を対象にすれば、境界にいる人、使い難いと感じている人も包含することができ、ひいては企業の収益にも繋がる」と、製品開発において、排除されている人を対象にすることの重要性を強調した上で、製品の機能と、ユーザーの身体能力や認知能力の関係性から、どれだけの人がその製品を使えないかを明らかにする評価手法を示した。


基調講演[KS-09]おわり

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基調講演[KS-10]

生活用品のUD

講演者

【写真04】基調講演の様子

 はじめに、リー氏から、OXO社の取り組みが、具体的な商品の事例とともに紹介された。


 続いて、クリングステット氏から、エルゴノミデザイン社のデザイン哲学と開発手法、スウェーデンにおけるUDの歴史が、事例とともに紹介された。


基調講演[KS-10]おわり

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基調講演[KS-11]

サステナブルデザイン

講演者

 はじめに、山本氏から、地球温暖化の危機的状況が説明された。山本氏は、講演の冒頭で、「デザイン・フォー・オールのオールには、現在生きている世代だけではなく、将来に渡る人類の子孫、他の種の子孫もすべて含めて考え、設計・生産・循環をしていかなければいけない」と述べた。また、山本氏は、過去のデータと地球シミュレータによる予測データを示した上で、「2006年が世界の平均気温上昇+1.5度のポイント・オブ・ノー・リターン」であることを強調し、環境効率向上のためのイノベーションの必要性を訴えた。


 続いて、益田氏から、エコ素材によるソリューションの事例や、今取り組むべき課題について、説明された。益田氏はその中で、「未来はサステナブル・パス(地球上で100億に近い人々が暮らすための秩序)の中に収斂していなければならない。私たちはそこに向けて、製品や施設、サービスをデザインする必要がある。」と、未来からの視点で今何をすべきかを考えるのが重要と述べた。


基調講演[KS-11]おわり

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全体会議[PL-03]

理念・教育のUD

講演者

【写真05】基調講演の様子

 コールマン氏は講演の中で、「UDの7つの課題」として

  1. デザインのためのツール、方法論、資源の開発
  2. 若い世代の教育、及び知識・経験の継承
  3. 事業開発、及び産業界への知識の移転
  4. 方法論や経験の他分野への移転
  5. UDを活用したマーケティングへの理解
  6. 未来への計画、及び投資について高齢者を勇気づける
  7. ユーザーと創意工夫し、欲しい製品を創出

の7つを挙げ、それぞれの課題を具体的な事例とともに示した。


全体会議[PL-03]おわり

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特別セッション[SS-05]

科学とデザインの対話

 北京のCODATA(国際学術連合科学技術データ委員会)会場とのインターネット中継パネルディスカッション

講演者

パネリスト(北京)

  • ロバート・チェン氏(コロンビア大学地球研究所ディレクター)
  • ジソン・ウー氏(北京航空航天大学経営学部長)
  • デフア・チュイ氏(北京大学神経科学研究所教授)
  • 上田完次氏(東京大学人工物工学研究センター長)

パネリスト(京都)

  • ジョン・クラークソン氏(ケンブリッジ大学教授)
  • モンテ・カセム氏(立命館副総長)
  • 久保雅義氏(京都工芸繊維大学教授)
  • 加藤公敬氏(富士通株式会社総合デザインセンター長)

コーディネーター

  • 岩田修一氏(東京大学教授/CODATA会長)

【写真06】インターネット中継パネルディスカッションの様子

 はじめに、クラークソン氏が、「デザイン排除に対抗する」と題して講演した。氏はその中で、インクルーシブデザインの観点から、製品が、そのデザインゆえにどれだけの人を排除するのか分析評価する手法を、さまざまな実例を示しながら解説した。そして、排除される人が少ない製品ほど、より良いデザインであると語った。


 続いて、科学とデザインの対話に向けた試みとして、北京で開催されたCODATA(国際科学会議)会場とインターネット中継し、パネルディスカッションが行われた。
北京側4名、そして京都側4名のパネリストが、科学データをデザインの力で活用、可視化する意義等、意見交換を行なった。


特別セッション[SS-05]おわり

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特別セッション[SS-06]

清水界隈ワークショップ

講演者

【写真07】ワークショップの様子

 ジョーンズ氏と三宅氏は、「シャレット(charrette)」という、短期間に集中的に調査・研究を行うフィールドワークの手法を用いて、八坂神社から清水寺までのルートを辿りながら、運動能力、視覚能力、日本語能力の制限に対して、それぞれどのようなバリアがあるのかを調査し、そこから得た課題や改善策を発表した。


特別セッション[SS-06]おわり

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特別ワークショップ

48時間デザインマラソン


 あらかじめ本国際会議の登録者から募集された参加者により5つのチームを編成、それぞれのチームにはプロの英国デザイナーがチームリーダーとして加わった。また、各チームには障害者がユーザーとして参加した。
会議初日にテーマが告知され、48時間という限られた時間内で競争設計が開始された。そして、2日後、各チームのプレゼンテーションが行われ、聴衆による公開審査の結果、ベストアイデア賞とベストプレゼンテーション賞が発表された。


>>48時間デザインマラソンの詳しいレポートはこちら


※会議の各セッションで行われた講演の詳しい内容につきましては、講演集としてまとめ、出版することを予定しております。



特別ワークショップおわり

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開催レポートトップごあいさつ国際UD宣言20061日目:10月22 日2日目:10月23日3日目:10月24日4日目:10月25日5日目:10月26日
会場の様子展示会の様子

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