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総裁のお言葉
(2006年10月22日の開会式に於ける総裁のお言葉を掲載しております。)

 まず最初にお詫びを一言。顎関節を骨折しておりまして、こういうワイヤーで歯を止められておりますので、さぞやお聞きづらいだろうと思いますがお許しください。


 皆様、本当に古都京都にようこそお越しくださいました。われわれの日本国におけるユニヴァーサルデザインの発祥は、デザイナーたち個人の草の根運動から始まりました。そして今まではアメリカで開催されていたUD会議に個人参加をしていたというのが実情でしたけれども、平成14年に第一回目の国際UD会議を横浜に誘致することに成功いたしました。


 このとき、申し上げたようにデザイナーとしては草の根で一所懸命頭をひねって大会を立ち上がらせようとしておりました。ところがありがたいことに日本の大きな企業がたくさん参加をしてくれました。展示もしてくれましたし、それからシンポジウムにも出てくださいました。このことが、追い風になりまして、ブラジル大会でも日本は基調講演で立派な成果をあげました。そして、その延長線上に今回の第二回目のUD会議が開催されることになりました。


 なぜ便利のよい東京、あるいは横浜ではなくて、日本の最古の都であります京都に設定したのかといいますと、この会場一つとっても館長さんに伺いますと40年前にできた、日本で初めての国際会議場だそうでありまして、当時は残念ながらUDのことは、ひとつも考えられていませんでしたから、皆様方も導線が複雑だったり、段差があったり、ご不自由なところがたくさんあると思います。しかし私たちは、便利なところでやるよりも日本中にユニヴァーサルデザインを啓蒙してもらうために地方からUDを発信しようということで、あえて古都京都で開催することに決定いたしました。またもちろん、日本の最大の美しい街でありますから、会議の合間にはぜひエクスカーションで神社仏閣などいろいろなところをご覧いただきたいと思います。それとわが国では長いことUDといいますと、障害者のための小さな便利なもの、車いすとか、そういったことばかりに目がいっていました。でもわれわれIAUDを通じまして、そういう物も含むけれども、高齢者、幼児、妊婦、健常者、外国人、すべての人類のためにユニヴァーサルデザインがある、ですから小さなものから都市計画までユニヴァーサルデザインと考えなければいけないというふうに認識をいたしまして、それを、国内外に広めようと、今、努力をしております。


 この数日間で実りある議論が皆様のお力によってできますことを心から祈っておりますし、先ほども申し上げましたが、この日本で最も美しい京都の町並みをぜひお楽しみ頂き、国内外のデザイナーの皆さん方、行政の方々が、この会場に実りある友情を作り上げることを心から期待して総裁のごあいさつといたします。


組織委員会 総裁 ともひとしんのうでんか

総裁のお言葉おわり


ごあいさつ

組織委員会 会長 山本卓眞からのごあいさつ

 2002年横浜の国際会議に集った人々が「ユニヴァーサルデザインとは一人ひとりの人間性を尊重した社会環境づくり」と再認識し、さまざまな分野で輪を広げ活動が展開されてきました。それはある部分では実を結び、あるいは新たな課題が認識され次の取り組みが生まれるなど、上向きのスパイラルが構築されてきたことを実感できるものでした。


 今回の国際会議はそれら4年間の進展と成果を共有し、議論の糸口とすることで新たな前進の方向性を明らかにすることを目途としました。開会式には総裁であるともひとしんのうでんかのご臨席をあおぎ、当初の予想を上回る参加者の皆様の力が結集され、会議としての目的は概ね達成されたのではないでしょうか。


 しかし、実社会においてはまだ多くの課題が残されており、ユニヴァーサルデザインを実践し具現化していくことは、企業や公共団体の社会的責任という意味も含め社会全体が力を合わせ真剣に取り組むべき重要テーマだといえます。みんなが平和で快適に暮らせる社会の実現を目指して活動し続けることが、参加者の皆様とともにこの会議を推進したものとしての良心であり、かつ責任であると考えます。


 本会議開催のためにご尽力いただき、成功に導いていただいた多くの皆様方に敬意を表し心より感謝を申しあげます。そしてこの会議で共有し確認した知恵と将来に向けた想いがユニヴァーサルデザイン社会実現の牽引力となることを願って止みません。


組織委員会 会長 山本卓眞

山本卓眞ごあいさつおわり

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組織委員会 副会長 戸田一雄からのごあいさつ

 総括として、まずはともひとしんのうでんかのリーダーシップを賜ったこと、そして関係者のご尽力と充実した活動により、成功裡に終えることが出来たことをご報告したいと思います。


 本国際会議では、講演、ディスカッション・展示を通じ、ユニヴァーサルデザイン推進活動の持つ、高邁な基本理念が更に拡大発展し実践して来ていることが多くの方々に認められました。加えて人と環境との共存提言や、世代を超越した物やサービスの共有化など、サスティナブル&トランスゼネレーショナルデザインなどをも包括した、新たな活動の方向性を提起できた画期的な会議であったと思います。また、日本型ユニヴァーサルデザイン推進活動の逞しい姿が、全世界の確たる指標になった点も大きな成果です。


 しかしながら、高齢化、地球環境、セキュリティ問題、国と国との間の格差拡大など、生活環境面での問題が拡大する中、我々の取り組みは前進は出来たものの、目指すゴールは更に先に延びたと考えるべきだと思います。


 今回の京都会議を踏み台にして、ユニヴァーサルデザイン推進活動が更なる皆様のご支援ご協力を賜り、堅実な発展を遂げますことを心から祈念致し、御礼とともに総括の挨拶と致します。


 関係者の皆様、本当に有難うございました。


組織委員会 副会長 戸田一雄

戸田一雄ごあいさつおわり

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組織委員会 副会長 岡本一雄からのごあいさつ

 「国際ユニヴァーサルデザイン会議2006 in 京都」はおかげさまで成功裏に終了することができました。参加者の皆様はもとより、会議内容や会場づくりに知恵と汗を出し協力いただいた会員、協賛企業、協力団体の皆様にも心より感謝いたします。


 会議では、コミュニケーションの円滑化のため、すべての会議場で同時通訳、同時字幕表示、手話通訳、磁気ループ等の情報保障を徹底し、また会議場と展示会場間に低床シャトルバスを運行するなど、多様な会議参加者へのアクセシビリティ向上に可能な限り努めましたが、予想以上に高く賞賛されたようでたいへん嬉しく思います。


 内容については、「48時間デザインマラソン」のように、ユーザー参加型の画期的な試みとして評価されたものもあり、また、インドやアフガニスタンなどの発展途上国からも発表が行われ、UDの概念にも、防災や地雷処理による国際貢献などの新たな解釈が加わったことは勇気づけられました。展示会場では、協賛各社のUD展示に混じって、地元京都市民の活動実態が紹介されるなど、UDの領域もますます拡大しつつあることが感じられました。


 主催者、参加者共に、本国際会議がUDに対する認識をさらに深める素晴らしい機会となったことと確信いたします。今後とも、皆様の更なるご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


組織委員会 副会長 岡本一雄

岡本一雄ごあいさつおわり

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実行委員会 委員長 川口光男からのごあいさつ

 UD2006は関係各位のご尽力により、おかげさまで何とか成功裏に終了することができました。実行委員長として、まずはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。


 会期中、国内外の専門家を含め当初の予想を上回る世界29ヶ国から延べ14,700名がご来場され、UDの取り組みをご紹介した展示会に対しては日本的モノづくりに対し、高い評価を得ることができ、また、基調講演、各種セッション、分科会などUDを議論する場においては幅広いテーマ設定にも係わらず、いずれも盛況で熱い議論を交わすことができました。主催者であるIAUDとしてはこれまでの活動に対する評価として大きな自信に繋がり、かつ、今後の方向性の確認及び示唆に繋がったと確信しています。


 IAUDとして、今回の会議で得たもの、課題となったものなど、総括をしっかり行い、次に繋げたいと考えています。今後とも、皆様の更なるご支援・ご協力を賜りたく何卒よろしくお願い申し上げます。


実行委員会 委員長 川口光男

川口光男ごあいさつおわり

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会場の様子展示会の様子

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