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開会式

総裁のお言葉

【写真01】お言葉を述べられるともひとしんのうでんか

 顎関節を骨折し、発声に支障のあるご体調にも関わらず、会議にご臨席されたともひとしんのうでんかはお言葉の中で、「東京や横浜のような、アクセスの良いところでやるよりも、日本中にユニヴァーサルデザインを普及するために、あえて地方から発信しよう」と、今回の会場を京都に決めた経緯について触れられ、美しい古都、京都で行われる会議への期待を述べられた。
総裁のお言葉おわり

公開シンポジウム

基調講演1

世界の中の日本

講演者

【写真02】相馬雪香氏

 相馬氏は、激動の時代に「体を張って日本の将来を考える」姿勢を貫いた父・尾崎行雄から学んだこと、難民を助ける会を創立した経緯、尾崎行雄記念財団主催の咢堂塾の目指すところなど、多岐に渡って語った。そして、「たとえ小さなことでも、一人一人ができることから始めること」、「自分のことだけ、日本のことだけではなく、地球全体の地球益というものを考え、行動すること」の大切さを強調した。 基調講演1おわり


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基調講演2

光 音 ことば

講演者

  • 福島智氏(東京大学先端科学技術研究センター助教授)

【写真03】福島智氏

 福島氏は、盲ろう者の心象風景を「画面が消え、音が出ないテレビ」と例え、自身が実際に体験したエピソードを通して説明した。また、UDの課題として、「サービスや社会の仕組みへの拡大」、「利用しようと思うすべての人が現実に利用できるための社会保障との連携」、「計画的、普遍的でありながらも、個別の課題に対して柔軟に対応していくという概念」を挙げた上で、UD社会の推進にあたっては、「人と人とが語り合うこと、コミュニケーションが原動力」と、コミュニケーションの重要性を強調した。 基調講演2おわり


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パネルディスカッション

ユニヴァーサルデザインの今日と未来

パネリスト

コーディネーター

  • 川口光男理事長

【写真04】パネルディスカッションの様子

 はじめに、パネリストの各氏より、それぞれ自国や自身の取り組み、本国際会議にかける期待、課題や提言などがプレゼンテーションされた。続いて、UDの指標化にあたっての問題点について話し合われた。

アレックス・リー氏:
 使いやすさといってもどこで線引きするかが問題になる。それをガイドラインや法令で定めると厄介なことになる。規制するのは、少なくとも消費財に関しては難しいだろう。

フランチェスク・アラガイ氏:
 UDあるいはデザインフォーオールで唯一標準化できるのは、企業がユーザーのニーズを把握し、それを次の製品開発に反映し、そして改善していくというプロセスだけではないか。

ロジャー・コールマン氏:
 UDはプロセス。終着点のない、常に向上し、改善していくプロセスだと考えている。

ヴァレリー・フレッチャー氏:
 行き過ぎた標準化は、UDやインクルーシブデザインを硬直化させてしまうことになる。
むしろデザイナーの創造性を刺激したり、取り組みを奨励するアウォードを設ける方が良いだろう。

ジェーン・バラット氏:
 私たちは、能力も、文化的な背景も、社会的な構造も違う人間個々のことを考えなければならない。誰のための標準化なのか、何のための標準化なのか、慎重に考える必要がある。

 最後に、川口理事長が、「UDの対象は、様々な立場にある、個人一人一人であり、ひいては人類全体である。そのため、UDは一定の解を持たない。私たちは、社会人として、企業人として、あるいは生活者として、あらゆる機会を活用して、議論し続けなければならない。」とまとめ、パネルディスカッションの幕を閉じた。


※会議の各セッションで行われた講演の詳しい内容につきましては、講演集としてまとめ、出版することを予定しております。パネルディスカッションおわり


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会場の様子展示会の様子

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