アレックス・リー
アレックス・リー氏は香港生まれ。1980年にニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインに留学、プロダクトデザインで優等の美術学士号を取得。建築家マイケル・グレイブスの事務所に入り、8年間にわたってアレッシィ社からスチールケース社にまで至るさまざまな企業の各種製品のデザインに携わる。その後学業に戻り、1994年にハーバード大学からMBA取得後、ニューヨークに本拠を置く家庭用品メーカー、OXOインターナショナル（OXO社）に入社。1996年に取締役に昇進し、その後まもなく現職である代表取締役に就任した。
リー氏は、米国工業デザイナー協会の正会員であり、2001年から2005年まで視覚障害者のための全米産業（National Industries for the Blind）の諮問委員、1997年から2001年までパーソンズ・スクール・オブ・デザインの理事を務めた。マガジン・オブ・インターナショナル・デザインのI.D.賞をはじめ数々のデザイン賞やビジネス賞を受賞するとともに、2000年にはクレインズ・ニューヨーク・ビジネス誌によって「40歳以下の成長株40人」のひとりに挙げられた。OXO社は、リー氏の経営の下、売上を12倍に伸ばす一方で、数々の賞や栄誉を受賞。たとえば、1990年代デザイン・オブ・ザ・ディケードなど米国工業デザイナー協会の11のIDEA賞に輝くほか、ニューヨークタイムズ誌によって「20世紀最優秀ヒットデザイン20点」のひとつに選ばれた。ユニヴァーサルデザインをビジネス戦略とすることで、OXO社とリー氏は、ワシントンポスト紙から朝日新聞に至るまで数々の新聞、雑誌および業界誌の記事に取り上げられている。
