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人間の多様性を受け入れることがカタルーニャの人々の考えの一部

2015.08.05掲載

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写真:インマ・ボネット氏

インマ・ボネット

デザインフォーオール財団最高顧問 : スペイン

■インタヴュアー:北村 和明(IAUD情報交流センター長/株式会社岡村製作所)
■日時:2014年11月12日 12:00~

プロフィール



―ご自身の国のユニヴァーサルデザイン(UD)の特徴を聞かせてください。(誇れる点や広めた点)


インマ・ボネット(以下 ボネット):スペインの中でも特にカタルーニャ地方についてお話させてください。
ヨーロッパにおいてはユニヴァーサルデザイン(UD)と呼ばずに、デザインフォーオールという呼び方をしており、これをベースに話をしていきたいと思います。
まず日本との違いは、法律に基づいて行っているという点です。日本は必ずしも法律があるから行っている訳ではないと思いますが、我々は企業にしてもビジネスにしても、法律があるから取組んでおり、その点が大きな違いであると思います。

カタルーニャ地方の場合は人のダイバーシティに対応している事を重要視しております。人間の多様性すべての面を受け入れることが彼らにとっては考えの一部になっています。

2006年の第2回の国際会議にも参加しましたが、今回は大きく進展・進化している印象があります。

カタルーニャ地方で企業としてUDに興味を持っている会社はかなり少ないので、いろいろな会社を集めて大きな会議を行う事自体ができない。日本では様々な会社が興味を持っているので企業の協賛も得て大きな会議を開催できる。この点が日本との大きな違いだと思います。



―ご自身の国と比較して日本のUDの印象はいかがですか?


写真:インマ・ボネット氏

ボネット:カタルーニャの場合には先ほど申し上げたように法律があるからやっているという点があると思うのですが、日本の場合は感情的・精神的に必要であると感じ、もしくは会社の責任においてしなければならないというような意識で、動いているという印象です。

また、日本の会社案内などには会社のUDへの取り組みが明記されておりますが、 カタルーニャの場合は、特にそのような事はありません。



―2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。 テーマになっていますが、海外の方から見てグローカル・UDの観点で2020年に向けてご意見やアドヴァイス、街づくりやIAUDへの期待を含めて教えてください。


ボネット:アドヴァイスとしては、開催する準備にあたり、できるだけ多くの方を巻き込んでいく必要があると思います。多くの方が参加する事によって、国民が両方のイヴェントが重要であるという意識を持てるような取り組みにしていく事が重要だと思います。




―ありがとうございました。



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