第7回国際ユニヴァーサルデザイン会議 2019 in バンコク

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IAUD国際デザイン賞2018 審査講評

2019.03.04掲載

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IAUD国際デザイン賞2018審査委員長からのメッセージ

IAUD国際デザイン賞2018審査委員長/英国王立芸術大学院名誉教授
ロジャー・コールマン

coleman
審査委員長のコールマン氏

大賞と金賞、銀賞など、主な賞を通じて審査員は、質の高いユニヴァーサルデザインの実践やその方法、成果、そして全社的な取り組みの例を称賛し、推進することを目指しています。IAUD国際デザイン賞は、使いやすさや、社会的・環境的持続可能性、包括性、知識移転というユニヴァーサルデザインの重要な特質を満たすか、その実現に向け鋭意努力するすべての応募作品に授与されます。審査委員会は特に、ユニヴァーサルデザインの基礎要件である、デザインプロセスへの利用者参加と対話の存在を明確に示すエビデンスを期待します。少数ですが、そのようなエビデンスがない場合には授与されません。

今年の国際デザイン賞の応募点数は減少しましたが、各デザインの全体的な質とそれを裏付ける方法論には目を見張るものがありました。日本の大企業は特に健闘し、企業とそのデザインチームやスタジオが、ユーザー中心の包括的デザインの鍵となる思想や概念、方法論に踏み込んで体得していることを非常に明確に立証していました。現在、ユニヴァーサルデザインが日本の法人セクターに深く根付いているというこの事実は、IAUDの設立に助力し、大いに力を注がれた故寛仁親王殿下の意欲的な目標を達成する上で、IAUDとその国際デザイン賞がとても効果的であったことを証明しています。

今年の大賞と11の金賞の授与は、あらゆる年齢と能力をもつ人々の生活の質を改善するという、長年にわたるコミットメントを実証しており、その一方で銀賞および入賞のを受賞した卓越した作品群も、ユニヴァーサルデザインとIAUD国際デザイン賞を特徴づけるユーザーコンサルテーションを高い水準で満たしています。

しかしながら改善の余地は常にあり、審査員は、小企業や若手デザイナー・建築家、個人のイノベーター、そして産学連携や研究志向のプロジェクトからの応募点数も、数年中には増えることを願っています。この目的に向け、審査員としては応募作品の幅、特に日本国外からの応募を促す必要性があることを強く感じています。なぜなら、大企業が創り出す、使いやすいインクルーシブデザインにおいて堅調な進展を補完するために、私たちがイノベーションと枠にとらわれない自由な考え方を求めるべきなのは若い世代であり、それこそがユニヴァーサルデザインの考え方と実践を新たな未知の方向に推し進めるからです。このために審査員は、世界中から、とりわけ従来から提示不十分だったセクターからの参加を促し、支援する方法を、IAUDと共に検討していきます。


IAUD国際デザイン賞2018 大賞(1件)
IAUD国際デザイン賞2018 金賞(11件)
IAUD国際デザイン賞2018 銀賞(4件)
IAUD国際デザイン賞2018(6件)
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審査基準

「ユニヴァーサルデザイン(UD)の理念を掲げ、その成果として優れた活動が提案、または遂行されていること」を主たる選考理念とし、理念実践とその成果である活動行為の両面で審査し、総合的に評価しました。なお、応募要項に記載されている審査基準および本質的目標も重視されました。

  1. 斬新で躍動的な、ユニヴァーサルデザインの新境地を開くものであること
  2. 市場から排除されがちな障害者等との密接な関係を基にした質の高いユーザー中心の研究が認められること
  3. 特定のユーザーグループが技術革新から取り残されないよう配慮されていること
  4. 多様なユーザーグループに属する特殊な問題を捉え解決策を提供するなど、従来の「ユーザビリティ」を超える提案であること
  5. 企業の全社的なビジョンと継続的な改善計画に基づいたUDへの長期的組織的実践が示されていること
  6. 誠実で説得力のある説明資料に裏付けされていること


本質的目標

  1. サステイナブルとユニヴァーサル~持続可能な共生社会創造のための理念と実践
  2. 多様性と包摂性~伝統、文化、生活様式、そして人間の多様性を理解し、少数を排除せず、積極的に包含することで、質的に豊かで幸福な暮らしを実現する
  3. 安全・安心な社会~人権を守り人間性を尊重した社会の仕組み、制度、モラルの構築
  4. 自発的、かつ持続的な対話~企業・行政・研究機関・NPO、そして生活者間の継続的な交流、及び関係の構築
  5. 世代を超えた知恵と技の継承~ユニヴァーサルデザインの普及啓発により次世代を担う人材を育成する




IAUD国際デザイン賞2018審査委員会

審査委員長: ロジャー・コールマン(英国王立芸術大学院名誉教授)
副委員長: 益田文和(株式会社オープンハウス代表取締役)
委員: フランセスク・アラガイ(スペイン デザインフォーオール財団代表)
同: トーマス・バーデ(Institute for Universal Design CEO)
同: ヴァレリー・フレッチャー(米国人間中心デザイン研究所代表)
同: 荒井利春(金沢美術工芸大学名誉教授)
同: 川原啓嗣(名古屋学芸大学 大学院メディア造形研究科教授/名古屋学芸大学 メディア造形学部デザイン学科長/一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会専務理事)



IAUD国際デザイン賞2018 大賞(1件)

ソーシャルデザイン部門
富士通株式会社/富士通デザイン株式会社が以下の作品で大賞を受賞:
災害対策本部から住民まで一貫したユニバーサルな総合防災ソリューション

災害対策本部から住民まで一貫したユニバーサルな総合防災ソリューション

災害時に環境要因のリアルタイム情報を、被災状況の最新情報も併せて統合し、それにより特に避難命令に関して、情報を踏まえた迅速な意思決定を行うキーパーソンを支援・補助する総合システム。また、現地住民に対して信頼できる情報源となることでリスクと損害を抑制し、災害弱者に安心・安全をもたらします。本システムは、現地救助サービス間のコミュニケーションを促進し、専門家や住民に重要なライブ情報をタイムリーに伝達するための効果的な方法として世界中の災害多発地域で応用できる可能性があります。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品が、天災からの人身保護におけるグローバルスタンダードを定める可能性があると考えています。
災害警報や対応、制約を管理し、容易にするために考え抜かれて実装されたシステムであり、国内外の自治体の協力を得て、実情を踏まえたテストと評価が行われ、改良されています。



IAUD国際デザイン賞2018 金賞(11件)


住宅・建築部門
Foundation of Universal Design Educationが以下の作品で金賞を受賞:
The Certification of Universal Design for Residential Space in Taiwan

受賞作品画像_The Certification of Universal Design for Residential Space in Taiwan.

自由空間教育ファンデーション(UDE)は、2014年より、台湾省庁による「ユニバーサルデザイン住宅空間認証マーク」の採用を成功裏に進めてきました。このUDE認証プロセスは、ユニヴァーサルデザインの原則と、中核概念である「万人のためのデザイン」に基づく、反復的なコンサルテーションとカウンセリング、アセスメントからなるプログラムを経て策定されました。今日までに10,000件もの申請があり、4,000棟余りの公団住宅を含む7,000軒以上の住宅が認証されています。住宅デザインと台湾の住宅市場への影響は大きく、さらに広がりを見せています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、台湾住宅のユニヴァーサルデザインで注目され、事実上の代弁者である障害者をたえず擁護して構想を抱き、策定し、推進したプロジェクトとして称賛しました。その成果であるUD認証マークは、安全性やサービス、外的状況に関してユーザーが抱え得る最大限の懸念を含めた、スマートな要件セットに基づいています。これはUD住宅認証においてベンチマークを定めるものでした。

プロジェクトの詳細ページ



医療福祉部門
パナソニック株式会社が以下の作品で金賞を受賞:
歩行トレーニングロボット

写真:歩行トレーニングロボ

高齢化、特に日本の超高齢化社会の状況において、人々の活動性と自立性を維持し、可能なかぎり長く自宅で暮らせるようにすることが重要な優先課題となっています。この歩行支援ツールは、AI技術で安心感のある適切な歩行を促し、実現することでこの問題に対応しています。単なる歩行器に見えないデザインで、能動的に歩きたくなることを目指しています。

審査員の視点:

審査員はこの歩行トレーニングロボットを、歩行困難な人々を支援して転倒を防ぐイノベーションであり、リハビリテーションと日常生活に新たなデザイン分野を切り拓くものと評しました。

従来の歩行器に取って代わる、進化形の歩行器は長らく待望されており、このデザインはそのニーズに極めてよく合致しています。リハビリテーション施設を主要ターゲットとするこの歩行器は、膨大なプロセスを経て開発された後に、医療・リハビリテーション従事者の協力を得て検証され、ユーザー認識を踏まえてデザインが反復的に改善されました。

歩行トレーニングロボットの詳細



医療福祉部門
バクスター株式会社が以下の作品で金賞を受賞:
患者さんの在宅腹膜透析を支える、自動腹膜灌流用装置 ホームPDシステム かぐや

写真:かぐや

「かぐや」は、患者が自宅で腹膜透析を行えるようにする医療機器で、高齢の患者でも操作できるデザインとなっています。安全・安心な在宅治療を提供することにより、院外治療の主体的な利用を広げることを目的としています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、患者と介護者の双方に高い水準のユーザビリティをもたらすグッドデザインとして称賛しました。
在宅腹膜透析は30年にわたり提供されていますが、透析のニーズが高いにもかかわらず普及していません。この在宅治療システムでは消費者からの関心の薄さの問題に対し、音声ガイドや、視野狭窄・視力低下への配慮、遠隔監視、医療従事者へのライブアクセスからなる一連の強力な対策を提示しています。

バクスター株式会社の公式サイト



教育部門
香川県教育委員会/小豆島町教育委員会/土庄町教育委員会/国立香川大学/富士通株式会社/富士通デザイン株式会社が以下の作品で金賞を受賞:
離島や僻地における特別支援教育の遠隔支援実証プロジェクト インクルーシブ教育に向けた教員・支援員の専門性向上を目指して

受賞作品画像_遠隔プロジェクト

インクルーシブ教育の実現という観点から、教員のニーズと、彼らへの適切な支援の提供方法を深く理解することを目的とした、独創的で学際的な研究です。遠隔地にいる特別支援教員に遠隔教育と指導、助言を与えるために、最新のバーチャルリアリティとカンファレンステクノロジーが組み合わされ、自閉症の現実を没入体験させることによる潜在的な利点を実証しています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、障害を持つ子どもたちを教育により良く融合させるという日本の目標に向けたスマートな対応であり、遠隔地に住み、働く人々とつながる上でも大きな一歩であると考えました。アクセス困難な地域や遠隔地にいる教員に対し、重度の小児障がいを追体験させるインクルーシブ教育研修の提供を目的とした、多面的な研究です。

香川大学と富士通、障がい理解の促進や特別支援教育の専門性向上にVRやテレプレゼンスなどを活用する実証研究を開始



住宅設備部門
パナソニック株式会社が以下の作品で金賞を受賞:
スマイル浴槽

写真:スマイル浴槽

出入りしやすく高齢者でも安全に利用でき、家族全員が楽しく使える浴槽。浴槽の出入りは特に高齢者にとって難しく、しばしば事故の原因となります。この問題に対処するため、スマイル浴槽ではフチを低く、中央部は薄くすることにより、座位、立位のいずれからでも浴槽に入りやすくしました。この審美的にもエレガントで機能的なデザインは、快適さと安全性を確保しつつスティグマ(差別感、屈辱感)を回避しています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、魅力あふれる典型的なユニヴァーサルデザインであり、浴槽を使用するすべての人にとってスマートなソリューションになると評しました。シミュレーションスーツの着用で自らの体の動きと柔軟さを制限したスマイル浴槽のデザイナーたちは、高齢者の抱える制約を深く理解することができました。そこで得られた知見はシンプルで使いやすいデザイン改良につながり、エレガンスやスタイルも相まって、現代のバスルームに相応しい真にインクルーシブな製品が誕生しました。

スマイル浴槽の詳細ページ



交通部門
クラリオン株式会社/株式会社タチエスが以下の作品で金賞を受賞:
「InfoSeat」 安心して運転できる運転支援システム

写真:InfoSeat

「InfoSeat」は、インテリジェント化の加速する自動車と運転者が、振動や警告音、タイムリーな情報など、邪魔にならないさまざまな方法で直感的にコミュニケーションが取れるようにデザインされました。これは一般運転者に有効なだけでなく、高齢運転者や認知力の低下した運転者を強力に支援する形にパーソナライズできるという可能性を秘めています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、高齢運転者の間で増加する居眠り運転を防ぐ安全対策として賞賛しました。インテリジェントな自動車とその運転者の間に高次のインタラクションを実現することにより、「InfoSeat」がタイムリーな触覚・聴覚的刺激を高齢運転者に与え、事故の大幅な減少に寄与します。

クラリオン株式会社の独自の音響技術
株式会社タチエスの公式サイト



公共交通部門
三菱電機株式会社が以下の作品で金賞を受賞:
鉄道車両向けフルカラーLED表示器による案内のUD化への取り組み

受賞作品画像_鉄道車両向けフルカラーLED表示器による案内のUD化への取り組み(三菱電機株式会社)

鉄道客車内外のフルカラー情報表示にカラーユニヴァーサルデザインの概念を適用することで、LEDの特性を最大限に活かした製品群。外国人向けの多言語表示やピクトグラム、そして新たな表現方法を用いた直感的なガイダンスなどの補完的なユニヴァーサルデザインの概念との組み合わせにより、タイムリーな情報を非常に使いやすい形で提供するフルカラーパネルとなっています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、明確に設定された目標下での入念な調査と、徹底した製品開発プロセスに支えられた優良なテクノロジーの事例として認識しました。この作品は、鉄道車両用の多言語カラーLEDディスプレイに大きな進化をもたらしています。ピクトグラムの確認と検証にはオンライン調査が使われ、プログラムの一環として選択されたフォントは、ディスプレイパネルのピクセル構成に正確に合わせるために作り直されました。その結果、このシステムは、日本人と外国人のどちらの旅行者に対しても移動性を大幅に改善しています。



プロダクトデザイン部門
三菱電機株式会社が以下の作品で金賞を受賞:
病院向け引き出し式電子冷蔵庫

受賞作品画像_病院向け引き出し式電子冷蔵庫

ベッド周辺のユニットと調和してなじむようデザインされた、入院患者向けの個人用冷蔵庫。この使いやすい小型冷蔵庫は、使用時の静音性が高いため、体力の落ちた患者に適切でありながら、活力につながる食事やドリンクへのアクセスも適宜可能にします。ケア環境と調和する審美的に控えめなデザインで、スタッフが清掃しやすいよう配慮されています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、病床でケアを受ける入院患者に対して小型冷蔵庫へのアクセスと使用を可能にする、実用的で明確に区別されたソリューションとして評価しました。患者や臨床医、看護人との細部にわたる面談が、入院患者のための個人用冷蔵庫の機能設計と人間工学の両面に息吹を吹き込み、その審美性にも影響を与えました。その結果、患者と面会者、ケアスタッフの要件を満たす、非常に使いやすいデザインが誕生しました。



インタラクションデザイン部門
三菱電機株式会社/株式会社ホンダアクセスが以下の作品で金賞を受賞:
カーナビゲーションシリーズ:GathersプレミアムインターナビVXM-187VFNi、VXM-187VFEi

幅広いエンドユーザーとの綿密なコンサルテーションが、既存の車載ナビゲーションシステムの使いやすさに関する一連の改善につながりました。例えば、現在ではUDマップバージョンがデフォルト設定となり、ドライバーが最小限の目の動きで重要情報を確認できるように、ステータスバーは画面最上部に配置されています。また、暗闇での操作性改善策の一環として、メディアポートへのイルミネーションが追加されました。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、優良なテクノロジーで、車載ナビゲーションシステムに対する調査の行き届いたユーザー志向のデザイン改善であり、注意逸散を効果的に抑制しているとコメントしました。ドライバーは、使いやすいフォーマットで提示された重要な方向・安全情報にさらに注意を集中させ、把握できるようになりました。



ファッション部門
株式会社資生堂が以下の作品で金賞を受賞:
プリオール

写真:プリオール

「プリオール」はシニア女性の明らかなニーズと嗜好を満たすようにデザインされました。「年寄扱い」を嫌うターゲット層の気分を害さない、非常に使いやすい製品ラインを提供するため、ストレスのない自然な形状や、色遣い・レイアウトに配慮されています。デザイン要素とディテールでは、年齢や能力に気を引くことなく、さりげなく配慮することでこの製品ラインとパッケージングへのアクセシビリティとユーザビリティを押し上げ、それにより好意的な口コミを促し、無粋になりかねないプロモーションを避けています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、高齢女性層の化粧品ニーズに対応する、タイムリーでよく練られた製品開発とブランディングの事例として捉えました。この、シニア女性をさりげなく適切にターゲットにする化粧品総合ブランドは、50歳以上の女性6,500人の調査結果を基に開発されました。これにより、資生堂は、シニア女性特有のニーズと要望を、真に高齢者に優しく、非差別的な形で満たす化粧品ラインを提供するという長年の大望を果たしたことになります。

資生堂「プリオール」の詳細ページ



コミュニケーション部門
富士通株式会社/富士通デザイン株式会社が以下の作品で金賞を受賞:
より多くの利用者に自然なICTシステムとの対話を提供する“CHORDSHIP”

写真:CHORDSHIP

CHORDSHIPは、サービスプロバイダーが、高品質なインタラクション体験を顧客に提供できるようにする、「インテリジェントなアシスタント」です。識字レベルの違いを問わず、幅広いユーザーと、自然な会話形式でコミュニケーションが取れるようにデザインおよびプログラムされています。この電話ベースのシステムでは、仮想アシスタントと人間のアドバイザーを必要なときに必要なだけ、シームレスにリンクすることで、よくある質問や会話とともに例外的な照会も扱えるようになっています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、あらゆるユーザーに高いアクセシビリティを提供する対話志向のインターフェイスとして称えました。消費者とカスタマーサービスの間の仮想・電話の体験を向上させる、人工知能の有望な利用法です。この開発中のインテリジェントアシスタントには、誰もがよく知っている高ストレスなやり取りにおいて、腹立たしいインタラクションを低減する可能性があります。

CHORDSHIP の詳細情報はこちら





IAUD国際デザイン賞2018 銀賞(4件)


非常時配慮デザイン部門
パナソニック株式会社が以下の作品で銀賞を受賞:
強力マルチライト

いつもの生活で役立ち、もしもの時には頼りになる、コンパクトで強力なLEDライト。明るさは6段階に調整でき、懐中電灯としてもランタンとしても使えます。軽量・コンパクトでありながら厚みのあるしっかりしたグリップで、子どもの小さな手や、握力と器用さが衰えた人にも配慮されています。ワンタッチ操作や、調整可能なハンドルと取付機能により、さまざまな用途に利用できます。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、ユニヴァーサルデザインのハンディライトにおいて、洗練されたユーザビリティを実現しているとコメントしました。パナソニックの「いつもの便利×もしもの備え」製品ラインに追加されるこの製品は、柔軟な携帯型ライトにおける同社の優れた実績をさらに洗練させたものです。肘を使いますがワンタッチ操作への気遣いは好ましく、三脚オプションによる写真用途の機能も追加されました。



プロダクトデザイン部門
三菱電機ホーム機器株式会社/三菱電機株式会社が以下の作品で銀賞を受賞:
コードレススティッククリーナーJXH

明確に定義された設計基準と人間工学的配慮に基づくJXHは、軽量で使いやすいコードレススティック型掃除機です。充電スタンドが魅力あるデザインの中に統合されているため、ユーザーはシンプルな操作で、完全かつ確実に掃除することができます。ワンタッチ操作は、この使いやすい掃除機の主な特長となっています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、UDを通じた継続的な製品改善の好例であり、使いやすさと利便性の向上を実現していると考えました。三菱電機が送り出す掃除機の選択肢はますます進化を遂げています。高度な使いやすさと効率性、柔軟性を兼ね備えた製品開発にあたり、少数ながらも多様なユーザーグループとデザイナーが協働しました。



システムデザイン部門
パナソニック株式会社が以下の作品で銀賞を受賞:
自動搬送システム

作業員の負荷軽減と事故防止を目的として構想・設計された、重量物の倉庫内移動用自動搬送システム。この低床堅牢の自動倉庫搬送システムのデザインは、徹底した現場調査から導き出されました。既存のカゴ車と併用でき、自立運転可能で、人や障害物を回避するようにレーザーセンサーが装備されています。操作は簡単・安全で、よくある走行ルートの指定マークは不要なため排しています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、搬送システムの形をとった、強力な産業労働省力化の提案であると評しました。現場要件や、作業員層の変化、管理/運行上の懸念の観点から特定されたユーザーニーズに対し、パナソニックは、倉庫などの現場における貨物搬送用に、心配りの行き届いた、非常に柔軟で使いやすいシステムを開発しました。



コミュニケーション部門
富士通クライアントコンピューティング株式会社/富士通デザイン株式会社が以下の作品で銀賞を受賞:
いつもアシスト ふくまろ

「いつもアシスト ふくまろ」は、自宅での生活をより便利で楽しくするために、フルモーションビデオ(FMV)の形で実現されたコンピューターベースのパーソナルアシスタントです。例えば、天気の確認やウェブ検索、音楽・ビデオの再生、家電の操作も、声でリクエストするだけで簡単に行えます。特にパソコンに不慣れな高齢者や子どもたちに対して、パソコン利活用の可能性を広げることが意図されています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、インターフェイスの仲介者としてコミカルなキャラクターを用い、インテリジェントアシスタントを革新的かつ魅力的に表現していると捉えました。インタビューベースの調査により、あらゆる年齢層にアピールするジェンダーレスで「かわいい」キャラクターの創造、さらには子どもと大人、特に高齢者を対象とした使いやすい人工知能アプリケーションの実装が導き出されています。





IAUD国際デザイン賞2018(6件)


プロダクトデザイン部門
三菱電機株式会社が以下の作品でIAUD国際デザイン賞2018を受賞:
「野菜室が真ん中」冷蔵庫 MXシリーズ

アクセスしやすい中央部に野菜室を配置することにより、腰をかがめる動作を減らし、調理中のキッチンでの動きも合理化する6ドア冷蔵庫。また、この冷蔵庫には、包丁で切れる程度に軟らかい状態で食品を冷凍する機能もあり、食事の計画、下準備、消費に柔軟性をもたらします。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、UDによる継続的改善の事例として称えました。三菱電機は、「らくらくアシスト」の理念と、詳細な消費者調査の結果も踏まえて、このキッチン用6ドア冷蔵庫を開発しました。使いやすい細部の作り込みと先進の断熱材の組み合わせにより、三菱電機の既存のキッチン製品ラインに多様性をもたらしています。



プロダクトデザイン部門
三菱電機株式会社が以下の作品でIAUD国際デザイン賞2018を受賞:
エアコン向けリモコンの開発

エアコンの多機能化が進むにつれてユーザーインターフェイスも複雑化し、使いにくくなってきています。三菱電機は2,000人以上を対象とした調査を基に、設定変更用のボタンと通常操作用のボタンを明確に分離することで、使いやすいエアコン用リモコンを開発しました。大きなLCD画面が自動的に切り替わり、使用スタイルごとに最適な情報を表示します。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品が、複雑な操作インターフェイスを簡素化したことにより、操作性を大幅に改善していると感じました。良い研究に基づいた反復的なプロトタイプ試験・検証が操作性の改善につながり、家庭用エアコンのためのさらにシンプルで直感的なコントローラーをもたらしました。



プロダクトデザイン部門
三菱電機株式会社が以下の作品でIAUD国際デザイン賞2018を受賞:
ジェットタオルミニ

明確に定義された設計基準と人間工学的配慮に基づくジェットタオルミニは、トイレの狭い空間のためにデザインされたハンドドライヤーです。ユーザーがユニットにあまり深く手を差し込まなくてもよいように、ノズルとセンサーはユニットの正面端に配置されています。また、設置の高さも調整できるため、子どもや低身長の人にも使いやすくなっています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、人気のハンドドライヤーシステムの新モデルにおける、「らくらくアシスト」の影響のあらわれとして捉えました。
現在、電気ハンドドライヤーには数多くの選択肢があり、いずれも清掃性と衛生的な使用の点で問題を抱えていますが、この新デザインではそれらに対応しています。さまざまな体格の人が利用することについての綿密な配慮や、スリムな形状、清掃しやすい特長が海外でのニーズも満たすため、その影響は世界に大きく広がる可能性があります。



プロダクトデザイン部門
三菱電機株式会社が以下の作品でIAUD国際デザイン賞2018を受賞:
業務用写真プリンタ

世界中のコンビニエンスストアと印刷センターのための写真用プリンター。このような製品は操作に不慣れなパートタイムのスタッフが使用することが多いため、必須となる使いやすさと操作性の向上に向けて基礎設計から改善する必要がありました。製品の習熟度にかかわらず、誰でも簡単かつ適切に必ず操作・保守できるよう、製品の構造と動作が劇的に改善されました。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、操作性に優れた業務用機器の優れた事例として賞賛しました。モックアップによる徹底した実験と反復的試験に基づいて実装され、後にユーザーテストでも検証された操作デザインの大幅な改善により、インクと紙が直感的に不安なく交換できるようになりました。



教育部門
富士通クライアントコンピューティング株式会社/富士通デザイン株式会社が以下の作品でIAUD国際デザイン賞2018を受賞:
はじめての「じぶん」パソコン

子どもたちの情報読解力促進を目的とした、子どもに使いやすい堅牢なノートパソコン。製品開発チームは、子どもたちが楽しく学べ、同時に親にも安心感を与えるという二つの目標を掲げていました。特にはじめての「じぶん」パソコンでは、とりわけ教育現場におけるコンピューター学習の機運の高まりに対応しています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、初心者のためのグッドデザインであると評しました。コンピュータープログラミングを含むコンピューター学習は、2020年までに日本の学校で必修化され、児童教育における中心的な構成要素となります。子どもに使いやすい堅牢なこのノートパソコンは、適切な機器を手ごろな価格で求めるニーズを満たすためにデザインされました。



教育部門
富士通クライアントコンピューティング株式会社/富士通デザイン株式会社が以下の作品でIAUD国際デザイン賞2018を受賞:
初めてプログラミングを学ぶ子供向け教育サイトFMVキッズ

2020年プログラミング教育必修化までの需要増を鑑み、富士通クライアントコンピューティング株式会社は「FMVキッズ」のウェブサイトを改善しました。パソコンとインターネットのノウハウ提供に加え、子どもたちがプログラミングを楽しく学べるようにするために、富士通クライアントコンピューティング株式会社はコンピューター学習素材を拡充しています。さらにこのウェブサイトでは、両親と保護者向けにICT教育の動向についても情報を提供しています。

審査員の視点:

審査員はこの応募作品を、小学生向けに綿密に設計・開発された教育キットであると捉えました。コンピュータープログラミングのように無味乾燥で難解になりがちなトピックを導入する際に、既にビデオゲームに強い興味を持つ小学生に理解を促すのはスマートな方法です。富士通クライアントコンピューティング株式会社は「FMVキッズ」のウェブサイトを通じて、若い人たちの間でこのトピックへの興味を喚起する最適な方法を模索し始めました。




IAUD国際デザイン賞2018 大賞(1件)
IAUD国際デザイン賞2018 金賞(11件)
IAUD国際デザイン賞2018 銀賞(4件)
IAUD国際デザイン賞2018(6件)
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