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移動空間プロジェクト

2013.04.10掲載

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内山和也主査

活動テーマ

内山和也主査

我々の生活環境において、案内やサインが交通事業者によってまちまちです。サインはあっても、目的のエレベータが見つからない。路線図や時刻表のデザインが、交通事業者ごとに異なる。誘導点字ブロックはあっても、危険で使えない、などの問題点がまだまだあります。
そこで、移動空間プロジェクトではこれまで、「シームレスモビリティへの提言」をテーマに、誰もが行きたいところへ安全に快適に移動できるために、調査手法の研究や自治体への提案をしてきました。



活動経緯

2008年以前は、移動情報のUD調査手法を研究し、調査シートを作成してきました。
2009年以降は、調査シートを利用した実地調査をすることで、調査シートの有効性を確認するとともに、調査シートの内容をブラッシュアップしてきました。
近年では静岡駅調査、羽田空港調査、渋谷駅調査を行ってきました。



達成ポイントと今後の課題

これまでの活動で、調査手法、調査シートのブラッシュアップ、調査シートの有効性の確認、調査結果をもとに改善案を作成・提案をしてきました。
今後は、さらなる事例の増加のために、より多くの方が、調査に取り組めるように工夫が必要です。
そのための方法の一つとして、現在は「調査シートのアプリ化検討」および「調査結果を広く情報公開するための仕組みづくり」について議論しています。



調査シートのアプリ化検討とは

調査シートをiPadのような端末の画面に表示し、表示された調査シートに入力しながら調査を行います。そうすることで、紙の調査シート、カメラ、バインダー、筆記用具が不要になり、iPadのような端末があれば、いつでもどこでも調査できるようになることを狙いとした試みです。

本アプリは、調査者である、自治体、企業、有識者の方が使うことを想定しています。


3.調査シートを使いやすく:アプリ化検討

調査をしているときは、調査者は写真や動画を撮りながら、次のチェックポイントを確認し、調査に協力していただいているモニターの方に質問しながら、調査シートに入力します。

画面をタッチすることで、調査シートの記入、録画、次のチェックポイントの確認をします。



調査シートのタブレットアプリ化の利点

  • タブレット端末があれば、いつでもどこでも調査可能
  • GPS、カメラ機能など、タブレット端末の機能を利用可能
  • わかりやすい操作性を実現することで、事前説明の省力化
  • 調査データの集計の省力化


より多くの人を巻き込む仕組みづくり


4.より多くの人を巻き込む仕組みづくり

これは仕組みの一例を示しています。スマートフォンユーザーがスマートフォンアプリから、コメントを記入します。そのコメントをもとに調査者が調査区間や経路を決定し、調査します。
さらに、その調査結果をWEBサイトに公開することで、調査結果を自治体、企業にフィードバックし、一般利用者に対しても、移動情報に関するUDを啓蒙できます。



今後の活動

アプリ化検討、調査手法を広げるための仕組みづくりのほかに、UD調査の継続と、調査に協力していただけるモニターの拡充も合わせて行っていきます。
IAUDのサイトから、移動情報UD調査シートはダウンロードできます。
詳しくはこちらをご覧ください。



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