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標準化研究ワーキンググループ

2013.04.10掲載

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志田知章主査

活動目標とこれまでの取り組み

志田知章主査

UDの普及に向けて、「IAUD各会員で活用できるUD標準化の推進」「広く社会で活用できる標準化の提案」を目標にしています。
これまでは、UD製品開発に活用する「IAUD UDマトリックス」の織込み内容を充実させることを活動の軸としてきました。
また、UDツールの織込み内容充実に向けた各種勉強会・調査の機会等の継続や、各ツールの使い易さの改善も進めてきました。




2012年度の活動(1) UDマトリックスWEB版・事例集の見直しと内容の充実

UDマトリックスWEB版・事例集について、分類や商品ジャンルによる事例数のバラつきの改善やスマートフォンなど新しい事例の追加、さらに古い事例の見直しなどを中心に取り組みました。
UDマトリックスの改善は研究部会全体での取り組みとするため、各PJにも協力をお願いし、より実用的なものにすることに努めました。 特に、事例の少ない「味わう」「嗅ぐ」「触る」「移動する」「話す」などを重点的に募集し、良い事例であれば自社の商品であることにこだわらず、事例を出していただくようにお願いしました。
そして、集まった事例について、適切なUD視点を含んでいるかの検証や編集作業を行いました。



新しい事例と見直しの結果


2012年度の活動①UDマトリックスWEB版・事例集の見直しと内容の充実

研究部会全体から出てきた事例は全部で45件、内容をチェックし確認した追加事例が37件、写真差し替え2件、削除2件となり、事例数は見直し前の149件から24%増しの184件となりました。



今後の課題

感覚機能の「嗅ぐ」など、内部機能、言語・発話機能の事例を追加できなかった分類が残りました。
また、事例集だけでなく、ユーザー情報集についても、新しい統計データ、研究データなども定期的な見直しが必要と考えています。
今回のような見直しを定期的に行い、偏りをさらに改善するためには、研究部会全体の取り組みとして、利用者の声を反映し内容をブラッシュアップするサイクルを作っていきたいと考えています。
事例集についても一般公開して、一般の方からのフィードバックも期待したいと思います。
今回の追加・見直しした事例は既にWEBに掲載済みです。詳細はこちらをご覧ください。



2012年度の活動(2) 震災後に求められるUD標準化の活動

東日本大震災を契機に、我々の身の回りに起こりうる災害時の備えとしてUD標準化のさらなる強化が求められています。
東日本大震災では建物が流出し、備蓄が機能しなかったことで、「非常持ち出し品」に対する需要が高まっています。そこで、今年度は「現地での非常持ち出し品の有用性に関する調査」と「非常持ち出し品の使い易さワークショップ」を開催しました。



現地での非常持ち出し品の有用性に関する調査


2012年度の活動(震災後に求められるUD標準化の活動)

大震災の被災者の状況を仮設住宅で聴きとりをしたところ、震災後に非常持ち出し品を用意する世帯が増え、震災前から準備している世帯を含めると61.3%と、非常持ち出し品の需要が拡大して有用性があることが分かりました。
また、被災時困ったこととしては、“食料”“下着”“トイレ”の回答が高く、準備している品としては“ラジオ”“飲料水”“下着類”“懐中電灯”などが多いことが分かりました。



非常持ち出し品の使い易さワークショップ開催(@福岡国際UD会議 展示会場)


持ち出し品あれこれ

“食料”“トイレ”や多くの世帯が準備している“ラジオ”“懐中電灯”、日常的に必要な“レインコート”“絆創膏”など、非常持ち出し品の使いやすさを評価するワークショップを、「第4回国際UD会議2012in福岡」の展示会場で開催しました。
35名の参加者には、避難弱者といわれる高齢者・障害者疑似体験用具を装着した状態と、非装着の状態とで使用していただき、使い易さの評価をいただきました。
その結果、非常持ち出し品は表示の見易さ、着座のし易さなど、改善が必要であることに加え、高齢者や障害者を考慮した物のつまみ易さ、持ち易さなども改善の余地があることが分かりました。




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