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普及事業委員会から48時間デザインマラソンについてのご報告 斎木委員(4/4)

2011.03.20掲載

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昨年の国際会議でのプレゼンテーションの内容について、どんなアウトプットが出たのか簡単に紹介します。ベストデザイン賞はチームDでした。このチームには視覚障害を持つ赤堀さんというユーザーの方がいらっしゃいました。その赤堀さんには、食べるのが大好きでコンビニでいろんな種類のおにぎりを食べ比べてみたい。ところが、おにぎりの包装は、視覚を必要とするデザインになっているため、視覚障害者だと種類を選ぶことが難しく、また、包装を開けることも困難という問題がありました。これら2つの問題を共有したチームが、赤堀さんの問題を解決するパッケージのデザインにチャレンジしました。

12.プレゼン1

チームDの提案では、まず、おにぎりの頭のところには色違いのラベルがあって、形が微妙に違います。触って中がわかるようになっています。そして明けるときには、そのラベルを上に引っ張るだけでいい。これは赤堀さんにとって、役立つアイデアであるのですが、同時に、視覚が問題なく使える方にとっても、例えば運転中におにぎりを開けたいとき、わき見運転をせずに、シート横の袋からパッと取って歯で開けられる。そのような提案にもなっていました。

13.プレゼン2

続いて、このワークショップ活動の実績と成果についてです。
実績の1つ目は人材育成です。参加者はワークショップを通じて色々なことを学び、それを自分のフィールドに持って帰り、実践・応用していきます。そういう人材の輪が広がってきていることは大きな成果といえます。また、継続してきた実績から、IAUDの代表的な活動になってきたとの評価も頂いており、これもひとつの成果と捉えています。

14.実績と成果

今年度より、修了者には修了証を発行することとなりました。修了書は過去のワークショップに遡っても発行することとしましたが、これにより、参加した皆さん全員が、形の上でも何に参加したか確認することができます。

15.修了証

最後に、運営面についてです。
現時点ではワークショップは固定メンバーで運営していますが、今後はそのメンバーに流動性をもたせ、例えばIAUDだけでなく地方都市などでこの活動に協賛する皆さんとも運営・開催できるようにもしていきたいと考えています。そのためのツールとして、まず運営のノウハウ集を纏めました。また、国際会議でも「IAUD 48時間マラソンの展開と真価、及びその意義と将来課題への対応について」という論文にて、これまでのノウハウと実績を広く外部に向けて発表いたしました。

116.運営面について2

私の報告は以上です。ご清聴ありがとうございました。


認定事業委員会

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