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労働環境PJ 室井主査(2/4)

2011.03.20掲載

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セキュリティの3要素

セキュリティの3要素は、機密性、完全性、可用性と言われています。
機能性は、限られた人だけが情報にアクセスできること。
完全性は、その情報に改ざんがなくちゃんと作られること。そのために、記録を残すことも、ポイントになります。
3つ目の可用性は、必要な人が必要な時に利用できること。
そのために単なる鍵ではなく、個人認証が使われるようになりました。
個人認証にはいろいろありますが、入退室の時に良く利用されているのは、ICカードで85.4%となっています。
非常に使いやすいものですが、UD的に問題はないのか、改めて調べることにしました。

ICカード利用頻度

オフィス内では個人認証は、入退室、コピー機操作、パソコン操作、棚やロッカーの開け閉め、社員食堂の精算などに使われます。
ICカードを1日に何度使うのかを調べてみました。6回以上の人が半分以上居て、1日に何度も使われているのが分かります。
小さな困り事も積み重なって負担は結構大きいものです。こういう困りごとを写真やビデオで収録、あるいはユーザヒアリングで集めてみました。

個人認証の困りごと例

例えば、以下のような困りごとがあります。
無理な姿勢になってしまうこと。機械にカードを挿したまま、うっかり部屋を出てしまい、戻れなくなってしまうこと。あるいは手が届きにくいこと。
これからご覧いただくのは、ある短いビデオです。視覚に障害のある人が、自分の事務所に入る様子です。音はありません。

特に何の苦労もなく入っているようですが、カードを使って開けるところでは、何度か手探りしているのがご覧いただけたと思います。このように、自分のオフィスで何度も通っているのに、すっと入れないこともあります。


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