バナー:IAUD国際ユニヴァーサルデザイン研究講座2024

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IAUD第2期国際ユニヴァーサルデザイン研究講座 受講案内

2024.10.31掲載

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国際ユニヴァーサルデザイン研究学院 International Institution for Universal Design


一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、2025年4月より第2期国際ユニヴァーサルデザイン研究講座を開講いたします。

第2期では、国際展開として日本以外の各国からも受講生を募集します。また、海外のUD専門家が講師陣に加わり、さらに多彩なカリキュラム内容となります。
授業は、AIライブ通訳機能を介して行われますので、外国人講師・受講者との相互コミュニケーションに悩むことはありません。

ユニヴァーサルデザイン(UD)は、障害者や高齢者向けのデザインだけを意味するものではありません。UDの領域は拡大進化しており、人権意識や社会の持続可能性を考慮したデザイン経営の実践こそがいまやUDの本質です。
国際ユニヴァーサルデザイン研究講座では、そのような新たなUD思考を身につけるためのリカレント教育、リスキリングのコースを提供します。自己研修や経営幹部養成プログラムの一環として活用いただければ幸いです。





目的と到達目標

この事業の目的は、一旦企業や団体などに就職した社会人が必要なタイミングで再び専門教育を受ける、いわゆるリカレント教育、また最近特に政府が奨励するリスキリングの支援であり、再教育を通してユニヴァーサルデザイン(UD)の本質を理解し、それぞれのビジネスに活用していただくことです。
ユニヴァーサルデザインとは、民族、文化、慣習、宗教、国籍、性別、年齢、能力の違い等にかかわらず、できる限り最大限多くの人に利用可能であるように最初から意図して、機器、建築、空間、システムなどをデザインすることです。IAUDでは、さらに一歩踏み込んで、「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」こそが、ユニヴァーサルデザインの本質であると考えています。
障害者、高齢者向け対応に限らず、人権擁護、人間性の尊重といったユニヴァーサルデザインの根底にある考え方を踏まえた、真に多様性の包摂を実現した共生社会の創造を到達目標とします。


第2期国際ユニヴァーサルデザイン研究講座(2025.4〜2026.3)の受講申込締切は、2025年3月31日(月)となります。

スケジュールへ


アドミッションポリシー

ユニヴァーサルデザイン(UD)とは、できる限り多くの人々に利用可能なように最初から意図して、生活環境、建築、機器、システム、サーヴィスなどをデザインすることです。IAUDでは、さらに一歩踏み込んで、「一人ひとりの人間性を尊重した安全・安心な社会環境づくり」こそが、ユニヴァーサルデザインの本質であると考えます。ユニヴァーサルデザイン研究講座では、私たちを取り巻く様々な課題を広い視点から捉え、自ら課題を発見し、その解決のために行動する人材の育成を目指します。そして、この目標に基づき、次のような受講生を求めます。

  • ものづくり、まちづくり、ことづくりが好きで、ユニヴァーサルデザインの知識や技術の修得に関心がある人。
  • コミュニケーション能力やリーダーシップ能力をさらに高めたいと思っている人。
  • 広く国内、国際社会の出来ごとに関心を持ち、自ら課題の設定と解決を行う熱意があり努力を惜しまない人。

また、研究講座受講に必要な条件として、次のいずれかを満たしていることが求められます。

  • 大学または短期大学を卒業している人。
  • 現在、いずれかの企業や団体に就職しているか、または過去に就職した経験を持つ人。
  • IAUDユニヴァーサルデザイン検定中級に合格している人。


カリキュラムポリシー

ユニヴァーサルデザイン(UD)は社会に貢献する生活環境創造行為です。社会の変化やテクノロジーに対応できる基本的能力の修得や国際化に対応できる知識と能力の確立が必要です。一定の表現技能を備え、且つ豊かな人間性を持つ社会性のあるUD専門家を養成します。

  • 前期は導入教育として社会・人間・生活等、幅広いUD領域の中から問題をとりあげ、UDの意味と役割を理解し、教養を高める講義を修得します。また、演習課題を通して観察・発想・展開・表現の観点からUDの表現技術を習得します。
  • 後期はコミュニケーションデザイン系、インダストリアルデザイン系、環境デザイン系、デザイン経営系のいずれかを選択して研究テーマを設定し、自ら設定した研究課題にもとづいて修了研究を行います。修了研究の成果を学会等で発表することは制限せず、むしろ奨励します。

講義は全てオンラインで行われます。情報保障として、字幕を表示いたします。所定の時間割に従い、1回目のオンライン実施はリアルタイムでのオンライン受講となりますが、それ以降はいつでも好きな時にオンデマンドで視聴可能です。
演習も原則としてオンラインにて実施しますが、講師と受講生の条件が合えば演習場所を設定し、対面でのワークショップとすることがあります。



ディプロマポリシー

多様なUD領域の中から受講者の個性や能力に応じた選択肢を準備して基礎と専門のメソッドを習得出来るようにカリキュラムを実施し、次のような到達目標を掲げています。

  • UDの基礎的な知識と能力を有している。具体的には、UDの概念や社会での展開事例に関する知識、人間的・自然的事柄に関する知識、発想から展開する能力、描く能力、構成する能力、色彩を巧みに使う能力など、研究を通して得られる知識や技術を有している。
  • 選択したUD領域における基本技術やUD展開能力を有している。
  • 社会においてUD理念を核とした活動ができる基礎的な能力を有している。

到達目標を達成したと認められる人には、IAUDがディプロマ(修了証書)を授与します。
ディプロマ(DipUD)修得に必要な単位は16(必修:6、選択:10)です。学位論文は不要ですが各科目で求められる試験やレポート提出はクリアしなければなりません。

研究講座の必要な科目を履修し、16単位を修得すれば下図のようなディプロマが授与されます。

ディプロマ



カリキュラム

科目名称(仮) 授業方法 必修単位 選択単位 備考
ユニヴァーサルデザイン概論 講義 2   共通科目
世界のユニヴァーサルデザイン 講義   2 共通科目
北欧のインクルーシブ社会 講義   2 デザイン経営系
欧州のツーリズムフォーオール 講義   2 共通科目
インドのユニヴァーサルデザイン 講義   2 共通科目
インドのユニヴァーサルファッション 講義   2 デザイン経営系
東南アジアの環境デザイン 講義   2 環境デザイン系
ユニヴァーサルコミュニケーション特論 講義   2 コミュニケーションデザイン系
環境デザイン特論 講義   2 環境デザイン系
ユニヴァーサルデザイン経営特論 講義   2 デザイン経営系
ユニヴァーサルサイネージ特論 講義   2 コミュニケーションデザイン系
モビリティユニヴァーサルデザイン特論 講義   2 インダストリアルデザイン系
建築デザイン特論 講義   2 環境デザイン系
ユニヴァーサルツーリズム特論 講義   2 デザイン経営系
ユニヴァーサルハウジング特論 講義   2 環境デザイン系
ユニヴァーサルタウンプランニング特論 講義   2 環境デザイン系
サステイナブルデザイン特論 講義   2 共通科目
ユニヴァーサルデザイン演習 講義・演習   4 UD検定上級として実施
インクルーシブデザイン演習 講義・演習   2 ワークショップ
サステイナブルデザイン演習 講義・演習   2 ワークショップ
修了研究 演習 4   各受講生がテーマを設定

※科目は順次、改定(更新・追加)されます


講師プロフィール(順不同)

写真:古瀬 敏(こせ さとし)

古瀬 敏(こせ さとし)

静岡文化芸術大学名誉教授、工学博士。専門はユニヴァーサル/インクルーシブデザイン。
1971年東京大学工学部建築学科卒業。1972年に大学院を中退して建設省建築研究所に入所。1975年から2年間科学技術庁に出向。1978年から1年間英国建築研究所に客員研究員として滞在。建築研究所第一研究部長、企画部長、(独法)建築研究所首席研究員など歴任。
2003年から2014年まで静岡文化芸術大学教授。2017年10月より一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会理事長。

超高齢社会のありようを長寿社会対応住宅設計指針で提案するなど、建築の安全性や使い勝手、またユニヴァーサルデザイン全般に関する研究成果を国内外に発信。日本にユニヴァーサルデザインを広めた第一人者で、第1回ロン・メイス賞などを受賞。

著書に「バリアフリーの時代」(都市文化社、1997年)、「建築とユニバーサルデザイン」(オーム社、2001年)、「ユニバーサルデザインへの挑戦」(ネオ書房、2002年)など。翻訳に「アトリウム建築」(共訳、鹿島出版会、1988年)、「ユニバーサルデザインハンドブック」(共訳編、丸善、2003年)など。


川原 啓嗣(かわはら けいじ)

川原 啓嗣(かわはら けいじ)

株式会社キッド・ステューディオ代表取締役。名古屋学芸大学名誉教授。
1976年九州芸術工科大学卒業。77年同大学専攻科修了。80年英国王立芸術大学院(Royal College of Art)修了。81年デザイン事務所「カワハラIDステューディオ」を創立。88年株式会社キッド・ステューディオを設立、代表取締役社長となる。92年より通商産業省グッドデザイン賞審査委員ほか地方自治体等公的機関の各種委員・役員、異業種協業デザインネットワーク「東京クリエイティブ」商品開発コーディネーター等を歴任。国際デザインコンペティション、グッドデザイン賞など受賞多数。

2002年に横浜で開催された国際ユニバーサルデザイン会議2002の発起人/実行委員/事務局長となる。03年国際ユニヴァーサルデザイン協議会を設立、専務理事として現在に至る。2006年から2022年まで名古屋学芸大学大学院教授を務める。

産業機器、情報機器、住宅設備機器、医療福祉機器ほか、多岐に渡る工業製品の企画開発に携わる。とりわけユニヴァーサルデザイン、サステイナブルデザインなど社会的テーマに関わる商品開発を得意としている。


久保 雅義(くぼ まさよし)

久保 雅義(くぼ まさよし)

京都工芸繊維大学名誉教授/デザイナー/デザイン学、人間工学、地域研究、経営学

  • 学会:日本デザイン学会名誉会員、日本人間工学関西幹事、日本福祉のまちづくり学会関西理事
  • 職歴:松下電器(現Panasonic)にて海外向け商品開発や日本最初のUD製品開発に携わる。またパナソニックデザイン社創設や松下電器CIマニュアルの作成などにも携わる。松下電器産業株式会社退社し京都工芸繊維大学大学院教授としてデザイン・建築学系に属し、デザイン経営工学域及び専攻(修士・博士)を担当する。
  • 委員等:(財)国際デザイン交流協会企画委員、京都ブランド推進特別委員会委員、日本産業デザイン振興会Gマーク審査委員、(財)新日本様式協議会調査研究委員会副委員長、京都スマートプロダクツ委員、舞鶴市リーディング産業チャレンジ事業委員長などを歴任。
  • UD関連製品:①Gマーク部門賞UD賞 National“座シャワー”1996.10. ②Gマーク金賞Nationalシステムバス“ユニリッチ”2000.11. ③iF GOLD AWARD 錦城護謨(株)視覚障害者誘導マット「HODOUKUN Guideway」2016.2、その他、Gマーク多数記載略。
  • 著書・論文:著書19件、論文49報、特許22件、報文22件、学会発表139件、詳細記載略。


大島 誠(おおしま まこと)

大島 誠(おおしま まこと)

名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科クラブ顧問。一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会理事。CDA中部デザイン協会理事。
専門はインダストリアルデザイン、トランスポーテーションデザイン、ユニヴァーサルデザイン。

  • 1977年九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科卒業《芸術工学士》
    同年 トヨタ自動車株式会社入社(デザイン部 デザイン室)
  • 1983年〜1986年CALTY DESIGN RESEARCH INC.(米国カリフォルニア州)
  • 1995年〜2002年九州大学芸術工学部工業設計学科非常勤講師 
  • 2003年〜2005年トヨタ自動車株式会社(第2デザイン部長)
  • 2006年〜2014年トヨタ紡織株式会社(常務役員)
  • 2015年〜2018年名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科・大学院教授
  • 2019年〜2021年名古屋学芸大学メディア造形学部客員教授
    受賞歴:
  • ゴールデンマーカー賞1994
  • モータートレンド インポートカーオブザイヤー1985,1995
  • グッドデザイン賞ロングライフデザイン賞 2008

益田文和(ますだ ふみかず)

益田文和(ますだ ふみかず)

デザインコンサルタント
1949年東京都出身。東京造形大学卒業後1978年にデザイン事務所を開設、1991年に株式会社オープンハウスを設立。家電製品やトランスポーテイションをはじめ主に国内企業の製品開発の仕事をしてきたが、1990年代以降、国内外で大学等でのデザイン教育に携わる一方で、地方の中小企業などのデザイン振興に関わってきた。
現在の専門分野は社会的課題に挑むデザインであるエコデザイン、ユニバーサルデザイン、キッズデザイン等。中でもサステナブルデザインに関しては2006年から10年間に亘って毎年、サステナブルデザイン国際会議(ICDS)を主宰してきた。
2013年にオープンハウスを東京都心から山口県宇部市の中山間部に移転し、サステナブルな暮らしと仕事を実践している。

    2023年8月現在
  • 株式会社オープンハウス代表取締役
  • IAUD国際デザイン賞 審査副委員長
  • キッズデザイン賞 審査委員長
  • ウッドデザイン賞 木製品部門審査部門長
  • 環境省グッドライフアワード 実行委員長
  • 名古屋学芸大学 客員教授
  • 金沢美術工芸大学 名誉客員教授
  • 一般社団法人SDGsワークス理事
  • 日本デザインコンサルタント協会会員
  • 日本デザイン振興会グッドデザインフェロー

著書:「戦略環境経営エコデザイン: ベストプラクティス100」山本良一+益田文和(1999ダイヤモンド社)、「エコデザイン」浅井治彦+益田文和(2010東京大学出版会)、「記憶の形 」益田文和 (2018 形式: Kindle版) 言語:日本語、「どうぶつに聞いてみた: アニマルSDGs」益田文和+イアン筒井 (2024形式: Kindle版)言語:日本語、「どうぶつに聞いてみた: アニマルSDGs」益田文和+イアン筒井 ( 2024 ヌールエ ) 言語:日本語


溝部達司

溝部達司

概念アーティスト(Conceptual Artist)
Miz-Design ミズ・デザインオフィス代表

  • 1971年
    多摩美術大学 立体デザイン部 インテリアデザイン科卒業 美術学士
    日本航空関連会社ディスプレイジャパン株式会社・企画デザイン室へ入社、支店の設計、海外支店向けディスプレイコンセプト「文化を運ぶ日本航空」確立、日本の伝統文化・茶道・禅・歌舞伎・民話、などで日本の文化を発信世界中から評価を得る。
    日本初のニッポンレンタカーコンセプト「レンタカー」確立、CI/VIトータルデザインおよびフランチャイズシステム構築。
  • 1977年〜1995年
    株式会社ヨンマルゴ設立 代表取締役
    光の本質にせまる面照明開発:コンセプト(エジソンは点光源→線光源→面光源)均一に光る導光板を開発。各種サインの薄型デザイン・地下街や地下鉄のサイン類・光る棚板・自動車のエンブレム・ガーニッシュ・携帯電話の液晶のバックライト・各種計器類のパネル・時計などスペースの取れない照明デザインの本質を変え、ユニバーサルデザインとしても寄与。
  • 1979年
    日本経済新聞社主催 JAPANSHOP面照明技術開発およびデザイン賞受賞。
  • 1979年
    太田幸夫が中心となり非常口ピクトグラムデザイン開発、消防庁最終デザイン決定、1980年JIS化、これに伴い非常口デザインを使用した面照明薄型サインの制作に寄与。
  • 1986年
    音の本質に迫るスピーカーの開発:コンセプト「そのものから音の出るスピーカー」。
  • 1987年
    ISO国際基準に日本案が条件付きで決定。避難誘導サイントータルシステムに関し、災害時には電力が使用できない照明入りサインは、役立たないと考え、蓄光サインの実証実験を始め、国際規格ISO16069の蓄光ラインに関する独自の実証実験を行う。
  • 1987年
    製品名THIN LITE SPEAKER SYSTEM TEMAKIで「'87日経年間最優秀製品賞」受賞 音の概念を変える厚さ100μのフィルムスピーカー(ピエゾフィルム)を三菱油化株式会社(現三菱化学株式会社)と共同開発、世界中から評価される。
  • 1991年
    公益社団法人日本サインデザイン協会・第25回SDA賞パブリック部門 特別賞受賞(JR東日本鉄道、JR東海鉄道等):コンセプト「ECO時計」面光源システムを採用した環境に優しい光時計は公共交通用時計・ユニバーサルデザインとして評価。
  • 2001年〜現在
    Miz-Design 代表 に就任
  • 2003年
    信州大学内 ARECにて「私的感性工学に関して」講演
  • 2003年〜2007年
    信州大学 感性工学科 非常勤講師
  • 2011年
    ニッポンレンタカーサービスのリニュアル店舗CI/VIデザイン・全国代理店店舗 約800店舗の照明80%の省電力化CO2削減。古都保存条例仕様 店舗デザイン対応を事前にマニュアル化。2016年ニッポンレンタカー店舗トータルデザイン 滋賀県草津市「くさつ景観グランプリ屋外広告部門 景観協力賞」受賞
  • 2017年〜2024年
    株式会社VICode代表取締役 就任 QRコード・バーコードに変わるヴィジュアルコードの開発。

    • PICTLOGOの開発:
      コンセプト「すべてのヴィジュアルは言語を超える」by Miz-Design


太田幸夫(おおた ゆきお)

太田幸夫(おおた ゆきお)

1962年多摩美術大学卒業。同美術研究科修了。1964年イタリア留学中より視覚言語LoCoS研究開発。1966年イタリア国立美術学院修了。1967〜72年東京造形大学助教授を経てピクトリアル研究所設立。1973ドイツ・ミュンヘン大学と1978年アメリカ国立EWCに招聘され共同研究。1987年サイン素材情報センター設立。1990年日本サイン学会設立。会長を9年間務める。1992〜2012年多摩美術大学教授。2001年NPO法人サインセンター設立、理事長を17年間務める。東京都屋外広告物審議会委員を経て8年間東京屋外広告コンクール審査委員長。国際標準化機構(ISO)専門委員会委員並びに国内(JIS)対策委員会委員を30年余務め、経産大臣より標準化功労者賞を授与される。東日本大震災(3.11)以降、避難誘導サイントータルシステム(100社125名)を主宰。
これまで64年間の個人研究「絵ことばLoCoS」は、単語の形と意味と発音が連携しているので、学習の負担が激減。国語や環境や文化の違いに左右されず1時間でマスターできる。今後は多くの協力を得て、改善を目指す。

  • 総務省消防庁「非常口」ピクトグラムデザイン制作
  • JIS国家規格「避難場所」ピクトグラムデザイン制作
  • 経済産業省シンボルマーク制作と同CIデザイン制作
  • 中央労働災害防止協会「労働安全標識」デザイン制作
  • 国連大学<理念と活動>世界初コンピュータアニメーション制作
  • アメリカ国立EWC国際プロジェクト「国際相互依存」視覚化デザイン制作
  • 経済産業大臣標準化功労者賞受賞

著書:『ピクトグラム(絵文字)デザイン』柏書房刊、共著『サインコミュニケーション1、2』柏書房刊、共著全5巻『コミュニケーションデザイン』遊子館刊、電子出版『LoCoS Visual Sign Language For Global Communication(英語版、日本語版)』他


フランセスク・アラガイ

フランセスク・アラガイ

デザインフォーオール/ユニヴァーサルデザインの専⾨家

都市計画、モビリティ、観光、⼯業デザイン、建築の分野で国際的なコンサルタントとして30年の経験を持つ。
1960年バルセロナ⽣まれ。エルゴノミクスとバイオメカニクスの分野で専⾨家としてのキャリアをスタートさせ、スペインとアメリカでバイオメカニクスのトレーニングを積んだ後、学習の⼼理的プロセスを深めるため、バルセロナ⼤学で哲学と教育科学、治療教育学の学位を取得。 1989年、エルゴノミストとしてバルセロナ市議会に雇われ、障害者の⾃⽴⽣活促進センターの設計に携わり、そこでアクセシビリティの問題に触れる。
1990年から1993年までバルセロナ市議会アクセシビリティ部⻑を務め、オリンピック・パラリンピックの準備に携わる。

バルセロナ市におけるアクセシビリティの実施結果が良好であったことから、バルセロナ県は、アクセシビリティを担当する公的コンソーシアムの設計を提案し、1994年から2000年まで同県のディレクターを務め、「デザインフォーオール/万⼈のためのデザイン」のコンセプトを開発した。このコンセプトは、ヨーロッパで広く受け⼊れられ、バルセロナの⾃治体計画に適⽤され、その後、スペイン、ポルトガル、フランス、ルクセンブルクの他の都市にも適⽤された。
この間、国際レベルでは、1998年から2001年までEIDD(ヨーロッパ・デザイン・フォア・オール)の会⻑を務め、ヨーロッパとアメリカの多くの会議に参加した。2000年、バルセロナに都市計画、モビリティ、建築、⼯業デザイン、サービス企業におけるデザインフォーオールのコンサルティングを専⾨とするプロアソルーションズSL社を設⽴。2008年には、パートナーのラファエル・モンテス、ヌーノ・ペイショトとともに、ポルトにプロアソルーションズpt Lda社を設⽴した。

2001年に国際的な⾮営利⺠間財団「デザインフォーオール財団」を設⽴し、理事⻑を務め、理論、実践、グッドプラクティスを世界に広める。バルセロナ・デザイン・センターの後援者でもあり、国際ユニヴァーサルデザイン協議会の理事も務める。また、ASEPAU(スペイン・ユニヴァーサル・アクセシビリティ専⾨家協会)のメンバーでもある。専⾨家としてのキャリアの中で、アクセシビリティやユニヴァーサル・デザインを都市設計やその他の分野に応⽤した書籍約20 冊を英語、フランス語、スペイン語、カタルーニャ語で執筆し、イタリア語、ポルトガル語、北京語、トルコ語、ドイツ語など数カ国語に翻訳されている。
また、いくつかの学術論⽂を執筆し、世界中で講演を⾏っている。


シンガナパリ・バララム

シンガナパリ・バララム

英国王⽴芸術協会フェロー

ジャイプールのJKL⼤学より、インド最⾼の教育賞であるDesign Guruを授与される(2023年)。DOTスクール・オブ・デザインのデザイン学科⻑であり、デリーのシヴ・ナダル・インスティテュート・オブ・エミネンスの特別教授。
国際的な「ロン・メイス21世紀のためのデザイン」賞を受賞した唯⼀のインド⼈である。その他、国際ユニヴァーサルデザイナー協会による世界最優秀ユニヴァーサルデザイン教育⼤賞や、障害者のための顕著な貢献に対するヘレン・ケラー(NCPEDP)⽣涯功労賞などを受賞。
カシミール地⽅にインド政府初の⼯芸品開発研究所を設⽴し、コインバトールにあるDJアカデミー・オブ・デザインの創⽴学⻑を務める。
「Thinking Design」「Speaking Design」「Design approaches」など11冊の著書を出版。CEPT⼤学名誉教授、NID博⼠パネルメンバー、Alagappa⼤学、Jain⼤学、Yenopaya⼤学、Saintgits college of technology、DOT school of designの理事を務める。
彼は、偏った「第三世界/発展途上世界」に代わる⾔葉として「マジョリティ・ワールド」という⾔葉を⽣み出した。インドにおけるユニヴァーサルデザイン教育の提唱者であり、多くの⼤学でUDを主要科⽬として導⼊した。
IAUDの基調講演に6回招かれ、同テーマで執筆、出版も多い。2011年に「ユニヴァーサルデザイン・インディア原則」を策定した著者の⼀⼈。


パドミニ・トラット・バララム

パドミニ・トラット・バララム

1980年、ナショナル・インスティテュート・オブ・デザイン(N.I.D.)にて、5年半の⼯業デザイン(テキスタイルデザイン)科と1年半の環境デザイン科を修了。
2012年、アーメダバードのCEPT⼤学にて博⼠号取得。主な研究テーマは「インド、中国、⽇本間のテキスタイルとテキスタイルモチーフの移動」。また、タミル・ナードゥ州における⼿漉き製紙とバナナ繊維の抽出を2つのサブテーマとした。
Kingkade Fashionのチーフデザイナーとして、⻑編映画『Nasibni Balaihari』(グジャラート語)と『Vaasta』(ヒンディー語)の⾐装デザインを⼿がけるほか、ファッションショーや、天然染料を使ったエコ・フレンドリーなテキスタイルの国内外36の展⽰会で作品を発表している。
UNDP(国連開発計画)のコンサルタントおよび開発庁⻑官(⼿⼯芸品)のコンサルタントとして、ATIRAで天然染料を使⽤したジュート染めのシェードカード作成、インド北東部16部族の天然染料の記録、トリプラでの天然染料を使⽤したサトウキビと⽵の染⾊、ウズベキスタンでの天然染料を使⽤した天然繊維の植物同定と染⾊再開、マディヤ・プラデーシュ絹織物局によるマディヤ・プラデーシュの絹織物品種のシェードカード作成などに携わる。デザイン学科教授を退任し、ラビンドラナート・タゴールがヴィスヴァ・バーラティの⼀部として設⽴した最初のデザインカレッジ、シルパ・サーダナの校⻑も務めた。DJアカデミー・オブ・デザインで6年間教鞭をとり、NID、NIFT、CEPT⼤学で客員教授として教鞭をとるほか、⽇本、中国、台湾、韓国、アメリカ、タイなどで教鞭をとる。
国際交流基⾦から7回の国際研究奨学⾦(3回)、アジア奨学財団から1回、ネブラスカ⼤学リンカーン校で教えるためのフルブライト奨学⾦、アメリカのモルガン州⽴⼤学で教えるための巡回助成⾦を受賞。
彼⼥の著書『Bastar Textiles, Designs and Natural Dyes』は、バスタル・テキスタイルを復活させ、国際的なファッションショーに登場させるとともに、インドのチャティスガル州とオリッサ州の織り⼿や染め⼿に確かな収⼊をもたらした。天然染料と天然藍に関する彼⼥の仕事は、インドとウズベキスタンの天然藍やその他の天然染料を製造・使⽤する伝統的な技術を復活させた。
彼⼥はEmote Electric Pvt. Ltd.の共同設⽴者でもある。同社は、⼤気汚染を削減し、40度の坂道も登れる⾼速電動バイクを提供するために設⽴された。また、ユニヴァーサルデザインに取り組む国際組織(IAUD)の基調講演者として⽇本に招かれ、同じテキスタイルを障害者や健常者に合わせて何通りにもドレープさせることで、異なるファッションを作り出す⽅法を実証する論⽂を発表した。
彼⼥が常に重視しているのは、持続可能なデザインと環境に優しく健康的な⾐服の創造である。


ティム・オルカー

ティム・オルカー

  • ドイツ・ハンブルクに23年間オフィスを構えるプロダクト/インダストリアルデザイナー
  • 職⼈技の基礎となる⼤⼯⾒習い経験
  • 2014年より「ユニヴァーサルデザインの専⾨家
  • コアビジネス製品と空間のための新しく持続可能なソリューション、および企業のためのデザインコンサルティング
  • 並⾏して様々な⼤学やアカデミーでプロダクトデザインを教える:
    2011-2013年、ハノーファー応⽤科学芸術⼤学「プロダクトデザイン」学位プログラム主任。
  • 製品やサービスのデザイン、構想、創造に関する教育やコンテンツ提供に12年以上の経験あり。
  • 「ユニヴァーサルデザインフォーラムe.V.」のアドヴァイザリーボードメンバーを含む、デザイン組織への⾃発的な参加を⾏なっている。

Photo: Onny Eikhaug

オンニ・エイクハウグ

オンニ・エイクハウグは、Innovation for All ASの創設者であり、2017-2021にEIDD Design for All Europeの会長を務め、現在は名誉会員である。
2021年よりIAUDデザイン賞選考委員長を務めている。

ノルウェー・デザイン・カウンシル(ノルウェーのデザインと建築)のプログラム・リーダーを13年以上務め、イノベーションの戦略として、人々を中心としたインクルーシブ・デザインの分野における同センターの活動を統括。また、Innovation for Allプログラムを立ち上げ、管理するとともに、Innovation Award for Universal Designを創設、発展させ、民間と公共部門の両方において、インクルーシブで人を中心としたデザインを実践し、イノベーションのための効果的なツールとして紹介した。
彼女は、持続可能な人間中心のデザインとイノベーションに尽力し、このアプローチがイノベーションのための強力で収益性の高いビジネス戦略として大きな可能性を秘めていることを実証している。その重要な側面は、どんな組織や企業でも簡単に採用できる効果的で実践的なツールを提示し、実践することである。

執筆、出版、講演、ワークショップの進行、コンサルティング、展示会のキュレーションをノルウェー国内外で行い、デザイナー、起業家、学術界、産業界、研究機関、政府機関と密接に協力し、実際のプロジェクトやその他の知識移転の仕組みを用いてこれを実現している。また、企業や公共部門と人を中心としたデザイン・プロジェクトのコーディネートや助言を行っている。
書籍『Innovating with People - The Business of Inclusive Design』と『Innovating with People - Inclusive Design and Architecture』の編集長兼著者。
NHHノルウェー経済学校で教育を受け、ユニリーバやルクソなどヨーロッパとアメリカの企業で、個人向け製品、人間工学に基づいた照明、現代家具の分野で、国際的なマーケティング、セールス、イノベーション、製品開発、デザイン・マネジメントの幅広いエグゼクティブ経験を積む。
ポルトガルの現代家具メーカーでマーケティング・セールス・ディレクター、ノルウェーの戦略的デザイン会社でマネージング・ディレクターを務めた。
2015年、ロンドンの王立芸術大学院HHCDが主催するインクルード会議で、国際審査員からインクルーシブ・デザイン・チャンピオンに任命された。


Photo: アンティカ・サワディースリ

アンティカ・サワディースリ

タイ・モンクット王工科大学(KMITL)建築・芸術・デザイン学部長、助教授(博士)

アンティカ・サワディースリ助教授は、持続可能でインクルーシブなデザインにおける優れた学者であり実務家である。彼女の学歴と経歴は、特にASEANの文脈において、これらの分野の発展に深くコミットしていることを示している。以下はその概要である。

    学歴:
  • 建築・計画・ランドスケープ博士号(2006-2011): 英国ニューカッスル大学にて、特に都市や住宅環境におけるインクルーシブ・ユニヴァーサル・デザインを研究。この間、ローズ・ギルロイ教授などの専門家と共同研究を行い、社会的弱者のための計画やインクルーシブ・スペースに関する専門知識を深めた。
    経歴・職歴:
  • KMITL建築・芸術・デザイン学部学部長(2018-現在): 学部長として、カリキュラム、研究、コミュニティ・プロジェクトにユニヴァーサル&インクルーシブデザインの原則を組み込む取り組みを主導。
  • チャオプラヤ・フォー・オール副プロジェクトマネージャー(2015-2016): バンコクの川沿いのアクセシブルな公共スペースの開発で重要な役割を果たし、その結果、このプロジェクトは2017年に国際ユニヴァーサルデザイン協議会から国際デザイン賞金賞を受賞した。
  • インクルーシブデザインセンター創設者: タイに帰国後、資金援助を受けて同センターを設立し、若手研究者の育成と生活の質を向上させるインクルーシブデザインの実践を推進。
  • 顧問: 首相官邸のバリアフリー改修や男女共用トイレの開発指導など、官民プロジェクトに携わる。
    主な著書と業績:
  • 都市環境におけるユニヴァーサルデザイン、インクルーシブデザインに焦点を当てた様々な学術論文を執筆。
  • 2007年にオハイオ州立大学で開催された国際会議で発表した、バンコクにおける障害者のアクセシビリティに関する論文が受賞。
  • 2019年にタイでインクルーシブデザイン研究に関するTEDx講演を実施。
  • 2022年、ニューカッスル大学より同窓会業績賞を受賞、同窓会インパクト賞ではHighly Commendedを受賞。アンティカ博士の広範な研究、変革的プロジェクト、出版物は、ユニヴァーサルでインクルーシブなデザインを促進する環境づくりにおける彼女の権威ある知識を裏付けている。彼女の包括的な経験は、「持続可能なASEANとその先のためのユニヴァーサル環境」というコースを教える上で、理論的な知識と実践的な応用の豊かな融合を学生に提供するユニークな能力を備えている。
ロイク・マーレクス

ロイク・マーレクス

ロイク・マーレクスはシステム・アーキテクチャ、インターフェース、記号論、グリフ研究を専門とするフランスのインディペンデント・デザイナー。
Unicode、kaomoji、サブインターネット文化の熱烈な探求者である彼は、日本人デザイナー太田幸雄によって構築された言語を保存し、探求するためのフリーツールを「Lovers Communication System」という名前でデザインした。


※ 講師プロフィールは、順次、改定(更新・追加)されます。



募集要項

■ 受講条件

次のいずれかを満たしていること

  • 大学または短期大学を卒業している人。
  • 現在、いずれかの企業や団体に就職しているか、または過去に就職した経験を持つ人。
  • IAUDユニヴァーサルデザイン検定中級に合格している人。


■ 修業年限・受講料

修業年限は1年間(前期15週、後期15週の合わせて30週)で、受講料は年間60万円(+消費税)です。ただし、IAUDの会員は会員割引価格48万円(+消費税)、学生は学生割引価格30万円(+消費税)で受講可能です
※学生の方は、お申し込みの際に学生証を撮影したデータを添付してご提出ください。



■ 受講申込方法

所定の受講申込用紙をダウンロードして必要事項を記入し、「国際ユニヴァーサルデザイン協議会」事務局 IAUD国際ユニヴァーサルデザイン研究講座担当までメール添付(MS-Word形式推奨)にてお送りください。
受講生1名につき、受講料として60万円(+消費税)をお支払いください。ただし、IAUDの会員は会員割引価格48万円(+消費税)、学生は学生割引価格30万円(+消費税)です。
受講料のお支払いが遅れる場合は事務局までご連絡ください。
申込にかかる諸費用は応募者でご負担ください。

第2期受講生申込締め切り 2025年3月31日(月)

【受講申込用紙のダウンロード】

受講申込用紙WORD版のダウンロードはこちら(MS-Word:29KB)

受講申込用紙PDF版のダウンロードはこちら(PDF:172KB)



■ 受講料のお支払い方法

  • 銀行振込の場合は、事務局()へお知らせください。請求書を発行いたします。
    • 振込先情報
      【銀行名】 三菱UFJ銀行
      【支店名】 たまプラーザ支店(支店番号629)
      【口座番号】 0248863(普通)
      【口座名義】 一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会
    • 振込にかかる全ての手数料は、応募者ご自身でご負担ください。
    • 小切手・銀行為替手形・トラベラーズチェックはご利用になれません。
    • 登録は事務局での入金確認をもって完了とみなします。(お支払いのない場合、お申込は無効となりますのでご注意ください。)
  • クレジットカードご利用の場合は、下記より手続きをお願いいたします。締切日までに手続きを完了してください。
    • VISA Card、MASTER Card、JCB、American Expressがご利用可能です。クレジットカード決済フォームからお支払いください。※クレジットカードの決済フォームは準備中です。
      VISAMaster CardJCB American Express


■ スケジュール

第2期受講生募集 2024年11月末~2025年3月31日(月)
シラバス/時間割発表 2025年1月中旬
受講申込締切 2025年3月31日(月)
第2期(前期)開始 2025年4月上旬
第2期(前期)終了 2025年7月下旬
第2期(後期)開始 2025年10月中旬
第2期(後期)終了 2026年2月下旬
第2期修了式 2026年3月

第2期受講申込書類送付先・お問合せ先

送付先
E-Mail:
お問合せ
お問合せはこちらからお願いします(お問合せページに移動します)


■ 受講案内・受講申込用紙のダウンロード

受講案内PDF版のダウンロードはこちら(PDF:1MB)

受講申込用紙WORD版のダウンロードはこちら(MS-Word:29KB)

受講申込用紙PDF版のダウンロードはこちら(PDF:172KB)



■ 受講申込書類の取扱いについて

原則として、受講申込書類は返却いたしません。申込書類等に記載された内容および個人情報については本研究講座の運営以外には一切利用いたしません。

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