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HCD-Netフォーラム2007」参加報告

2007.06.14掲載

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6月1日、代々木オリンピックセンターにて人間中心設計推進機構(HCD-Net)による「HCD-Net フォーラム2007」が開催されました。今回のテーマは「ユニバーサルデザインはこれからどうする?」。以下、概要を紹介します。

聴講者 : 約300名
主催 : 人間中心設計推進機構(HCD-Net)
後援 : 経済産業省
協賛 : ヒューマンインタフェース学会
併設イベント : ツール研究発表会
会場の様子
併設(ツール研究発表会)



はじめに

黒須正明氏(HCD-Net)により、関連団体や実践活動に取り組む多くの企業によって今日の日本社会にそれなりに根付いてきたユニバーサルデザインが、これから第二期に突入するために解決していかなければならないであろう課題として、5つの課題が提示された。

  1. 「ユニバーサルデザイン」の概念の混乱とその整理。
  2. 多様な特性を持つ人々(障害者・高齢者・外国人等)に関して、どの特性から着手し、どのようにして活動を展開すべきか。
  3. マーキングシステム、資格認定制度などユニバーサルデザインの品質をどのような形で保障するか
  4. 多数の団体組織が林立して、個別に活動している状況を、今後どのように整理するか。
  5. ユニバーサルデザインに関する社会全体としての教育の組織化。
黒須正明氏

フォーラム第一部

「それぞれのユニバーサルデザイン」と題し、諸永裕一氏(経済産業省)、川原啓嗣氏(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)、関根千佳氏(ユーディット)、横尾良笑氏(日本ユニバーサルデザイン研究機構)、ばばこういち氏(放送ジャーナリスト)の5名がそれぞれの立場、または所属の団体からみた「ユニバーサルデザイン」と冒頭に黒須氏が提示した課題に対する考え方、また進め方などについて意見を述べた。

諸永裕一氏
川原啓嗣氏
関根千佳氏
横尾良笑氏
ばばこういち氏


招待講演:韓国におけるユニバーサルデザイン

Seongil Lee氏(韓国、成均館大学:Sungkyunkwan University, Korea)により、韓国を取り巻くユニバーサルデザイン事情などが紹介された。

Seongil Lee氏


フォーラム第二部

第二部は「これからのユニバーサルデザイン」と題し、フォーラム冒頭に黒須氏が提示した課題を一つずつ取り上げながら黒須氏と講演者6名との意見交換が行われた。会場の一般参加者からの質問に対し講演者が答える場面も見られ、短い時間ながらも活発な意見交換がなされた。

黒須氏と講演者6名との意見交換
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