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2007.06.14掲載
「Include」とは2年ごとに開催されるカンファレンスであり、インクルーシブデザイン(Inclusive Design)を実現しようとする人々を支援する国際的なネットワークでもあります。英国王立芸術大学(RCA: Royal College of Art)のヘレン・ハムリン・センターにより設立・運営され、産学間での知識のトランスファーを促進することを目的としています。今回で4回目となる「Include」(Include 2007)は、2007年4月1日から4日までRCAで開催され、16ヵ国から150名以上の参加がありました。
「Include 2007」では5つのテーマが掲げられ、それぞれのテーマごとに全体会議と分科会、ワークショップが開催され、全部で62件の論文が発表されました。また、インクルーシブデザインの専門知識をイノベーションに活用することを意図したビジネス指向のセッション「Breakfast Briefing」が2日から4日まで3日間にわたり毎朝開催され、「Future Home」「Future Transport」「Future Work」という日ごとのテーマで活発な議論が繰り広げられました。
この他、ポスターセッションでは32件の発表があり、ティーブレイクの間は発表者がそれぞれのポスターの前に立ち、紅茶やコーヒーを片手にプレゼンやディスカッションを繰り広げました。また、昨年の「UD2006」でも実施されて好評を博した「48時間デザインマラソン」の原型である「24時間インクルーシブデザインチャレンジ」が今回も開催され、4チームが参加し、3日の晩にRCAに程近い「Imperial College」のホールでプレゼンテーションが行われ、Include参加者による投票で優勝チームが決まりました。
今回の「Include 2007」では、インクルーシブデザインの方法論やインクルーシブデザインを実践するうえでユーザーだけではなく、さまざまなステークホルダーとどう対話するのか、どう巻き込むのかといったテーマやインクルーシブデザインの教育のあり方といったテーマで熱のこもった議論が展開され、「実践のIAUD」に対し、「理論・方法論のInclude」という印象を受けました。
詳細は報告書をぜひご覧ください。
https://www.iaud.net/dayori-m/archives/0706/14-010000.php
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