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2006.11.10掲載
10月3日、英国大使館、日経デザイン主催による「ユニバーサルデザイン ビジネス・シンポジウム2006」の第2回目「情報のUD」が、東京のトヨタユニバーサルデザインショウケースで開催された。今回のテーマは、「楽しく、快適な暮らしを実現する情報環境」。以下、概要を紹介します。
UDは製品デザインにおける大きな潮流になっているが、製品に限らずさまざまな分野で活用すべきであり、英国をはじめ欧州では情報伝達にも役立てられている。また、ユーザーを高齢者・身体障害者に限定せずに「誰にでも使いやすく」といういう考えから、UDをインクルーシブデザインと呼んでいる。
UDは、利用者だけでなく社会・政府・企業にとっても有意義なことであることを自身が手がけたNHS(英国国民保健サービス)の情報サービスを例に解説した。NHSは、病院をはじめ1000以上の組織で成り立っているが、看板、マーク、案内などの表示がまったく統一されておらず、診療などに支障があった。しかし、表示を統一することによってそれらの障害が解消したばかりか、利用者の信頼度が増し、コスト効率もアップした。
限られたユーザーにしか対応しない仕組みでは、資金も集まらない。誰でも、何にでも、いつでも使える仕組みが大切だ。紹介するユーコードは超小型のチップで、38桁の番号認識しかもっていない。ただし、いったんネットに繋がると、道路案内・商品の成分・絵画の説明などあらゆる情報を提供してくれる優れものだ。
情報のUDは茶道の「予見とおもてなし」だと考え、自動車の利用に関するさまざまな情報サービスを得られるように、双方向情報通信サービスシステム「G-リンク」を開発し、レクサスに搭載している。カーナビゲーション機能は高度化され、操作画面が増えて使いにくくなっている状態だ。「G-リンク」は、利用者の状態に応じて知りたいことを予見し、適切な情報をすばやく提供する仕組みだ。
UDとは、使いやすさだけでなく、快適・楽しさ・美しさも備えているべきだと考え、保険端末機、店舗POSシステムなどを開発している。また、研究過程で得られた色彩設計のノウハウをソフトとしてまとめ、無償公開するなど社会貢献もしている。