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「住空間での楽しいUDを考える」事業開発委員会 住空間PJ

2004.09.27掲載

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■さて、どうしましょうか……

初顔合わせで集まったメンバーは、UDの重要性の認識は当然ながら、はたして何ができるのか、何をしていけばよいのか、不安げな表情でした。住宅を作る方、その中の設備を作る方など様々な立場でのディスカッションは、認識のレベル、UDへの取組み具合も様々で、共通テーマが見つかるのかさえわからない状況でした。



写真1:ディスカッションからキーワードを探る

その中からまず活動方針のキーワードとして挙がったのが、「家事」「子供」「色彩」「高齢者の視覚」「ペット同居」でした。とにかくUDを突き詰めると、どうしても明るいイメージにはなりがたい。そんな生活は描きたくないから、「楽しいUD」を考えていこうというのがメンバー全員で合意した最初のことでした。


■やっと何か見えてきた?

メンバーの意見を集約する中で、全員で話をしていくことはまず無理だろうと判断し、私が無理やり、挙がっていた課題を「Life」と「Ergo」に分けました。「生活視点でUDを見直したい」という思いと、「しっかりと人の特性とその配慮を捉えたい」という思いに層別できそうだったからです。


メンバーの希望を募ったところ、ほぼ半数ずつに分かれ、メンバー同士も顔がわかってきて、それからはやっと話が盛り上がりホッとしました。



写真2:Ergoのメンバー

写真3:Lifeのメンバー

■もっと知らないと。

顔はわかってきたが、何をどこまでやっているのか、メンバーのことをもっと知ろう。また、世の中のことももう一度確かめようということで、各社の事例報告を、定期会合の最初に短時間で行いました。


また、積水ハウスの納得工房、松下電工のNAiSショウルーム汐留、兵庫県立総合リハビリテーションセンターの見学や、相良二朗先生より改めてUDについてのご講演をいただくなどの活動を進めています。



写真4:兵庫県立総合リハビリテーションセンターの見学

写真5:相良先生よりUDについてのご講演

■これからは……

Ergoは視覚と生活シーン、視覚と製品をマトリックスで検討していき、研究対象を浮かび上がらせるよう取組んでいきます。Lifeはさらに2つに分かれ、暮らしの中での課題を抽出解決していく「チェックグループ」と、新たな暮らし方を考えUDを実現していく「新空間グループ」とで取組んでいきます。


まだまだ先が見えたとはいえない状況ですが、一歩一歩楽しいUDを実現できる住空間PJを目指して活動を続けたいと考えています。

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