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「業態の枠を越え、UDの標準化を考える」 テーマ研究委員会 標準化検討WG

2004.09.22掲載

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標準化検討ワーキンググループ(WG)はテーマ研究委員会の中の一つです。 メンバー募集をしたところ、予想以上に多くの方々から参加希望があり、期待の大きさ、テーマの重要さを感じました。しかし一方で、本当にできるのかとても心配でした。すでに世の中には様々なガイドライン、標準がありますし、そもそも業態の枠を越えた標準化なんて本当にできるのか、確信が持てませんでした。



写真1: WG開催風景。様々な分野のメンバーが集まり、気迫のこもった議論となる。


そこで私たちは、まずは何ができそうか検討するために以下のようなキーワードをあげ、さらに3つのサブWG(情報・家電分野、トランスポーテーション分野、什器・設備分野)に分け、最初のステップとして、それぞれの分野ごとにガイドラインの実態調査から始めることにしました。

  1. 生活者視点→生活者の視点に立った標準化項目の検討
  2. 分野を横断したUD項目→分野ごとの検討から、分野を横断した項目へ
  3. 実践に即した評価指標→UDの成果またはプロセスを評価するシステムの検討

活動は2カ月に1回程度のWGと、その間に各サブWGを1~2回開催しています。さらに、e-mailでのアンケートなども含め、活発な情報交換を行っています。
WGは発表とディスカッションの2本立てで行い、これまでトヨタ、松下電器、日本ビクター、ヤマハなど参加各社の事例や、日本人間工学会での研究事例などを紹介しています。



写真2:トヨタ ユニバーサルデザイン ショウケース。UDを体験し、新たな視点で検討を行う。


またINAXショールームやトヨタメガウェブにお邪魔して見学を兼ねたWGを開催したり、生活者のニーズを把握するために、大矢野由美子さんをはじめとするUD生活者ネットワークの方々との情報交流や、静岡県生活・文化部UD室の鈴木妙子さんの講演なども伺い、様々な視点で標準化に関する課題を検討してまいりました。


そして現在は、これまでの調査結果をもとに、生活者からのUD課題を抽出するステップとして、日本人間工学会が提案しているUDマトリックスを用いた要求項目の洗出しや、小さくても読みやすいフォント、UDな取扱い説明などがテーマとしてあがっています。


これまでは情報交換が主でしたが、今後は本格的な研究に向けて活動を行う予定です。新しいメンバーも随時募集しております。特にトランスポーテーション関係、什器・設備関係の方、興味のある方はぜひご参加いただければと思います。

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