2019.11.25
第3回 IAUD住宅学生コンペ 佳作作品②
2019.11.25掲載

佳作:
「yurikago」
芝浦工業大学
瀬口 竜汰、木村 友香、中村 晟宏、井出 岳、米延 美咲
コンセプト:
現代日本において少子高齢化が社会問題となっている。現状が改善されなければ、 この問題は深刻化する一方だろう。 これまでの育児環境を見直し、育児のしやすい社会を構築していく必要がある。
そんな中、高級ブランド店が立ち並ぶ、東京都南青山の児童相談所建設問題が世間を騒がせた。私たちはこの問題に関する情報をAI技術を用いながら分析し、ユーザーが心理的に心地よく快適に過ごせる、 地域に根ざした新たな児童相談所のあり方を提案する。
審査委員による講評①
審査委員長:古瀬 敏/静岡文化芸術大学 名誉教授
世間を騒がせた「青山の児童相談所」をきっかけとして、あるべき姿を考えた提案である。人が住んでいるところ、必ずと言っていいほど問題が生じ、利害がぶつかる。ここで拾い出されたさまざまな要素はどこでもほぼ共通なので、この思考過程と提案の適用対象は何も青山に限られるものではない。
審査委員による講評②
社会問題、地域性をふまえ調査分析も行った上で、話題になった南青山をターゲットにしてひとつの提案にまとめられたところを評価する。ネガティブに捉えがちだった児童相談所をハード的に明るく地域に開放し、住んでいる方々のデライトの向上を図る事は重要な点である。ユーザーには多様な人々が見込まれるが、利用者と地域住民の歩行動線をあえて可視化させるという点は興味深かった。ただ、複合的な支援施設は有りがちなので、既存の情報をAIでまとめるだけではなく、それを加速するコトとしてのもう一歩アイディアが欲しかった。
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