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ユニヴァーサルな社会とIAUD48時間デザインマラソン

2013.04.10掲載

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ワークショップ監修 荒井利春教授

20世紀型デザインから21世紀型デザイン

荒井利春教授

私たちは今、20世紀型デザインから21世紀型デザインという大きなフレームの中にいます。
デザインそのものが、これからどうあるべきかを世界中で追究しており、IAUDもその活動の1つと言えます。
21世紀型デザインの根底にあるものは、「多様性と共生」のキーワードです。
人生において人の身体機能は変化し続けていきます。そして、身体機能に様々な制限のある人々が地域で生活しています。これに対して20世紀のデザインは十分に対応できていませんでした。この問題に創造的に向かい合うにはどうするか? グローバルな共通課題になっています




21世紀型デザインと「48時間デザインマラソン」

21世紀型デザインは、センシティブなユーザーのリアリティを、時代のマーケットリアリティやプロダクトリアリティーと創造的に融合化させる行為です。
そのためには、20世紀型デザインの改良や改善の次元を超えた「新たな原型」を創出することが求められます。
デザインのプロセスに多様なユーザーが参加する「48時間デザインマラソン」は、まさに「新たな原型」を創出するデザインの現場です。
ユーザーのためにではなく、ユーザーと共にデザインするという関係性がつくれるかどうかに、48時間デザインマラソンの成否がかかっています。

毎回、48時間デザインマラソンでは、ユーザーとデザイナーとが一体となり、魅力的なデザインの「新たな原型」を発表してきていることは周知のことです。参加者だけでなく、発表に立ち会った人も、これから目指すデザインがどこにあるのか、確かな手掛かりや手応えを共有してきました。
長年にわたり持続してきている48時間デザインマラソンが、毎回成功している背景には、IAUDの企業を超えた運営チームによる周到な計画と準備活動や、当日の丁寧な進行、そして反省と改善計画の蓄積があります。



48時間デザインマラソンの可能性


48時間デザインマラソンは、21世紀のデザイン原型を創出するプロジェクトとして、デザイナー養成の場、リーダー養成の場、ユーザー養成の場となってきています。開催地域へ刺激を与える場ともなってきています。
さらに、今後は学びの場から実践の場になることが期待されます。日本の企業の21世紀型デザイン原型創出力を高め、魅力的なビジネスモデルづくりへ向けてIAUDならではの場となっていくことが期待されます。


障害者を取り巻く様々な課題が発見できる

21世紀型デザイン原型の創出は、公共建築、公共交通、住宅、生活用品、車、学校、公園など、あらゆる領域で求められています。可能性があります。



「IAUD 48時間デザインマラソン塾」の提案

学びの場から実践の場ということで、「IAUD 48時間デザインマラソン塾」を提案したいと思います。企業の開発チームが体験型で学ぶ場、さらに、企業の開発チームが商品開発プロジェクトを実際に行う実践的な場の具体化です。
必要に応じて企業がいつでもユーザー参加型デザインプロジェクトを試み、短期集中型で豊かなデザインをアウトプットする場です。それを実現するには、コアユーザーのネットワークや、指導力あるリーダーの参画が重要です。
48時間デザインマラソンの実績により、機は熟したと言ってよいでしょう。


開会の辞

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