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2021.03.04
「第8回国際ユニヴァーサルデザイン会議2021 in ザ・クラウド」開催速報
2021.02.11
第8回国際ユニヴァーサルデザイン会議 2021 in ザ・クラウド 開催のご案内
2019.06.25
2014.12.25掲載
瑶子女王殿下のご臨席のもと岡本一雄組織委員会会長の挨拶で開会。本会議のテーマ「ユニヴァーサルデザインのグローカル展開─東京2020オリンピック・パラリンピックへ向けて」や福島と東京の2地域からUDを世界へ発信することの意義を話し、お礼の言葉と共に開会の挨拶とした。
IAUD総裁であられる瑶子女王殿下からは、福島で行われたプレカンファレンスに参加した印象やプライベートなエピソードを交えてUDについてのお考えなど、おことばを賜った。
安倍晋三内閣総理大臣はヴィデオメッセージで、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、本会議の成果を共有し政府を挙げて取り組むことを確認した。舛添要一東京都知事は、「世界一の都市・東京」の長期ヴィジョンや防災プランについて、また都におけるユニヴァーサルデザインの実現に向けた取り組みを紹介。また、山崎孝明江東区長からも江東区の特長やオリンピック・パラリンピックに向けて小学校でのUD学習の推進を紹介した。
最後に、伊久哲夫組織委員会副会長からの閉会の辞で開会式を閉じた。
岡本 一雄会長
瑶子女王殿下
安倍内閣総理大臣
(ヴィデオメッセージ)
舛添東京都知事
山崎江東区長
伊久副会長
エルゴノミクスをベースとした障碍者のためのデザインから、より幅広いユーザーの社会参加を目指したインクルーシヴデザインへの流れについて、ヨーロッパでの事例を中心に最新動向が紹介された。
<講演の要旨>
長崎という国際色豊かな街で生まれ、多様な人たちに囲まれて育った経験から、人を外見ではなく内面で評価するようになった。ご自身のマイノリティとしての立場を貫き、さまざまな人の本質を見続けて生きてこられた中から得たことは、多様な人の本質を受け入れるのが「大和心」であり、その気持ちを持つことで人々が幸せになり、戦争のような不幸も無くなるということ。それはまさにユニヴァーサルデザインの目指す方向と重なり、大きな期待を寄せるところです。
それぞれの専門の観点で、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたUDのグローバル展開への有効な施策および課題が提示された。
母国ノルウェーの観点から、ユニヴァーサルデザインについて、何を達成し、どのような教訓を得たかを、センターでの活動とケーススタディを通して紹介され、また費用対効果についても報告された。国内での法整備・制定、政府目標、標準化、アワード受賞、公共交通機関、国際会議ワークショップ等の事例を数多く紹介され、2020年東京オリンピック・パラリンピックの参考としてほしいと提起された。
非常口サインを世界標準へとするにあたり、一般公募からの検証テストによる選定後、産官学が一体となり、取り組まれてきた活動経緯を紹介された。グローバルからローカル、あるいはローカルからグローバルへというグローカルをテーマに、現在は、規格の国際整合化の時代であり、安全・安心をいかにデザインで整えるか、地球上すべての人の生命を守るデザインとして活かしていくかを提起された。
バルセロナ、リレハンメルなど、それぞれのオリンピックで何を残してきたかについて報告があった。2020年の東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の将来について、スポーツは世界を変える、1964年は日本を変えた、2020年に期待するとして、7つの成功の要素である意思決定者のコミット、コーディネーション、ネットワーキング、戦略的計画、知識のマネジメント、資源の最適化、コミュニティとマーケットの実践を提起された。
オリンピック・パラリンピックを単にスポーツやゲームとしてではなく、人的要素から考え、ユニヴァーサルデザインやインクルーシブデザインの重要性を説明された。オリンピック・パラリンピックを共同で行うためにはどうすればいいのか、ユニヴァーサルデザインとインクルーシブデザインをどう組み込むのか、オリンピック・パラリンピックの精神が、インクルーシブ、人類愛、団結であれば、前に進む道はあるのではないかを提起された。
IAUDアウォード2014審査委員会による審査の結果、「大賞」3件、各部門の「金賞」6件、「銀賞」8件のほか、「IAUDアウォード」17件が発表された。銀賞以上の受賞者はステージに登壇し、岡本一雄理事長から表彰状の授与が行われた。その後金賞以上の受賞者から熱のこもった受賞対象の先進的な取り組みが紹介された。最後に会場に出席できなかった審査員長であるロジャー・コールマン氏とWebで中継を繋ぎ、受賞対象ごとに評価されたポイントなどの審査講評が述べられた。その中で「多くの企業や地方自治体がIAUDの旗の下に結集、協力し、UD社会の実現という目標に向かって大きく前進しています」と評価された。
*受賞結果や審査講評の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.iaud.net/award/award2014/
表彰状授与
受賞者プレゼン
受賞者プレゼン
審査講評(ロジャー・コールマン審査員長)
瑶子女王殿下と岩下 UD2014組織委員
瑶子女王殿下にご臨席いただき、本会議出席者への歓迎の意を表すと共に本会議の成功を祈念し開催された。
福島のプレカンファレンスで行われたフィールドサーヴェイ&公開ワークショップの様子も上映され、関係者の懇親の場として活発な意見交換が行われた。
高島 東京都議会議長
遠藤 衆議院議員
福島ワークショップ風景上映
レセプション風景