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2014.04.10掲載
「その機能は美しいか」ということを常に問いながら、機能性とファッション性を兼ね備えた衣服の研究開発を行うとともに、衣服の活用を通して、より多くの人々が、より豊かな暮らしを実現できるようになることを目指し、活動しています。
2009年には「その機能は美しいか」をテーマとしたUDジャケットを開発しました。
さらに、震災後には「災害と衣料」について研究を行い、2012年に災害時に役立つUDジャケットを開発しました。合わせて、衣服におけるUDの視点を広く啓発していくために、「衣着る」というパンフレットを作成しました。
2012年の国際UD会議では、災害時に役立つUDジャケットの発表、及び「衣着る」パンフレットの配布を行いました。その際、海外の方からも高い関心を寄せていただきました。
このジャケットの特徴は7つあります。
「衣着る」英訳併記版は、2014年の国際UD会議での配布を目指し作成しました。この英語翻訳は、思った以上に時間がかかりました。日本語の微妙なニュアンスを英語でどう表現するか、具体的にどの単語をどのように使うか、メンバー内でかなり話し合いました。プロの英訳者、及びファッションに精通したネイティブの方にもご協力頂き、完成させることができました。
衣服のUDについて多くの方々と考えるために、2014年2月にワークショップを実施しました。
まずはメンバーから、衣服とは何か、人と衣服についての関係やテクノロジーの進化について説明し、さらに小売の現場の近年の変化や消費者の意識の変化などについて、多様な事例をあげて解説しました。
その後、参加者全員によるワールド・カフェ方式によるセッション「身近な衣のUD事例をあげる」を実施しました。
非常に活発な意見交換が行われ、各グループから出た意見を発表しました。さらに、セッションで新たに気づいたこと、印象に残ったことなどを付箋に記入してもらいました。
上図のようなキーワードが集まりました。伝統・ハイテク、個性・誰でも使える、楽・負荷、素材・機能性、体を守る・育てる、エコマインド、社会貢献など、一見相反するような概念が集まりました。
これは、人の暮らしは一様ではなく、多様な瞬間の連続であるが故のことであり、衣服はそのどの瞬間にも深く関わっている、ということが浮かび上がりました。
また、参加者からは「課題を発見するためのユーザー理解のフェーズを今後は体験できればうれしい」「衣のUDを考えることは、幅広く暮らしや人生を捉え直すことにもなる」などの感想をいただきました。
このような皆様からの言葉を大切にして、2014年度も活動を行っていきます。
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