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TEAM EXPO 2025 共創パートナー事業 オンラインセミナー 「ポストコロナ時代のユニヴァーサルな街づくり―EXPO 2025を見据えてー」開催報告

2021.12.10掲載

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オンラインセミナー「ポストコロナ時代のユニヴァーサルな街づくり」の様子



TEAM EXPO 2025 マーク2025年に大阪府夢洲(ゆめしま)で開催される「2025年日本国際博覧会(以下:EXPO2025)」参加型プログラム「TEAM EXPO 2025」の共創パートナーに認定されたIAUDは、オンラインセミナー「ポストコロナ時代のユニヴァーサルな街づくり~EXPO2025を見据えて~」を11月11日(木)に開催し、日本全国から約120名の参加を得て、大変盛況のうちに終了いたしました。

当日は有識者5名をお迎えして4つの講演とパネルディスカッションが行われ、ポストコロナ時代に求められる多様な生活者と共生する街づくりや新しいライフスタイルに関して貴重なお話があり、大変有意義なセミナーとなりました。


開催概要


司会の川原啓嗣専務理事と講演者
画面上には要約筆記を表示
  • 日時:2021年11月11日(木)14:00~17:30
  • 開催形態:ビデオ会議システムZoomによるオンライン開催(要参加登録・無料)
  • 参加人数:技術者やデザイナー、省庁関係者、大学教授、医療従事者など約120名
  • 情報保障:要約筆記(発言内容の文字表示)
  • 協賛:パナソニック株式会社、株式会社イセトー
  • 後援:大阪府、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、大阪商工会議所、産経新聞社


開催報告


講演1:EXPOに求められるユニヴァーサルな街づくり
川内 美彦氏(アクセシビリティ研究所主宰)

写真:川内 美彦氏当事者の視点と建築家の立場から日本のUDを先導している川内氏は、UDの定義「可能な限り最大限に使いやすい」を実現した取り組みについて、2005年開港の「中部国際空港」などの事例を紹介しました。

また、現在では国家的大事業にUDを標榜するのは必然で、UD実現には当事者参加の設計が不可欠という認識も共通になっていると指摘し、EXPO2025では2021年の東京オリンピック・パラリンピックで作成された「Tokyo2020アクセシビリティガイドライン」を基に、当事者参加によるワークショップで意見を肉付けすることが必要だと提言しました。



講演2:梅田1丁目1番地計画 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
“つながる梅田の中心”を目指した取り組み
松田 圭洋氏(阪急阪神不動産株式会社 開発事業本部技術統括部)

写真:松田 圭洋氏EXPO2025開催地大阪の最も密なエリアにUDを導入している松田氏は、JR大阪駅南側に2022年春完成予定の高層ビル及び周辺公共施設を整備する開発事業「梅田1丁目1番地計画」を紹介しました。

特に、「つながる梅田の中心」を目指した取り組みとして、バリアフリー化による地下・地上・デッキレベルの3層歩行者ネットワーク強化や、地上38階建てビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」オフィスゾーンに多様な人の出会いを繋ぐ共有スペース「WELLCO」の設置、街中でも自然を感じてもらうための大規模な壁面及び屋上緑化の事例を挙げました。



講演3:建築・都市と新たなコミュニケーション
齋藤 精一氏(パノラマティクス主宰)

写真:齋藤 精一氏共創しながら実証実験を通じて技術革新の促進をはかる「People’s Living Lab (未来社会の実験場)」クリエイターでもある齋藤氏は、これからは大量生産・消費ではなくコミュニティに最適化する時代であり、今後は文化を中心とした街づくりが必要で、文化の周りに経済圏をつくり、それが共創・競争しながら拡大していくと指摘しました。

さらに、ポストコロナではSDGsをよく考え社会的に行動しなければならないとし、EXPO2025ではヴィジョンを共有して実装できるアイデアを紡ぎ、世界が目指すべき社会を提示することが最大の目標であると述べました。



講演4:華道におけるもてなし
池坊 専好氏(華道家元池坊 次期家元)

写真:池坊 専好氏EXPO2025理事・シニアアドバイザーでもある池坊氏は、多様な人をお迎えするEXPO2025とおもてなしや心配りの一助となる華道とのつながりについて触れました。そして、いけばなにある自然や草木との対話の中で育まれる精神性こそがおもてなしであり、それはいのちを慈しみ人を大切にすることで、EXPO2025のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」とも根本的に重なり合うと述べました。

また、現代に示唆を与える一つのヒントとして、伝統文化である華道の根底にあるいのちへの敬意や畏怖、あるいは共生という思想を再考することも必要であると提言しました。




(左上から時計回り)講演者の川内氏、松田氏、池坊氏、齋藤氏



パネルディスカッション:次代を拓くユニヴァーサルな街づくり~ポストコロナへの提言~
パネリスト:松田 圭洋氏、齋藤 精一氏、池坊 専好氏
進行:中尾 洋子氏(パナソニック株式会社 デザイン本部未来創造研究所)

写真:中尾 洋子氏進行の中尾氏はパナソニック株式会社と神奈川県藤沢市との官民一体共同プロジェクト「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」を紹介し、1‚000世帯3000人が住まうスマートタウンとして住人のくらし起点の街づくりを目指しており、コロナ禍では自動配送ロボットの実証実験やオンラインでのコミュニティ醸成活動などを実践したと説明しました。

続いて、2つのテーマ「ポストコロナでは多様性に配慮した街が強みになるが、どう配慮を高めていけばよいか」「ポストコロナでは地球・自然との共生も真剣に考える必要があるが、どう自分ごと化して取り組めるか」について議論が行われました。3人のパネリストからは非常に有意義な意見や提案が多く述べられ、大変充実したパネルディスカッションとなりました。


パネルパネル
活発な意見交換が行われたパネルディスカッション




EXPO2025ロゴマーク
Zoom画面
日本全国から約120人が参加した

EXPO2025共創パートナーとして初のイヴェントとなった今回のセミナーには、日本全国から多くの方にご参加いただき、お陰様で無事に終了することができました。

登壇者の皆様からは、ポストコロナ時代にEXPO2025へ向けて街はどのように変化していくべきか、さまざまな角度から貴重な提言がありました。

参加者からも、「非常に先進的なお話を聞くことができた」「中身の濃い充実した内容だった」など大変高い評価をいただきました。

このセミナーが、EXPO2025に向けたユニヴァーサルな街づくりの一助となれば幸いです。IAUDはこれからも共創パートナーとして、SDGs 達成に貢献し理想のUD社会を実現するためにさまざまな活動を実施していく予定です。



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