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大和日英基金セミナー報告

2006.06.01掲載

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国際ユニヴァーサルデザイン協議会
専務理事 川原啓嗣


「高齢社会に対応するビジネス―それは、未来のためのデザイン(The Business of Ageing-Designing for the Future)」と題して、大和日英基金(The Daiwa Anglo-Japanese Foundation)と日英協会(The Japan Society)との共催によるセミナーが、5月17日にロンドンの王立芸術大学院(Royal College of Art)で開催された。参加者は約150名。英国の大学に籍を置く研究者、大使館等政府関係者、デザイナー等が多かったようだ。


2時間のセミナーのうち、最初の30分をロジャー・コールマン(Roger Coleman)教授が、主に英国の事情として、氏が率いるヘレン・ハムリン研究所の活動を中心に紹介。続く30分を私が超高齢社会に突入する日本の現状とIAUD会員企業が取り組むUD 商品開発事例を中心に紹介した。次の30分は質疑応答。そして、最後に主催者を代表して大和日英基金の事務局長・マリー・コンティ-ヘルム(Marie Conte-Helm)教授のあいさつで締めくくられた。


セミナー後の懇親会にも、多くの聴衆が参加した。聴衆からは、まず予想どおり、競合企業が一致団結してユニヴァーサルデザインを考えるIAUDの活動、およびさまざまなUD商品に対し、羨望と驚愕の入り交じった感想が聞かれた。意外だったのは、3月末のバルセロナでの講演と同様、東京メトロの「プラットホーム可動柵(日立製作所製)」に関心が高かったことだ。ロンドンの地下鉄にも最近、同様の設備が設置されたことも関係したものと思われる。


「The Business of Ageing」 は大和日英基金が掲げる今年の年間共通テーマで、今回を含め、5回ほどのセミナーを計画。日英から講師を招き、異なる視点による議論で問題を浮き彫りにしたいという。


※セミナーの模様は、大和日英基金の公式サイトに報告が出ていますので、ご覧ください。別ウインドウで開きます
http://www.dajf.org.uk/event_page.asp?Section=Eventssec&ID=194

【写真1】発表風景
【写真2】会場の様子
【写真3】ロンドンの地下鉄ウエストミンスター駅に設置された
「プラットホーム可動柵(ホームドア)」
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