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労働環境PJ 「七隈線」見学報告

2006.06.27掲載

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労働環境PJ 主査・室井哲也


労働環境PJでは、さまざまな特性をもつすべての人が、気持ちよく働くことのできる未来オフィスの労働環境の提案を目指して活動しています。2005年度から「会議のUD」に焦点を絞って検討を行っていますが、見学・ヒアリング等はこのテーマに限らずに行い、広く情報収集、意見交換に努めています。


6月9日、10日には福岡市を訪問し、共用品九州と意見交換を行うとともに、「七隈線」の見学、「福岡市市民プラザ」の見学とヒアリングを行いました。ここでは「七隈線」の見学について報告します。


七隈線は、福岡市を走る3番目の地下鉄として2005年に開業しました。車両は東京の大江戸線と同じ規格ですが、各種の案内や広告の表示を工夫し、狭さを感じさせないつくりになっていました。また、駅構内も自然光や間接照明等を利用しているので、地下空間でありがなら、明るく見通しがよく、空間に広がりが感じられました。


まず私たちが驚いたのは、停車したときのホームと車両の床の位置関係でした。写真のように段差がなく、かつ隙間も世界最小の52ミリメートルとのことです。そのため、車いすでの乗降も容易です。これは、車両や土木の技術進歩によって駅を直線化できたことによって、実現したそうです.


【写真1】ホームと車両の床面

七隈線のイメージカラーは「緑」であり、駅の重要施設である券売機や改札、エレベーター、トイレ等は、すべて緑色で表現されていました。このため、全体に落ち着いた印象を受けました。


【写真2】券売機
【写真3】エレベーター

一方、各駅で素材や色彩に変化をつけ、駅の個性化が図られていました。駅名や地域にちなんだ雰囲気をもたせ、隣同士の駅は違いがはっきりするように、素材が選ばれていました。


【写真4】薬院駅のピクトサイン
【写真5】薬院大通駅の個性化壁

最後に、都心部にある天神南駅は間接照明を用いており、都会的な雰囲気を持たせたグレードの高い空間でした。


【写真6】天神南駅風景

私たちの活動も、単にアクセシブルであるだけでなく、デザイン性にも配慮した、優れたUDを目指して活動していきたいと強く思いました。

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