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「本当にマスクを必要としている人に届けたい」 中学生が手作りマスク900枚寄付

2020.06.12掲載

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トップ写真 マスクを寄付した取り組みが称えられ、学長表彰を受け取る滝本さん(写真左)と山梨大学の島田学長(山梨大学提供)

新型コロナウイルス感染拡大でマスク不足の深刻な状況を危惧した中学生が、約900枚のマスクを手作りし、県庁や大学に寄付しました。
IAUDは、その中学生の素晴らしい行動力と優しさを多くの方に知っていただきたく、ご紹介させていただきます。


山梨県甲府市の中学2年生 滝本妃(ひめ)さんは、高齢女性などマスクを必要としている人が入手できていない状況を知り、2月中旬からマスクの手作りを始めました。材料のガーゼや布、ゴムひもなどは貯金していたお年玉で購入、手指を消毒しながらミシンで製作しました。

3月17日にマスク612枚を山梨県庁に寄付し、高齢者やこどもの施設に届けられ大変喜ばれました。マスクには、「この1枚が皆さまのお役に立てたらうれしいです」というメッセージも添えられました。滝本さんの行動は大きな反響を呼び、多くのメディアで紹介されました。

今度は医療関係者に使用してもらいたいと、4月15日にマスク250枚を山梨大学医学部に寄付しました。

さらに、「ぜひマスクの作り方を知りたい」という多くの声に応え、布とゴムひも、型紙と手書きの製作手順がセットになった手作りキット1104個を5月18日に山梨県教育委員会に寄付しました。キットは県立高校に配布され、生徒にマスクを作ってもらい社会福祉施設などに届けられる予定です。

滝本さんは、「これからも自分にできることを続けていきたい」とおっしゃっています。

マスク写真1
滝本さん手作りのマスク。
メッセージが添えられている。(山梨県提供)
マスク写真2
島田学長(写真右)に手作りマスクを渡す
滝本さん (山梨大学提供)


滝本さんは、一人でも多くの方にマスクが届くことを願っています。みなさんにもマスクを作ってほしいと、手書きの作り方をご提供いただきました。また、海外の方にもぜひ作ってほしいと、英訳もしてくださいました。
英語版記事はこちら



ひめ’sマスク おうち時間でLet’s try!!!

手書き説明書_日本語1

私が作ったオリジナル型紙(大人用と子供用)です。ぜひ作ってみてください! 妃(ひめ)より

  1. 型紙の形に布を4枚切る。
  2. 同じ柄の布の表同士を合わせて点線部分をぬう。※同じものを2組作る、返しぬいなし
  3. 2でぬったものを開き2枚を合わせ点線部分をぬう。※表同士を合わせる、返しぬいなし
  4. 3でぬったものを表布が外側にくるようひっくり返す。※このときに形をととのえる
  5. 点線部分にはしミシンをかける。※返しぬいなし
  6. ゴムを通す穴を作る。ゴムが通るくらいの太さで2折りし、点線部分をぬう。※ぬいはじめ、おわりに必ず返しぬいをする
  7. ゴムを通して完成!! 結び目は布の中に入れてください。


<材料> 一枚分

大人用

表布・・・17cm×27cm
裏布・・・17cm×27cm
マスクゴム・・・30cm×2本

子供用

表布・・・13cm×24cm
裏布・・・13cm×24cm
マスクゴム・・・25cm×2本

<用具>

糸・お裁縫用具
※ゴムの長さは目安です。お顔に当てて調節してください。
※布はガーゼでなくても大丈夫です。(タオル、手ぬぐい、着られなくなった洋服など)

手書き説明書_日本語2
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