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検定委員会の活動報告

2016.07.06掲載

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西川 昌宏(IAUD参事/検定委員長)

UD検定の目的と特長

西川 昌宏(IAUD参事/検定委員長)

UDを推進する人や、それを使う人、作る人など、豊かなものづくり、社会づくりのために、一人一人が知識やスキルを習得し、社会の健全な発展に貢献することを目的としています。

国内最大のUD推進団体であるIAUDらしい、幅広い業種業界をカバーしています。生活者には、商品を選ぶ時の参考にしていただける基礎知識の習得に、企業や自治体の方には製品開発や街づくりに配慮すべき基本の共有などにご活用いただけます




初級検定

一般の生活者でUDに関する知識を持ちたい方やヴォランティアとして活動したい方を対象としています。UDに関する基本的な知識を学習する2時間の講習会と1時間の検定試験をセットで行っています。

講習会では、古瀬名誉教授(静岡文化芸術大)など大学教授を講師に、検定テキスト(60ページ)に沿って、PC画面により講義を行います。
その後の検定試験は 50問のマークシート方式による選択問題。総合得点 70%以上を合格基準とし、合格者全員に「初級認定証」発行します。

2012年10月の国際会議で第1回を実施して以来、これまで東京、大阪、名古屋、横浜、神戸など計12回を重ね、認定者も約600名となりました。認定者の業種は、デザイン、ものづくり、サーヴィス、自治体、CSRなど多種多彩。年齢も中学生から70歳代の高齢者まで幅広くなっています。

企業や学校単位での初級検定も開始しており、2015年10月には浜松UD市民クラブ向けに実施しました。

今後はオリンピック・パラリンピックのヴォランティア志望者のための推奨資格を目指し、サーヴィス・接遇などの内容を強化してまいります。
また、子供ワークショップと連動して小学生向けの検定も検討中です。

今後2年で認定者1000名を目標としています。


図:初級検定テキストと認定証


中級検定

企業でモノやサーヴィスづくりに携わる人や、4行政でUDを推進する人を対象にしています。UDを推進する上で必要な、幅広い分野のUD知識や事例を学んでいただけます。

2014年に発刊した公式テキストブックは、各専門分野の第一線で活躍する約20名の執筆により、身近なモノやサーヴィスだけでなく、地球環境、安全・防災、平和・国際貢献といったUDの幅広い分野を網羅しています。中級検定受検のためのテキストとしての位置づけにとどまらず、UDの専門書籍としておすすめです。
2016年度は電子書籍化し、目の不自由な方にも音声で学んでいただけるアクセシブル版の発刊を予定しています。

中級検定受検対策として事前講習会を行っており、公式テキストブックを中心とした検定ポイントを解説しています。併せて、企業のUD活動事例紹介なども実施しており、UDに関する実践的な知識も習得できます。

試験方式は2時間で140問前後、マークシート方式選択問題で、一部記述問題もあります。合格基準は総合得点 70%以上です。合格者には「中級認定証」を発行します。

2015年3月より開始し、これまで東京、大阪、名古屋、横浜などで 6回実施しました。認定者は約80名で、初級認定者を中心にデザインや自治体などUDの推進に携わる人が増えています。


図:中級検定について 中級検定公式テキストブック「知る、わかる、ユニヴァーサルデザイン」と認定証



上級検定

現在、上級検定を準備中です。上級は中級の幅広い知識をベースに、「作る人」の専門性を問うもので、中級認定を受検の条件とします。

専門領域別やマネジメント/実務別などを検討中で、試験形式も筆記試験に拘らず、面接や実績なども考慮するような形を考えています。

2017年度開始に向け、あるべき人材要件や既存の資格との差別化、IAUD検定としての特徴などの観点から大学教授など各領域の専門家と検討を継続していきます。




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